京ケ倉(きょうがくら)990m


 土曜日、天気も登山日和のようだ。時間的にも手ごろな京ケ倉へ登ることにする。昨晩いくつかのHPを見て事前にコースなどを調べたが、それほど問題な場所も無いようだ。天候はそれほどでもなかったが、どこの記録を見ても書いてあるように、990mの標高とは思えないような登山気分の味わえる山だった。なお、このページの写真は、行きと帰りに撮ったものをまぜてあるので、時間は順をおっていません。(2008,4,12)
 家を出たのが9時過ぎだった。しょなら峠を越えて麻績へ、山清路から19号線に入り、しばらく走ると生坂に到着。京ケ倉らしい山が見えるが、どれがピークかは良く分からなかった。以前19号線を良く走った事もあったが、その頃は京ケ倉などという山は知らず、またその付近の山を見ても登山の対象として見ることは無かったなあ。
 家から一時間くらいで登山口に到着。林道脇の登山口は車が何台か置ける。林道はさらに続いていた。登山口には松本ナンバーの車が二台とまっていた。
 生坂小学校へ上がる道端にも「京ケ倉登山口」とかいう標識があるくらいで、登山口や道の整備もされている雰囲気。先行者もいる様子もあり、不安感は全く無い。南北に伸びた京ケ倉の主尾根から直角に西に伸びている尾根を登って稜線に出るらしい。なだらかな尾根を登り始める。落葉樹林からは犀川にそった生坂ダム湖が透けて見える。芽吹きが始まり、野鳥の声もさかんにしている。所々にダンコウバイ?の黄色が見え、こぶしの花も咲いていた。帰りにはこの辺りにヒメギフチョウが飛んでいた。
 だんだん、急になり、おおこば展望台の標識を過ぎ、左へトラバース気味に登り、一番上の写真の京ケ倉の頂上の見える場所につくと間もなく京ケ倉の稜線に着いた。東側には、去年登った岩殿山が同じく南北の山並みを見せている。
 マツタケの出そうな稜線をしばらく歩くと、さきほどのピークが頂上かな、とはっきり分かってくる。昨年登った岩殿山の稜線と同じ雰囲気である。
 事前に調べたとおり、蟻の戸渡りみたいな場所が出てきた。ロープなども張ってある。こういう場所はあまり得意では無いが、両側をのぞきこまないで、足元だけを見て歩けば割合広い道幅なので、それほど抵抗なく通過できた。そうか、人生も転落の危機を想像して足をすくませているのでなく、一歩一歩足元だけに意識を集中して進んでいけば困難も通過できるのだ、この登山を通して良い教訓を得たぞ。な〜んて。人生の方はそんなに簡単にいかないことだろう。
 そこから、すぐの場所には尾根がノッペリした大きな岩の場所がある。のぞきこむと右側は断崖だ。しかしここにも巻き道があることは事前に分かっていたのであせる事は無かった。巻き道は左側についていた。  巻き道の急な登りを登ると、頂上間近の展望の良い尾根に出た。先ほどまで曇っていた空も晴れてきて、雪をいただいた北アルプスがしだいに見えてきた。空気がクリアーな秋や冬はさぞかしすばらしい展望だろう。
 頂上には二グループほどの先行者がお昼の最中だった。挨拶をして、二グループ同士の話を聞いていると松本の人達のようだった。私は少し離れた場所で、コンビニのサンドイッチをかじっていた。  頂上の標識。稜線付近には、岩殿山同様ヒカゲツツジがあり、つぼみが膨らんでいたが、頂上にある一株はもうその薄黄色の花が満開だった。日当たりが良い場所だからだろうか。
 頂上から大城山の方を見る。車が二台なら降り口にも一台置いて縦走して行くと良いということである。  帰り、万平への下りの標識からさらに南に進み、三角点峰まで行ってみようとしたが、尾根道は結構下りそうで、また登り返すのも疲れそうなので途中の場所から南の方の写真を撮って戻り同じ道を下山した。家を午前9時に出て午後2時頃帰宅したから結構短時間で遠方まで出かけて、登山気分を味わえて、得をしたような感じだった。(2008,4,12)
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