殿城山登山とハイキングコース


 長門町タカヤマスキー場の頂上は大笹峰、エコーバレースキー場の頂上は山彦谷北の峰、南の峰、という霧が峰高原の東端のピークです。
 1992年、11月、そのあたりのピークへ登ろうと、エコーバレースキー場を登っていくと第一リフトの終点あたりから大笹峰の方へ向かうハイキングコースの標識を見つけた。
 それは、レンゲツツジの広場といってもいいような広い斜面を抜け、大笹峰の頂上へと続いていた。
 次の年の初夏、その場所へ行ってみると、やはり想像に違わず、レンゲツツジがすばらしかった。
 ニッコウキスゲ、ふうろう、こばいけいそうなどの高原の花々も豊富だった。
 大笹峰から、山彦谷北の峰、南の峰と回り、エコーバレースキー場の中を下りてきた。
 花も豊富であり、北アルプス、信越の山々、蓼科山から八ヶ岳、富士山までよく見え、いいコースだなあと心に残っていた。
 その後も何度か大笹峰の南斜面へは行く機会がありそのたびに色々な野の花を見る事ができた。
 その後、長門町の小学校に勤めるようになった時、保護者の方(姫木平のペンション経営)から、そのハイキングコースのさらに先、エコーバレースキー場の南の頂上が殿城山といって、レンゲツツジの名所と教えてもらった。
 いただいたパンフレットによると、ハイキングコースは、山彦谷北の峰から、車山分岐をへて殿城山、へと周回するコースだという事が分かった。
 そこで、さっそくその年の6月殿城山へ登ってみることにした。
 エコーバレースキー場からすぐ南へ下る林道(ゲートあり)を少し行くと、登山口があった。
 ハイキングコース入り口から、からまつ林の沢ぞいの道をしばらく登ると、高原状の斜面が見渡せる所へ着く。それは車山へと続く斜面でレンゲツツジやにっこうきすげが見られた。
 道は殿城山の南斜面を登って行く。ミズナラやダケカンバの林をぬけ尾根に出て少しもどると、すぐ殿城山の頂上であった。
 ニッコウキスゲやアヤメなどが咲いていて、蓼科山から八ヶ岳への展望が広がっていた。
 眼下には姫木平、南には鷹山の虫倉山、高松山、が見られ、美しい展望台だった。
 曇っていたのでそれだけだったが、晴れていればどんなだろうか?
 途中の標識には殿城山頂は中世の館跡ともあった。この場所はどんな歴史があったのだろう、自然と展望、歴史もあるすばらしい場所だった。(1999年6月26日)       30山(3)に戻る