赤い国からの訪問者
第23話
昨年後半、SEALSの奴が『軍拡』、銃を買い込んでいる。

これはまさに威嚇であり個人レベルでの軍拡を促している。

実際我々は直接対決の経験が無く、言わば個人レベルでの冷戦状態な訳だ。

その現状を更に激化するかのように、奴は軍拡を進めている。こうなると対抗するしか手はない!

そんな時タイミング良くRIS付きのAK47が中古に出た。これはもう俺のために出た中古品といって差し支えない。

現物を手に取った時点で支給(購入)が決定していた。いんちきながらもロシア側の軍拡スタートである。

まずこのAK47は、現在ガンロッカー(押し入れ)の中に埋もれていたドラグノフとパーツを組み返る事にした。

そのためには色々パーツを取り寄せねばならなかったが、運良くほとんどのものはその場で揃った。

そして、ストック等黒塗りにしたAK47とRIS付きラージバッテリー仕様のドラグノフ!?

(もうドラグノフとは呼べないが)の2挺が組みあがった。どちらもかなり格好良いものになった。

これらと比べると、今まで気にならなかったのだがβースペツナズはかなり不恰好である。

しかし取り回しといったところでは右に出る銃はなく、まさに実用性重視の銃といって差し支えないだろう。

それとは対照的に見てくれの良いAK47の方は、悪くないにしてもβ−スペツナズと比べると取り回しが悪い分、

実際に使用するかどうかが疑問視されてくる。

しかし、これまたタイミング良く、謎の秘密結社から送られてきた雑誌の表紙に出ていたロシア軍スペツナズ、

アルファ部隊の兵士が持っていたAK74と外見が結構似ていたのでこの銃はそれに似せて今後いじって行くということになり、

そうなってくると明らかにゲームでの使用もあるといえるだろう。

考えてみるとAKシリーズが4挺となった。

すべてのカスタムが終了したら、写真を撮って紹介したいところだ。

取り敢えずこれらの銃はパーツが揃うまでガンケースの中で冬眠ということになる。

それにしても雪国の冬は厄介だ。外でするスポーツが雪のためにまったく出来ない。

インドアフィールドの無い我が陽炎としては冬場はまったくサバゲーが出来ない状態な訳だ。

それでもスキー、スノボーが出来るわけだから、人によっては悪い時期でもない。

正月も過ぎ、軍事予算が底を尽き、財布の中がツンドラと化してきた。

春までは今しばらく時間があるからそれまでには何とかなるだろうが、

一体SEALSの奴はどこまで軍拡を進めていくのか非常に気になるところである。

  つづく