なんちゃってSEALS
第22話
 11月17日を持って2002年のサバイバルゲーム全日程は終了した。
しかし、終わってみるとよくわかるものなのだが、色々やり残した事が多い。
1番の心残りはAPS−2を実戦投入していなかったことだ。
もう出来ないと思うと余計したくなるのが人情である。
そう思い、悶々としながらインディへ行くと店内のホワイトボードに、「泣きの1回サバゲー11月24日」と書いてあった。
まさにグッドタイミング!しかもこの言い出しっぺはイワンらしい。
「APS−2が使えて、さらにイワンと決着を着けられるとなれば一石二鳥だ。」
もう既にいてもたってもいられない程興奮してきた。
11月24日、見事に晴れ渡り絶好のサバゲー日和だ。
もう既にこの時にはサバゲーが出来る喜びでイワンとの決着のことは忘れていた。
参加人数も予想以上の14人!いきなりの話のわりに集まったと思う。
実はこの日もう1挺初実戦投入予定の銃があった。
その銃はMP5R.A.Sである。この銃もまさになんちゃってながらもSEALSである私にピッタリの銃だ。
しかしまだこの2挺の銃を調整していない。
どちらもホップ調整をしなければいけないのである。まずはAPS−2からだ。
APS−2は絶好調!きれいな弾道にかなり好感触を憶えた。
続いてR.A.Sを撃ってみた。
シュトトト・・・・。「オーマイガー!」昨日バッチリ充電したはずだったのにバッテリー切れ。
久しぶりに使用したバッテリーだったために充電がしっかりされなかったようだ。
それにしてもAPS−2が思った以上に絶好調だったので、それだけで十分だった。
今日はスナイパー1本で行くことにしたので久しぶりにギリスーツを着る事にした。
これでばっちりスナイパーである。1ゲーム目、ジャンケンで勝ったので手前からスタート。
私は上フィールドに登り、獲物を探した。下から味方が、「もうあんなところに敵がいるぞ!」と言っている。
どこに居るのだろうと辺りを見回していたら、なんとそれは私のことで撃たれて初めてそのことに気が付いた。
2ゲーム目、今度は奥からのスタートだ。フォーンの合図と共に一気に駆け出して中央の塹壕に張り付く。
そこで3人ヒットして早くも予想以上の成果を上げた。
続いて3、4ゲーム目に2人ずつヒットして、前半で7人ヒット。
「やはり私はスナイパーに向いているのかな?」元々スナイパーを目指していただけにだいぶそんな気になってきていた。
しかし、毎回最前線に居るスナイパーってのも妙だ。
ギリスーツだって結局動き辛くてとっとと脱いだし、じっとしていることが嫌いな私にはやはり無理なのでは・・・
結局その結論に達したところで後半戦が始まった。
後半戦2ゲームで1人ヒットして計8人!
この時期は草が枯れ、木が落葉してしまっているために遮蔽物が少なく視界が広いために飛距離が出る銃が有利だと言うだけなのだが、
やはり気分がいい。かえってR.A.Sがバッテリー切れでよかったのかもしれない。
そう思いつつ今年最後かもしれないあぶらげヒルをあとにした。