当里に棲息する人の外なる者――つまり人外という異形の存在を絵に表したブツでござる。どう見ても人間の姿をしていますがね、実は左が幽霊、右が鬼だったりします。「あらあら、想像力が乏しいんじゃないのぉ」てな声も聞こえてきそうですが、幽霊だから足はないとか鬼だから角がなきゃならないとか、そういう固定観念に囚われてちゃイカンと思うわけで。めちゃめちゃ偉そうなことほざいてますな〜。ホントは想像力が乏しいってのも当たりなんですよ、ちらっと思った方は勝ち誇ってくだされ。想像力が乏しい故に、異形は人じゃないんだからひょっとして妖しく美しい者じゃないか、いやそうあって欲しい……という希望的観測と自己満的固定観念で筆を取ったのですもん。あ〜、やっぱり固定観念に囚われてるじゃねえか。
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