第24話
 5月11日、2003年度サバゲーの開幕戦である。
先月オープン戦が1回行なわれたそうだが、陽炎としての公式戦となるのは、今日が始めてである。
それにしても、38人とは開幕戦とは思えないくらいの参加人数だ!
皆、気合が入っているようだが。今日この日のために用意してきたいくつかの新装備、昨年購入したのだが、サバゲー泣きの1回の時にバッテリー切れでほとんど使えなかったMP5 R,A,Sと、同じく、発売時期が遅くて昨年のゲームでは真価を発揮できなかったフィクスドのソーコムと、最近、コンペが気に入ってどうしても欲しくなった93Rと、若干涼しいメッシュのタクティカルベストにヘルメット・・・これらをひっさげ、私も気合満々でサバゲーに参戦した。

1ゲーム目、我が赤チームは手前からのスタートだ!さて、まずはどこから攻めようか!?
考えているうちに開始のフォーンが鳴った。上側の方に立っていたので取りあえず上へ、ツルツル滑りながらもなんとか上フィールドへ駆け上がった。
まずは上の塹壕に飛び込む。味方3人が塹壕の裏から奥へ進んで行く・・・すると奥から敵のスナイパーが狙撃!こちらも反撃する。やはり撃ち合いになるとライフルは電動の敵ではない!
それにしても顔の横15cmくらいのところをBB弾が飛んでゆきヒヤッとしたが、敵を撃破!
塹壕を飛び出し、上フィールドを奥へと向かった。敵影無く、容易に上フィールドの奥側に到達できるかと言うところまで来た。すると敵が1人現れた。
こちらが先に気付き撃ち込んだものの、うまい具合にタコツボがあり、そこに沈みこんで交わされた。向こうは伏せているのが精一杯なようでほとんど撃ち返してこない!それが私に油断を生んだ。伏兵の存在に気付くのが遅れたのだった。タコツボの敵をヒットした瞬間、10時の方向から敵に撃ち込まれてアウト。

2ゲーム目は奥からスタート。いつもなら下フィールド迂回コースなのだが、今回は下フィールドへ下りずに縁を進んだ。しかし、下に降りた敵から撃ち込んで来られたので、引き返して下に降りた。そこからいつもの迂回路を進んでその敵の横に出た。気付かれていないが距離的には微妙だったので私はアンブッシュする事にした。しかしなかなか近付いては来ない。少しずつ近付きながらチャンスを窺う・・・すると敵が動き出した。これはチャンスと一気に敵に近付く。どうやら味方と撃ち合っているようだ。
走りながらその敵に撃ち込む、その前に味方はヒットされたようだ。「やってやるぞ!」しかし敵はBB弾をうまく掻い潜り木の陰に隠れた。私もバリに隠れて様子を見ようと顔を出しかけたとたん、敵が突撃してきた。当然1.5Mの距離で撃ち合えば相打ち・・・しかも痛い!!「痛い!」が先かヒットコールが先かと言ったところで2ゲーム目終了。
                                        
3,4ゲームは敵をヒットして油断して自分もヒットってな感じで休憩になった。
5ゲーム目、写真に写りたくて手前から下フィールドへ駆け降りた。慎重に大迂回を試みるも、それが裏目に出て敵フラッグの10mに到達した時に味方フラッグが落ちた・・・。

6ゲーム目、2ゲーム目と同じシュチュエーションとなりまた下フィールドへ降りることに・・・「やはり下フィールドが私を呼んでいるのだな。」しかし、さっきと違うのは、途中で味方と会い、今度は作戦を立て敵に向かったと言うことだ。味方が陽動し、私が背後から討つと言う作戦だった。うまく挟み撃ちにし、敵を倒して敵フラッグを目指した。中央フィールドにあと少しのところまで来た。下フィールドの一番手前側エンドラインギリギリのところで中央の様子を見ていた。すると、いきなり3mほど手前にいた味方が狙撃された。私はすぐにその敵を発見出来ずに辺りを見渡していた。
するとそれらしい方向に人影、しかし敵か味方かはっきりしない。後味が悪いので、なるべく敵味方がわからないうちは撃たない事にしていたのでじっくりその人影を見続けた。

すると、向こうは銃をこっちに向けたのだ。これはもう敵であるとしか考えられない!いったん姿を隠し、今度は少し移動してその敵らしき人影に撃ち込んだ。黄色の腕章、敵で安心した。そこから一気に中央フィールドの縁に張付く。敵を2人真横から倒した。これが1番の醍醐味である!そのとき味方がフラッグアタックをかけたので、私も援護に飛び出した。しかしフラッグの数m手前で味方が失速・・・どうやらヒットされたらしい。
しかしここで躊躇しても仕方がないのでそのまま一気にフラッグを落とした。もうここでやめればいいのだが、これではオチが付かない。しかし、7ゲーム目で宿敵!?M原氏を倒してまた調子に乗ってすぐにアウト。

ラストの8ゲーム目はもっと悲惨!味方の半数が突撃をかけると言うのを、「私はみんなやられても自分だけは生き残りたい。」と言って断ったもののその突撃隊よりも先にアウトになってしまうと言う素晴らしいオチをつけ、結局今年も、「オーマイガー!!」な開幕戦となった・・・。   
つづく