高雄山(たかおやま)1166m 付・佐野の滝、佐野城址


 千曲市の稲荷山あたりから見ると、篠山、高雄山、聖山、としだいに標高をあげて、なだらかな山が続いている。高雄山も登ってみたいなと思いつつ今まで登ろうとしたことは無かった。今回「さらしな30山」とテーマを決めたので、登らざるをえなく?なった。登るなら東側の千曲市側の林道を登って、適当な所から尾根をつめて行けばいいかと考えていた。連休が始まり、天気も良さそうだ、前日の夜それでもとネットで検索してみると、なんと「信州山岳日帰りの旅」というHPがあって、そこに高雄山が出ていた。それによると西側の信更町(現在、長野市)小田原地区から簡単に登れるようであり、また一帯にカタクリの群生地もあるとの事、そこで急遽そちらから登ることにした。
 写真は、行く途中の千曲市八幡地区から見た高雄山。後の高い方の山。
 千曲市小坂地区から県道?で長野道やJR篠ノ井線を横切り、山地に入り太田原地区(ここには昔、小学校の分校があったなあ)を抜け長野市の標識を見ると小田原地区となり、高雄山への林道入口に写真の案内板が立っていた。この時は写真に撮っただけで案内図を良く見なかったので、頂上を周回せずに、ピストンしてきてしまった。残念。  カタクリは後で見ることにして、登山口まで車で行く。細い道だが舗装されている。入り口には車二台分くらいのスペースがあった。杉林の湿った道を登りだす。
 木で階段状に作られた本当にウオーキングコースだった。苔むした道にはキクザキイチゲなどがつぼみをつけていたり、エンレイソウなどの葉も見えた。  すぐに稜線に出ると、樹間に雪をいただいた北アルプス、鹿島槍あたりを中心にかなり大きく見えた。すぐに山頂となり、3等三角点があった。入り口から15分くらいか?登山という感じではなかった。案内板を良く見て、周回して下りてくれば良かったが、登ってきた道を帰ってしまった。千曲市側から登れば本格的登山になったかな。さらに山頂の木が切ってあれば、アルプスの展望があってすばらしいのに・・。
 下る途中、この辺りをよく知っているらしい人が下りて来たので、カタクリ群生地について尋ねると、案内板までの間にある群生地1と県道下にある群生地4を教えていただき、特に今は4が良いとのこと。シラカバなどの林の林床に生えている群生地1を見た後、案内板にもどる。案内板あたりからは高妻山などが見える。  教えていただいた県道のすぐ下の群生地4は、やはり群生地1よりたくさん生えていた。
 カタクリの花はどこか陰のあるスラッとした美人といった印象がある。そこで一句と思ったが、当然何も具体的イメージが浮かんでこなかった。出来たのは「手の甲の シミかたくりの 葉の如く」。自分の手にもシミが増えてきた。  西側からの登山道で歩いた時間が30分ほど、物足りないので、高雄山の東側に回ってみる。こちらの山すそには「佐野の滝」という滝があって子どもの頃何回か遊びに行った記憶があり、今どうなのか知りたかった。昔と違って道路は舗装されていて大岡の樺平まで続いているようだ。昔の風景の記憶はほとんど無くなったが、滝の標識があった。遊歩道が整備されていてすぐに滝に着いた。
 滝の下には昔は無かった新しい東屋や案内板が建っていた。真新しい案内板は桑原地区で立てたもののようだった。今年の大河ドラマ「風林火山」の撮影にも使われていたことが書いてあった。中学生の頃この滝の裏側の斜面に友達に連れて行ってもらってガケ状の斜面で石膏の結晶を拾った記憶があるが、どこか分からなかった。  滝の右手に佐野城址の標識があり、しばらく登ると、佐野山城跡があった。ここで今日はじめてお茶を飲んだ。11時半であった。下の地区のスピーカーから?お昼の合図らしい喜びの歌の旋律がかなりうるさく聞こえてきた。高雄山へ向かって林道もさらに登っていたが、山頂への登り口は確認せず。12時過ぎには家に帰る。半日のハイキングでした。(2007,4,29)
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