八頭山(はっとうさん)1204m (大林山1333mも登る)
八頭山は大林山へ縦走していく山として良く色々な記録を見た事がある。今までどういう訳か登った事がなかった。休日でもあり天気も良く、八頭山へ登ることにする。上山田から四十八曲峠の方へ向かうと、もうりんごの花も咲き出して、美しくのどかな風景が広がっていた。四十八曲峠の方に向かうと、峠の麓は道の両脇に桜が美しく、こんな道はドライブしているだけでいいだろうなと思う。四十八曲峠は以前、何回も車では通った事がある。 | |
朝の出発前、「信州山歩きマップ」に絵地図があったなと思い見てみたがない。そこで「山岳巡礼」を見るとこの道の37号カーブの所から登りだす、とある。国土地理院の地図で見てみると、新しいトンネルができているようだ。四十八曲峠は今どんな様子だろうか。カーブに注意して走っていくと32号カーブ位の所で、古い道が閉鎖され、新しいトンネルが出来ていた。そこでトンネル手前の駐車帯に車を置き、閉鎖された舗装道路をしばらく歩く。写真の青い標識が35か6号カーブの標識、新しいトンネルの開いているピークが八頭山。この写真には木で見えないが新しく広い道がトンネル前に続いている。 | すぐに37号カーブの標識があり登り口があった。大林山の古い標識がとれて木にしばりつけてある。道ははっきりしていた。出掛けに「37号カーブの標識」という言葉を見なかったら、登り口を探すのに手間取ったことだろう。 |
しばらく登ると「大林山、八頭山方面」という小さな標識もあった。山菜採りのお年寄りが下りてきて「えらい遅えな。(時間がの意)今はっとさんまで行ってみたが何も無いわ。昨日、信更の方へ行ってタラの芽採ってきて東京の子どもに送ったら今朝もう届いたと連絡があってな。」 (私)「やっぱ、人の行かないような所じゃないとだめですかね。」(お年寄り)「ここら辺は登山なんかで人登るからなんもねえわ。」などという会話をした。私は風体が登山者というより山菜採りに見えたのだろう。 | 昔から山仕事に使われていたような良く踏まれた歩きやすい道が続き、すぐに稜線に出た。稜線はかなり広いカラマツ林だった。ここは、八頭山、大林山の分岐である。ここから八頭山へは芽吹きの始まったカラマツ植林帯に道が尾根上に一直線に登っている。ここでお茶を飲み休憩する。 |
しばらく登った山頂は、カラマツの広々した植林帯だった。山頂部の北側の端には八頭山、四十八曲峠や大林山への道を示す新しくしっかりした道標もあった。作ったのは千曲市みどりを守る会とあった。三角点の無い山はこういうものがあると登頂感があり、うれしい。後の山は冠着山。お昼にパンを食べだすと、ブヨのようなものがたくさん集まってきた。イノシシの跡などがたくさんあったので、動物が多く住んでいるのかも、と思う。 | ちょっと物足りなかったので、大林山まで行ってみる事にする。この写真は、帰りに撮ったのだが、登り口から稜線までの間に見える大林山である。手前の大林山までの稜線の斜面に白っぽく見えるのはコブシの木。さっき休憩した分岐まで戻り、大林山へ向かう。なだらかな稜線を登ると、マツタケ山の立ち入り禁止のビニールテープなどはってある場所にそってゆるく登っていく。 |
東側の斜面にはこぶしの木がたくさん生えていて、今盛りだった。 | 稜線が大林山の山頂部とぶつかるあたり、自在山からの縦走路が登ってきていた。そのあたりにカタクリの花がポツポツと咲いていた。群生地とまではいかないが、大切にすれば群生地になりそうだった。北斜面で雪が多い場所はいいのかもしれないな。(これも帰りに撮った写真です。) |
カタクリの咲いている所から直登するのかと思っていたらそこから道は右側に巻き出し、結局山頂から西に伸びている尾根に合流するように伸びていた。(jこれも帰りに撮ったものなので上から下を見ています。登っているように見えますがゆるい下り。) | 大林山の山頂から西に張り出している尾根に出て、しばらく西尾根を詰めて山頂に到着。この西尾根は、ずっと前、はじめて大林山に登った時、道が分からないので、坂井村方面から適当に西側の尾根をたどった時、ひのきの植林地の中に道を見たが、それだったなあ、と思い出す。そのひのきも、当時は植わったばかりのような感じだったが、今は若木となっていた。 |
山頂からは今登ってきた八頭山(手前)。また冠着山(富士山形)が良く見える。 | 聖山の向こうに北アルプスがぼんやり浮かんでいる。黄砂などの影響なのだろうか、昔はもっと連休頃は青空だったような気もするが・・。気のせいか。ちょっと休んで同じ道を下る。考えていたより距離的にもあるようだった。大林山山頂から1時間弱で登り口に戻ってこれた。 |
四十八曲峠の下の方には、古道の標識と細めの道があった。また、たどってみたい道だ。 | これは、朝に坂城から上山田に入ったあたりで撮った写真だが、八頭山と大林山の位置関係がよく分かる。右が八頭山、左が大林山です。(ここから見ると八頭山の方が近いので高く見えます。) (2008、4,29) |
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