岡惚れ家頁【兎月亭】様が、2003年の初春に御土産画として御振舞いの折、こっそり忍び込んで有難く頂戴した御宝です。とにかく感嘆したのは衣装の模様の細かさです。精緻な和風柄やレースはどのようにして描き込んでいらっしゃるのやら。謎が高まり欲求不満でいると大盤振舞いで種明かしをしてくださいました。なんと、衣装の模様は着物のハギレや千代紙をスキャンしてから、捏ねくり回して彩色なさったとか。そのような離れ技があったとは目からウロコも瞬時にポロリで、凡人には思いつけない発想の転換的凄腕には真に参りました。更に恐るべしはレースの柄抜き攻撃です。色を置いた後で、一つ一つ丁寧に模様部分の穴を消しゴムで抜いたなんて、根性技がエンジン全開で爆裂していますな。何気に好きなのはお嬢さんの髪にメッシュが入っているところ。単純塗りでは醸し出せない深みがあって、洒落っ気たっぷりで素敵すぎ。兎様、はんなりで艶やかな御宝をほんにありがとうございました。
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