赤い国からの訪問者
第5話
 久しぶりにINDIに顔を出す。

追っ手の存在を気にしつつ店内に入るがそれらしい影は見当たらない。

店長もいつもと変わらない態度で、「毎度!」・・・コサッキーの言っていた事が何だったのかと思えてくる。

実は今日ここに来たのは新しい鉄砲が欲しくなったからだ。

前日の昼間TVのチャンネルをまわしていたらマフィア映画がやっていた。

D.ホフマンとB.ウィリスが出ていたので、つい見入ってしまった。

実際、それほどドンパチのシーンがあった訳ではないが、

マフィアの殺し屋達が的に目掛けて銃を撃つシーンにチラチラとだけ写るガバ、それを見ていたら発作が起きた。

シンプルなデザインであるが故に幾多のバリエーションを生み出しているこの銃に、俺は一目惚れをしてしまったのだ。

 しかし、INDIに来てショーケースの中を覗くと、必ずと言って良いほど気持ちが揺らぐのは何故だろう。

今回はマルガバにいろいろパーツを組換えるつもりでINDIに来たのだが、

最初にシルバーのガバに目が行き、

次にウィルソンの何とかいうのも捨てがたいと言う気持ちになり、全く収拾つかなくなる。

結局この日は選びきれずにINDIを後にする。

次の日もう一度INDIへと足を運ぶ。今度はエッジとイーグルまで気になりだす始末・・・

こうなると1挺だけを選ぶことは出来ないがまとめて買うほど金も無いので1挺に絞り込むしかない。

今のところマルガバとウィルソンの何とかいうのがほぼ同率と言った所だが、

買ってみるまでナントも言えない。結局また結論まで至らずにINDIを後にする。

俺の場合、こうやって悩むのが楽しいのだ・・・もしこの俺にお薦めの銃(ガバ以外でもOK!)があれば、

直接でも、掲示板でもいいので教えてください。

帰宅後、またいつもの雪中行軍に出る。犬地雷を処理しながら・・・。

  つづく