和田峠から三峰山へ


 あまりにも気持ちよく晴れた日曜日だったので、どこかへ出かけてみよう。今年は雪が多いから、三峰山あたりで、山スキーができないかな、半日ほど山へ行ってみよう、と出かけてみた。スキーが出来なかった時のために、普通の登山靴とストックも車に入れ、9:30頃出発。家の近くの桜は満開だった。
 143号線を行き、和田峠の登り口あたりで、中山道和田峠登り口の写真を撮った。以前来た時に比べて、標識なども完備されているようだった。
 和田峠の頂上付近にある和田峠スキー場(この頃やっているのかな?)にも多少雪が残っていた。
 三峰山の方へ行くビーナスラインのゲートが、閉まっていたし、道路に雪も全くなく三峰山、山スキーは中止にした。
 丁度そこに中仙道の和田峠への遊歩道が登ってきていたので、和田峠まで行ってみようと、登山靴をはいて登り始めた。
 だれもいないスキー場の横を通る道には、野うさぎの大きなふんが落ちていた。5,6分で、中山道和田峠跡に着いた。
 
そこは、以前子どもを連れてスキーに来た事があってスキー場のコースの端である。(石仏があり、案内標識など)昔より増えていた。思ったより風が強かった。
 中央アルプスや御岳が雪いただいて美しく見えた。中仙道で御岳の美しく見える場所だからなのか、御岳信仰の古い石碑も建っている事に気づいた。

 峠から北に向かって、よい道が登っている。三峰山まで尾根沿いに続いている道だろうと思い、少し登ってみることにした。
 少し登って、林の中の道を下り始めると、うす暗い北斜面になり、雪が道を埋めていた。
 しかし道の形は分かる。次のピークが展望を遮っているので、少し下ってその写真を一枚撮り、帰ろうとして向きを変えて歩き出した時、突然上から何かが降りてきたので、思わず「わっ。」と声を上げてしまった。
 それは、男性の登山者だった。私より少し年上の方に思えた。三峰山まで行くとの事、ここから見える向こうの鞍部まで行けば展望が開けますよ、と言われ、そこまで行ってみる事にした。その方の後についていく。見た感じよりずっとわずかで、次のピーク上へ着くと南アルプスなども見え、だんだん回りの展望も開け、ここから引き返すのももったいなくなり、三峰山の見える所まで行く事にした。雪ぴの跡のような雪の塊が道を遮っていた所もあった。)
 その方は、よくこのコースを歩くが、いつ来てもほとんど人に会わない静かなコースとの事、レンゲツツジやマツムシソウも美しく、シカにも会う。来年の2月からは、ビーナスラインが無料化されるので、そうなると人も増えるのかもしれない等。お話を聞きながら歩いていく。その方は岡谷のカメラ会社を今年定年退職されたとの事、これから余裕を持って山に登れる喜びが感じられた。
 
気持ちのよい尾根を行くと、東は、南から北へ向かい八ヶ岳、霧が峰、から鷹山の虫倉山あたり、がよく見え、西には遠くキリマンジャロのような?御岳、真っ白い乗鞍岳、も見えてきた。さらに進むと、三峰山が大きく見えるピークに着いた。鉢伏山から二ツ山、三峰までが大きく見え。その後ろに北アルプスの山々。)北東には、浅間、四阿山、などまですばらしい展望だった。よし、今日はパノラマ写真を撮るぞとカメラを見たら、その時12枚撮りのフイルム11枚撮ってしまっていた事が判明。来る時けちらず24枚撮りを買っておくか、デジタルカメラも持ってきていれば、と後悔した。
 その方のお話によると、いつも今ごろは雪はもうほとんど無いという、また春霞の時が多いが今日は結構よく見えますね、との事でした。
 この絶好のチャンスに写真が撮れぬとは、とガッカリしたが、もしその方と行き会わなければ、この展望のよい道にも気づかず引き返していたのだから、まあ運がよかったと思おう。また、鷲ヶ峰から和田峠、三峰山、美ヶ原までの残りは、いつかは全部歩かないと、と思いました。
 三峰山まで行くと、午後もつぶれてしまうのでお礼を言って、来た道を戻った。12:00頃車に戻り、1:00には家に着いていました。 
2001,4,15)
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