第11話
10月7日、遂にN−Meeting当日!いつになく早起きをしたためまだボーットしている。

私は眠気を覚ますために顔を洗った。やはり顔を洗うと頭がしゃきっとしてくる。

「そうだ、道具の確認をしなきゃならんな。」タオルで顔を拭き部屋に戻る。

 扉を開く、部屋中を見渡すが道具が見当たらない。

しかし持っていくつもりでいたハンドガンケースがベッドの上に置いてあり、取り合えずそれを持って下に降りる。

すると玄関にバックとライフルケースが置いてあり、いぶかしく思いながらもそれを持って玄関を飛び出す。

車なら5分とかからない距離なのだが、走るとなると、やはり10分近くかかる。

特に今日は荷物満載で走るわけだから余計時間がかかると思われるが私のような特殊部隊員は違う!

30kgの荷物を背負い70kmという距離を10時間で走破することが出来る能力がある!!(これはあくまでフィクションです。)

などと呟いているうちにインディ到着。

相乗りにてあぶらげヒルへ出発!私はフクという男の車に乗った。

元々乗り物に乗るとすぐに眠くなる私は、車に乗って5分と経たないうちに寝てしまった。

あぶらげヒルに到着、とっとと着替えて仕事の準備をせねばならない。

私はバックのチャックを開く。

「なんじゃこりゃ!?」バックの中にあったものは私の黒のそれではなく、イワンの戦闘服だった!

「オーシィット!!急いでいて間違えたのか!?」考えてみるがどうにも理解しがたいミスだ。

しかし悩んでいる暇はないので、仕方なくそれに着替える。

そうして、なんだかんだと開会式も終わりN−ミ開始!!

ゲーム開始のフォーンが鳴る。気が付くとこれは2ゲーム目だった。

3ゲーム目が出番なので準備をしてその時を待つ。

ようやく3ゲーム目、しかし、開始早々バリに張り付いたまま動けない。

上からも横からも弾が飛んできて、「ガッデム!これじゃぁ動けたもんじゃないぜ!」なんとかせねば。

結局そこから動けないままフォーンが鳴った。

どうやら味方がフラッグを落としたようだ。煮えきらぬ思いのままフィールドを降りた。


昼食を終え5ゲーム目が始まる。

上からのスタートで中央フィールドの奥から下フィールドへ降りようとフォーンと共に走り出した。

少々出遅れてしまった。開始と共に突っ走ったつもりだったのだが既に敵が下から大分登ってきていた。

「押されている・・・。」気の影に隠れながら敵を探す。

ようやくブッシュの中に敵の影を2つ発見。

すぐさま撃ち込んだが、不運にも撃ち返してきた敵の銃弾が左肩をかすめてアウト。

6ゲーム目は休みで7ゲーム目の総力戦に参加!本日まだ1人もヒットしていなかった私は焦っていた。

開始と共に先頭に立ち中央フィールドへ駆け上がったものの、隠れる事もせずに敵数人と撃ち合いあっけなくアウト・・・

多分170人中1番最初のヒットだった。

8ゲーム目、ラストでようやく1人ヒットして最悪の結果は免れたもののそれにしてもいいところがなかった。

悔しさと虚しさを飲み込み、リベンジを心に誓い、薄暗くなったあぶらげヒルを後にする。

つづく