赤い国からの訪問者
第4話

 1月7日、室内シューティングマッチに参加したものの、

顎のバランスが悪く(F1ドライバ−ばりの言い訳)平凡な成績に終わった。

しばらく出場しないうちにレベルがかなり向上していた。

今の俺には気合と根性が足りなかった。

「そもそもこの物語は、あるスポ魂マンガ(某星ファミリー)のニュアンスでスタートしたんだ。

次回はもっと気合と根性で上位を狙うぞ!」

今、俺の瞳に赤い炎がメラメラと燃え滾っていることは言うまでも無い!

なんちゃってSEALSを倒し、俺の居場所と陽炎でのいんちき外国人枠を確保するためには、

まだまだやることがたくさんあった。

燃えてきた、今の俺の心と瞳は燃えている。

家に帰ってからもその興奮が冷め遣らない。

その時ふと思いついた。「そうだ!書き初めをしよう!そしてそれを部屋に貼っておけば、

この
俺の気合に奴(SEALS)もビビるぞ!!」

そして俺は書き初めをした。「初日の出」と・・・。

(彼はいんちきなりにもロシア人なので、文章の意味を知らずに、ただ勢いだけで書いた。)

力いっぱい「初日の出」と書き、感動の涙を流す。

 思えば、映画レッドス○ルピオンを見て、このいんちきロシア人は生まれた。

ちなみになんちゃってSEALSはネー○ーシールズからだし、

山○は眠らない、を見てスナイパーを目指したこともあった。

映画を見るたび思いっきり影響されまくり今日に至る。

山○なんて何回見ただろう?ケーブルTVでやっていたのをビデオに撮り、毎晩見続けた。

その時ビデオテープのオビに山猫は眠れない、と書いてしまい、

「これを見るから俺は眠れない。」と書き足して、一つのネタにしたがウケたのは自分ひとりだった・・・。

 実は、いんちきロシア人、なんちゃってSEALSの他にあと2人のキャラが俺の中に眠っている。

この2人が本編、またはなんちゃってSEALSのどちらかに登場することがあるかどうかはまだ未定だが、

この止まらない俺の妄想特急に皆さんついて来てください。

 話しは戻って。俺は書き初めを部屋に貼った。

そして2匹の野獣(愛犬)、RED BEARのロッキーと、

RED WOLFのペロと共に、雪中行軍(散歩)に出た。

裏に土手の積雪は1mを超え、そこをかんじき無しで行軍するのだ。

毎年何人かの犠牲者が出るような過酷なものではないが、

抜かるんだ雪の上を行軍するのは結構キツいのだ。

それにここらには犬地雷が無数点在する。

しかし俺は、そんな危険を課してでもこの2匹の荒れ狂う野獣の心を満たすため歩いた。

かつてツンドラの大地を歩き続けた時のように・・・。

 モスクワから旅立つ。とりあえずシベリア鉄道の線路に沿って歩いたが、

列車がと通り過ぎる度、空しくなってくるので線路から離れ、もっと北へ行ったんだ。

その辺りは黒土でもってジャガイモなんかが良く育っていたから何かと助かった。

そこからまたずーっと北に行くと、今度は草木も生えないツンドラの大地!寂しくなってまた南下した。

そうして来た所がチェルノブイリ。ここで巨大ミミズを見た。

あのア○リカ版ゴ○ラに出てきたのと同じだ!

ミミズは食べられるらしいので食べようと思ったが、

放射能に汚染されているため巨大化しているミミズを食べたらヤバイ、と思い止まった。

いまだにこの地を蝕み続ける放射能を呪いつつ、この地を後にした。

 またずーっと行くと、1話にも出てきたコサックの村。

けど実際コサックダンス、あれはそんなに生易しいもんじゃあない!

この俺でもコサ検3級がやっとだった。村を出た後、しばらくの間筋肉痛に悩まされた。

 その先は食糧が底を尽き、飢えとの戦いだった。

とって食おうとトナカイを追いかけていたら、

逆に熊にとって食われそうになるところだったし、このあたりが1番キツかった。

そうこうしてやっとウラジオストクに辿り着く、

そっから先はご存知の通りだ・・・。そんな事を思い出しつつ、犬地雷を交わし、

俺は家に辿り着いたのだった。

 つづく