大姥山(おおばやま・おおうばやま)1006m


 先日、登った長者山のすぐ南にある大姥山へ登ることにした。家を九時少し前に出発。麻績を抜けて、大岡を通って行った。写真は大岡から犀川に下りてくる途中の道路から。(2010、11、26)
 ネットで色々なHPを見ておいたが、来てみたら大姥神社までの道が「全面通行止め・崩落のため」となっていた。道は閉鎖されていなかったので、進入。神社手前の駐車場までわずかの場所まで来れた。ちょうど2台分くらいこの手前が広かったのでそこへ駐車しておくことにした。  車を止めたのはだいぶ上だったので、歩いても、すぐに駐車場とトイレの場所に着きました。帰りに見たら清潔なトイレでした。
 大姥神社があります。明治時代の石灯籠があります。神社の紐のついたカネは大きい音が出るもので熊鈴を忘れてきたので大きくならした。ハンター対策に赤っぽいリュックと白い帽子をかぶってきたが熊鈴を忘れた。でも熊、ハンター両方とも今日は気配は無かった。  神社の左手裏からすぐに登山道となりクサリ場が現れる。傾斜もそれほどでなく、木々も生えていたり、石に足場などもあったりして、クサリも新しく怖い感じはほとんど無い。ただ小さい子などには危ないだろう。
 左手の方には、周回のコースの方や、布川峠への道らしいものが見える。すぐにベンチについてちょっとお茶を飲んだ。ピーとヒーの中間のような淡い鳴き声の鳥の群れが聞こえたと思ったら、数匹?くらいのウソの群れだった。きれいだが写真を撮る暇はなく飛んでいった。  マツ、コナラ、ソヨゴ、ツツジ、など塩田平の周りの山々と同じような感じの植生。ガサガサという音がしてビクッとしたが、リスのような小さな動物のカゲがチラッと見えた。
 洞窟の奥社への分岐点。洞窟へは左へトラバース道がついていて、最後にクサリ場をちょっと上がると着いた。カラ類が群れになって鳴きながら移動していった。  夫神岳中腹の岩屋堂みたいな洞窟。岩には波で出来た?ような窪みが出来ている。独鈷山などにもこんな感じの窪みがあるが、成因はまた聞いてみよう。岩は砂岩のようで、風化したものが下に文字どうり砂となってたまっていた。小さな礫も混じっている。岩に緑色のコケだか地衣類だかのようなものが着いていて色をつけたような感じだ。あまり見たことがないような気もするが、どこにでもあるものなのかもしれない。
 分岐点まで戻り、またさらにクサリ場を登ると、頂上間近になる。これは帰りに撮ったものだが、犀川から聖山の大岡の集落、さらに左手の方まで良く見える。  大姥山の山頂にはNHKのアンテナや東屋などがたっている。北側に先日登った長者山が近くに見える。山頂部を歩いた一時間ほどの間に、お昼に鳴る、左右地区や八坂地区の有線放送の合図?や学校のチャイム?などが聞こえてきて、険しいが里山であることが実感された。
 今日は曇っていて、はっきり見えないが、晴れていれば展望版のような雪をいただいたアルプスなどが見えるだろう。  三角点まで行ってこようと、山頂部を西へ向かう。左右の集落側から山頂北側まで畑や林道があるようだが、先日の長者山登山の時に、こちらへ入る道は立ち入り禁止になっていた。標識にしたがって林道や山道を西へ向かう.。シラカバが少し生えていた。
 布川峠へ向かう鞍部にこのような標識が置いてあった。  三角点は二等だった。付近にはイワウチワらしい葉っぱも見えた。
 三角点のあるピークの北側は、登ってきた斜面と違った植生だ(何の木かは分からないが)。冬は雪が少し多めに積もっている場所のようにも思えた。  周回コースの方へ行くと車までまた登り返すのがいやなので、また東屋のある山頂へ戻り、クサリ場の多い尾根を下る。秋の最後の名残が少し。
 尾根からは、南に京ケ倉や岩殿山などのシルエットが近くに見える。  先日の長者山では登山後、腰が痛くなったので、今日は温泉に入っていこうと思う。帰りは信州新町から篠ノ井へ抜けていくので、信州新町の「さぎり荘」へ。半額の日です、と言われて200円の入浴料だった。大正時代から親しまれた湯とあった。曜日や時間のせいもあると思うが空いていてとても気持ちが良かった。(2010、11、26)
さらしな30山へ                 TOPへ