第8話
 昨日の大雨も昨晩には上がり、暑いながらもカラっとしているし、

雨のお陰で地面の枯葉も湿っていて、動き回るにもってこい!

まさに絶好のサバゲー日和と言った感じだ。

本日私はレッドTEAM、

ジャンケンに負け奥からのスタート!フラッグへ向かいながら、ふとさっき言われたことを思い出した。

「今日は黒装束なんだね。」・・・?「私はいつだってこの格好なのだが・・・もしかしてイワンと間違えられたのか?」

考えて見ると私はイワンの顔を知らないから似てるかどうかもわからない。

同じ家に住んでいて会った事がないのだ!「この前(5話)あぶらげヒルで決着を付けよう。」と、

手紙でやり取りして以来、気配を全く感じない。「そういや今日も来ていないな・・・。」

 それはさて置き、1ゲーム目の開始である。

ラッパと同時に崖を駆け降りいつものとおり下から迂回ルートで敵陣を目指す。

道なりに走ると、急な上りになっている。少し用心しながらそこを登ると、やはり敵と遭遇!

こんな短時間で私が飛び出してきたので敵も驚いたようだ。

距離が微妙だったため私はブッシュに潜む。

やはり地面の枯葉が湿っているため足音が聞きこえ難い。

しばらく息を凝らして潜んでいると_前方で草が揺れた。

よく見るとそこには敵が1人!すかさずM4のトリガーを弾いた。

1人ゲット!しかしその敵は最初に鉢合わせた敵ではなかった。

物凄くよく似ているが違う!もう1人の動きがわからずその場から動けない。

さっき敵の居た場所を覗き込んだ瞬間、真横から銃弾を浴び、アウト・・・1ゲーム目終了。

 
2ゲーム目はマヌケ、バリの穴から撃っていたら自分の兆弾食らってアウト・・・。

3ゲーム目、バカの一つ覚えで下から迂回。

1ゲーム目で敵と交戦した位置よりも手前から丘を登り中央フィールドの縁に取り付く。

私がもたついている間に味方が押している様だ!

しかし敵もフラッグを囲んで3人潜んでいる。この位置からは丸見えだった。

味方を援護するためそこから飛び出し3人片付けた。

そして見方がフラッグを取りゲームセット!今日は我がレッドTEAMが押している!

前半最後の4ゲーム目、手前から下へ降り、

廻りこんで来る敵を待ち伏せたが気配がないので中央フィールドに引き帰す。

その途中1人ヒットして縁を登りきると見方フラッグが陥落寸前!

木の影から敵が3人飛び出してきた。

私もすぐさま飛び出し、3人に向かって撃ち込んだが、

1人ヒットするのが精一杯、フラッグを取られてゲームオーバー。

休憩をはさみ、後半戦はハンドガン戦。

ハンドガンの飛距離を侮っていた私は連続アウト。

最終戦で、崖の上からヒットアンドアウェイ作戦でようやく2人ヒットした。

 ゲーム終了後、パタリロ氏に写真を撮って貰った。

「顔にモザイク入れてください。」と頼んだら、バッチリ入れてメールで送ってきてくれた。

 帰宅後、風呂の中で考えた。

「いつになったらイワンと決着をつけ、強敵(とも)と呼べるのだろうか?」

けど次の瞬間、風呂上りに冷えたビールが飲みたいという欲求にそのことはすべてかき消され、

風呂から上がった私は、台所へ直行する。  

つづく