岡惚れ家頁【兎月亭】の主:卯の花兎様より、2001年の夏に暑中のお見舞いとして有難く頂戴した御宝です。この平安朝なお嬢さんは、兎様入魂のオリジナル小説『花橘拾遺集』の主人公である花橘姫です。タイトル通り実は妖怪。この世とあの世を繋ぐ橋「橘橋」の橋守りを生業とする姫様だったのですが、何やら失態をしでかして人間界に追放になったそうな。この絵の姫はおそらく人間形ではないかと思われます。それにしても妖怪描写が見事ですね。後ろのメイン妖怪は姫様の御付でしょうか。烏帽子姿がイイ味を醸し出していてなかなか好感触。その背景の、変形技炸裂な魑魅魍魎てんこ盛り状態も絶妙な効果を齎しているし、味わい深い妖怪たちが花橘姫の可愛らしさを一層引き立てています。これをマウス一本でお描きになったと聞いては感嘆至極というもので、姫の髪だけ見てもレタッチで艶々にしたなんて根性技全開ですね。兎様、妖怪風味溢れる御宝をほんにありがとうございました。
※絵師様の本家に興味をそそられた御客人は、↑のリンクから紹介頁へお入りくだされ。そこから【兎月亭】様へヒトっ飛びでございます。
|