赤い国からの訪問者第14話 | |
身支度を整え作戦はその夜決行された。
スペツナズとしての俺の技量でか?それとも運なのか? 俺は容易に基地内に潜入する事が出来た。 しかし潜入したからもう安心と言うわけにはいかない。俺はまだスタート台に上っただけなのだから・・・。 俺は忍び足でウラジオストク行きの輸送機を探した。見回せば何機も輸送機らしきものはある。 しかしどの機がウラジオストク行きなのかがわからない。 かといって人に聞いてまわる訳にもいかないし・・・。 こうなったら管制室にでも忍び込んでどの機がウラジオストク行きなのか調べよう! (管制室が出てくるなんて、ダイハード2みたいじゃないか!) 基地内を見渡した。管制塔はすぐに見つかった。俺は再び忍び足で管制塔に忍び込んだ。 どうやって忍び込んだかは企業秘密なのでここでは言えないが、これまた容易にダクトを辿って管制室の真上に辿り着く。 通風孔から管制室を覗き込む。どうやら8番滑走路の輸送機が、明朝ウラジオストクへ飛ぶようだ。 俺はすぐさま8番滑走路へ向かった。管制室にあった地図を思い出しながら8番滑走路へ向かう。 そしてウラジオストク行きの輸送機を発見!音もなく忍び込む。方法等は企業秘密なので割愛させてもらうが・・・。 そして荷物の間に入り込み一眠りした。ジェットエンジンの音で目を覚ます。どうやら何事も起こらぬまま離陸できたようだ。 そして何事も起こらぬままウラジオストクに到着する。作業員の隙を見て輸送機から飛び出し、一路港へ! とはいっても今回は季節が季節だけにレッドオクトーバーには乗っていけないので新潟行きの貨物船を探す事にした。 そしてその貨物船に忍び込んで新潟へと向かう。その間俺はネズミのような生活を送った。 厨房に忍び込んで食糧の調達をしたり、もっぱら移動は排気ダクト! 寝るのもだいたいそこだった。そしてようやく新潟に着いた。 新潟も雪だが、やはりロシアの寒さに比べると比較にならないほど温暖だ。 ここからなら楽に歩けそうだった!俺は歩いて家路を辿った。 つづく |