虚空蔵山直登ルート
(虚空蔵山全景) という訳で、そのよく知っているという方(職場の同僚)にお願いして、のどかな早春の日、南尾根直登ルートを案内していただきました。その方は、虚空蔵山直下の小学校に勤めていた時、遠足コースを作るため、虚空蔵山を中心に色々なルートを探ったり、整備しようとしたそうです。しかし、かって通れた道もやぶに埋もれたり、通れても小学生が集団で登るには、険しすぎて、あきらめたそうです。
さて、9:30、直下の小学校に集合、車を置いてしばらく歩くと神社入り口。そこから登りになり、しばらく登ると神社に着いた。この神社は(座摩(ザマスリ)神社)という養蚕の守護を祈るための神社で、昭和初期までは、本格的な奉納相撲などで盛況を極めたとの事です。
神社からは、尾根を山頂めがけて直登していきます。しばらく登ると送電線の鉄塔の下に出ました。その少し上の山城地形のような少しなだらかな場所を過ぎると、道は、ジグザグを切る余裕もなく、枯葉の積もった、コナラと赤松の林の中を直登し、息がきれました。
左手に林の間から、(岩壁が見えるようになったあたりから、左のルンゼへ入っていきました。その入り口には、その方の付けた目印のテープがあります。)左前方の岩壁を見ながら、(ガレ場状の所を登っていきます。)一瞬何かアルプスのガレ場を思い出すような雰囲気の場所でした。ガレ場の道がはっきりしなくなる辺りから、尾根に戻るため右手に斜面を登ると、もう岩峰を巻いてしまって、その上の尾根に出ていた。
そこは、以前(30山(1))の写真をとった、懐かしい場所だった。若い頃来た時は、この巻き道を通らず、尾根を直登したのでした。春霞みで霞んではいたが改めてその(高度感のある眺望)を楽しみながら休憩しました。
岩峰上から山頂の方を見ると、もう間近だった。登り出すと、すぐ頂上直下の南斜面となっています。踏み跡が道状につき、所々赤テープも付いていました。道が出来つつあるという印象がありました。左へトラバースし、1076mの三角点峰と、その東の峰の間の鞍部に出た。北斜面には、まだ雪がかなり残っていました。11:30頃三角点峰に着くと、春霞の360度の展望が開けた。
(東太郎山までの尾根の連なりの向こうに烏帽子岳。)太郎山から大峰山、大道山にかけてが大きく見えた。北アルプスもぼんやりだが、しっかり見えた。 三角点峰の西側にある(石祠の前)でお昼にした。そこには、「なんじゃもんじゃ」の木と解説板もあった。
冬ごもりから出てきたのだろうか?下界で4月下旬の陽気だったせいか、花も無い枯野にタテハチョウや、黄色、白みがかった黄色、のチョウが元気に飛んでいるのを何回も見て、驚きました。
12:00頃下り始めた。同じ道を下ってきたが、ガレ場では石が不安定で、少し疲れた。1:00頃、神社前の石段を降り、平地に着いたが、そこにある梅の木のような、桜の蕾が今まさに開きそうな感じでした。(2001、3、24)
(山頂より岩峰を見下ろす)
(チョウが飛び、から類の鳥が鳴き生命が蘇る春の日という感じの日)
(ルンゼから左上に見える岩壁)