岡惚れ家頁【兎月亭】の主:卯の花兎様が、当里のキリ番を際どいところで踏み外された折に有難く頂戴した御宝です。当里ではキリの一違いを瀬戸際番と呼んでおるのですが、なんと兎様より「記念に貢いでやろう」との魅惑的な御申し出あり。あな嬉しやと心待ちにしていたものの、少し間が空いていたためか、うっかり番号を失念してしまいました。しかし兎様は義理堅い御方、そのような事情は物ともせず(というか御本人も前後事情を忘却)、宣言通りにこの物語の主人公をば貢いでくださった次第です。インパクトの強い背景に負けぬ人物の凛々しい立ち姿。髪の艶も麗しく、数珠の絡め方や裾の靡き方が実に心地良く描かれています。兎様の色彩感覚や物の形の捉え方が独特なところに深い味わいがあるのですな。背景の炎にしても、念や力やオーラの揺らめきをも感じさせる表現方法の独自性に、我知らず感嘆の溜息も洩れまくり。兎様、凛とした力強い御宝をほんにありがとうございました。
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