第12話
 私は愛銃であるM4にある改造を施した。より最強の銃火器とするために・・・。

グレネードを装着しているために私のM4はバッテリーを入れるとハンドガードがはめ込み難くかった。

別にスライドストックが特別好きなわけでもなかったので、いっそRIS無しナイツ仕様にしてしまう事にした。

既にダットサイトは付けてあったし、ストックを交換するだけでRIS無しナイツだ!

「よーし、こいつで11日は大暴れだ!!」 11月11日、N−ミ以来のあぶらげヒル。

気合を入れて参加したものの、それが返って裏目に出た。

いつものように迂回して敵陣近くで中央フィールドに飛び出そうとすると決まって待ち構えていた敵の餌食となる。

そうかといって慎重になると1発も撃たないうちにゲーム終了となる・・・。

途中まではかなりいい動きを見せているはずなのに、

最後の最後で詰めが甘く待ってましたとイワンばかりに銃弾を浴びてしまう。

まあこの時期だと草は枯れて隠れる場所が少ないし、

枯葉が地面に敷き詰められていて歩くとそれを踏む音が鳴ってとても敵の裏をかくことは出来そうにない。

特に下フィールドは大きな木が少ないためこの時期は丸見えだ。

それ以外の私が好むルートも大体同じような状態だったために私も中央フィールドで戦うことにした。

周りの状況も確認しやすく尚且つここにある木は杉ばかりで落ち葉もない!

そしてバリケードや塹壕もたくさん設置してあるから動きやすい。

それだけに人口密度が集中してしまうためあっちこっちから弾が飛んできてうかうかしていられない。

それは敵とて同じ事。11時の方向のバリケードの裏に敵チームの要注意人物を発見。

私はその一人だけをマークしようと思ったのでその敵に向かってずっと銃を構えていた。

しかしこちらも丸見えだったので敵も顔を出さない。

そんな時バリの継ぎ目からその敵の赤い腕章がちらちら見えた。

ダットサイトを覗き込みその継ぎ目に向かって1発撃ってみる。

「おしい!」わずか10cm左にずれただけ、「これは狙えるぞ!」すかさず撃ち込む。

そして5〜6発目にようやく穴を抜いてヒット!20mくらいの距離だと10cm四方の穴なら容易に抜ける!

電動エアーガン侮り難し!!

しかしそのあとバッテリーが切れてラスト2ゲームはハンドガン

(この寒さに、しかも1Mgのみで・・・)での参加を余儀なくされる。

ハンドガンはハンドガンで3発でガス切れ・・・。「オーマイガー!」久々にこの言葉を口にする事となった。

つづく