赤い国からの訪問者
第26話
アサルトライフル王決定戦が、7月21日に開催された。
これは、電動ガンやガスのサブマシンガンを使用した室内シューティングマッチである。
狭い室内ででもなかなか内容の濃いシューティングマッチができる。俺は愛銃のβ−スペツナズで参加した。
開始時間は2時・・・その時間になっても参加者は3人しか集まっていない。
俺と主催者のアニさんと消音効果陽炎1のO柳氏だ。これ以上待っても参加者は現れそうにもないので、この3人で競技を開始する事にした。
デザートpin氏とM原氏は来ると思ったのだが・・・とくにM原氏はあらゆるマッチでの強敵(とも)として俺は意識している人物だったので不参加なのは残念だった。
3ステージで参加者3人・・・そのために1〜2ステージは2回ずつ行なう事になった。
1ステージ目、主催者のアニさん、俺、O柳氏の順番で開始された。まずはアニさんを見て手本とするのだ。
的を撃ちながら決まったところでマガジンチェンジをして、しかもそのマガジンを投げ捨てても、手に持ったままでもだめなので、マグチェンジのあと、ポーチにしまうか、クリップでマガジンを2つ繋ぐかしなければならない。
俺はマガジン2本をガムテープで縛り付けてこのルールをクリアしたが、O柳氏はそのルールには1番不向きのP90での参加だったためにマグチェンジに1番手間取っていた。
1〜2ステージは、マグチェンジに1番有利だった俺がトップとなり、アサルトライフル王が1歩近づいた。
3ステージは恒例のトランプめくり!4つの的が左から、ダイヤ、スペード、ハート、クラブとなり、トランプの4枚のAを裏返し、めくったカード以外の的を左から1発、1発、2発、折り返して1発、1発、3つの的を各2発ずつ撃ち、ストップターゲットを撃って終了となる。
それまでのタイムを、的紙の点数を交えて競うものだ。この種目にはレーザーサイトが非常に効果的だった。
この競技は1人4回ずつやり、俺は最下位・・・。妙に慎重になりすぎてしまった。
しかし、前の2つの競技で1位だったお陰で、初代アサルトライフル王になることが出来た。
第2回はNミ終了後の予定らしい。俺を倒したい奴は第2回に参加する事だ!!
少しでも参加者が多い方が盛り上がることは間違えないのだ!
俺もディフェンディングチャンピオンの名に恥じぬよう頑張らねばならない!! 
 つづく