岩殿山(いわどのさん)1007m


 連休中に少しは、登りでのある山に登らないといけないな、という気持ちが強まってきた。信州百名山の御飯岳も考えたが、やはり家から登り口までの時間が少ないこちらを選ぶ。という訳で家を出たのは9:25だった。標高からしてこの山はあまりたいしたことはないような気がしていたが、事前に「山岳巡礼」や「信州山歩きマップ」などのHPをあらためて見ると、なかなか怖そうだ。極めつきはガイドブック「北信,東信、日帰りの山」を見ると最高難度の四ツ星がついている。大丈夫か?信州山学クラブの写真なども見て準備して出発する。(写真は稜線から三角点峰を見た所)
 麻績からすぐ差切峡への道に入り、また岩殿寺への分岐もすぐ分かり、岩殿寺の前の橋をわたり細い道を山に入る。車の腹を少しこすって終点の駐車場所についたのは10時半くらいだったか?岩殿寺は古代から中世にかけて天台修験の寺として栄え、岩殿山はその道場となったようだ。(この岩殿寺の写真は帰りに撮影)  砂防堰堤の横を越えると、登り口があった。(これも帰りに撮影)
 対岸に土砂崩れの跡。来る道にも崩れた所を回復させた場所もあり、全山崩れやすい山のようだ。登る斜面は独鈷山のような感じだったが、さらに沢などが細かく切れ込んでいる山のように思った。新緑の気持ちよい中、野鳥の声もよく聞こえているが種類は分からない。ヤマブキなどの木々。エンレイソウ、スミレ類、ラショウモンカズラ、ジュウニヒトエ、など色々な花も今が盛りだ。花の終わったヒトリシズカ、も多かった。(同)  色々な史跡のあるコースだが、それほど時間もかからず稜線に到着。北に少し進むと、奥の院だ。この後ろに登ると展望が良いのは分かっていたが、三角点峰は逆で、ここも怖そうだし時間も心配というわけで、ここからすぐに南へ稜線を戻って進む。行者の墓あたりで追い越した二パーティーが登ってきた。
稜線を南下して、くさりなどのついた岩場に着くと、奥の院の方や、京ケ倉と思われる山々を前山として、北アの雪をいただいた峰々が広がり、独特の風景を展開している。この写真は奥の院のある方(北方)を見た所。とがっているのが979m峰か。(帰り撮影)  足元は、平らな岩が急斜面に落ち込んでいて、恐怖感を感じる。岩は砂岩や礫岩のようだ。これは西方を見たところ。京ケ倉の稜線も険しい感じがする。
 稜線は、踏み跡がしっかりして道となっているが、怖い所や、印などを見失うとアレ?道が無くなった、と思う場所なども多く、気楽に歩くという感じではない。稜線にはヒカゲツツジが目だってきた。東側の四阿屋山などの方が足元のガケの向こうに広がって見える場所もあった。他のパーティーは家族連れなどでもあり、こちらの三角点の方へは登ってこなかった。(帰りに撮影)  最後、左側の斜面をかなり巻いて、ようやく三角点峰に到着する。ここは展望はさほど良くない。しばらく休む。ここで登る途中撮った写真のサイズが大きすぎる事に気づきデジカメをなおす。靴紐を締めなおして帰り道も注意して下山にかかる。行き帰りとも、別所公民館コースとの合流点が分からないまま、岩殿寺コースの降り口まで帰ってきてしまう。ここまでくれば全く安心と気楽に下山する。
 稜線は落ちれば大怪我か死という本当に四ツ星の怖いコースだったが、一昨年道の無い独鈷山の東北尾根などを歩いた経験はこういう山を歩くのに役立ったような気もした。1時頃には車に下山できた。(2007,5,4)
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