赤い国からの訪問者第12話 | |
N−ミも終了しいよいよ今シーズンも大詰めに差し掛かる。
そんなある夜、いつものように小腹が減ったので夜食にカップのきつねうどんを食べることにした。 そう、いつもの赤いラベルのあれだ! お湯を注いで待つこと5分、カップを剥すとやはり湯気の中から赤い狐! 今日は純粋にうどんが食べたかったのだが・・・。 面倒くさそうな俺をしり目に赤い狐は、「新型の武器と装備が支給されることになったからモスクワまで取りに行くように。」 それだけ言うと、とっとと赤い狐は湯気の中に消えて行く、俺の呼び止める声も聞かずに・・・。 「ちょっと待て、これからモスクワを目指したら途中で冬になってしまうじゃないか!」 ロシアの冬は並じゃない!今回は悠長に歩いていくわけには行かない。 俺は考えた・・・。「そうか、あれを使おう!」 俺はカップうどんを平らげ、早々に身支度を整え旅立った。 次の朝までに新潟港まで歩いて行き、ジェットフォイルに掴まり佐渡へと渡る。 佐渡でたらい舟を1艘借りて、それで外海に出てやつを待つ。 奴とは?そう、謎の回遊鯨、レッドオクトーバーのことだ!! 待つこと30分、見事なタイミングで奴は現れた。 俺は素早くたらい舟を持って奴に跨りウラジオストクを目指す。 「相変わらず順風満帆だ。」気が付くともうウラジオストクの港付近に来ている。 俺はレッドオクトーバーに別れを告げて持ってきたたらい舟に乗り、港に入る。 港の漁師たちは俺が妙なものに乗って現れたので驚いていたようだがそんな彼等には目もくれずに俺はその場を立ち去った。 街に出た俺は駅に向かう。そしてシベリア鉄道の電車の屋根にへばり付きモスクワを目指す。 「これなら短期間でモスクワに行けるだろう。」これが奥の手だったのだが・・・。 電車が走り出す。やはり電車の上は寒い!「ヤバイ、このままじゃ死んでしまう!」 何とかがんばってみたが二日目の夜に遂に断念し、残りの旅は歩いて行くことにした。 そうこうしてなんとか雪の降り出す前にモスクワへと辿り着くことが出来たが 今シーズンのサバゲーはもう終わっていそうなのでしばらくこっちに滞在することにした。 しかし来シーズンの開幕までには更なるパワーアップを果たし、あぶらげヒルに舞い戻って来ることだろう! つづく |