子檀嶺岳の一日(1)


 小林泰彦著,日本百低山の独鈷山の項は,独鈷山と子檀嶺岳の二山がセットとして載っています.そこで,子檀嶺岳についても,このHPへ少し詳しくのせようと連休中(2002,5,3)に登ってみました。青木村村松地区からは,何度か登っていますが,当郷地区からも登ってみようと,その道を15年ぶりに登ってみると,その登山道がとてもよく整備され,感じのよい道になっていました。その時の写真を中心に以前に撮ったものも入れて子檀嶺岳をご紹介します。

上田から松本に向かう143号線が青木村に入った所に、大法寺のある当郷地区があります。大法寺への標識を北西へ入りどんどん子檀嶺岳の麓へ入ります。山、田園と民家の調和した地区です。大法寺は東山道に関係して建てられた寺、国宝三重の塔があります。 管社への道を行かず、左へ進みます。その分岐点にあったちょっと古い標識。 舗装が切れしばらくじゃり道を行くと登山口があります。当郷育成会等のしっかりした標識がこの後もずっと頂上まで導いてくれました。頂上まで2時間とありました。車2台分くらいの駐車スペースはあります。 赤松の林の中を登って行きます。昔は里山にこんな林や道がよくあったような感じの懐かしい山道です。山つつじが咲き、はるぜみ?がもう鳴きだしていました。きっと例年より10日くらい早いのでしょう。
道端におもしろい地層が出ていて、周囲にもちょっと古めかしい松が生えている尾根の出っぱりに、消えかかった畳石公園の標識がありました。これが畳石かな?町の裏山や土手などに「何とか公園」とよく名づけた時代に当郷地区の人達が名づけた名残なのでしょうか。 しばらく登ると強清水20mの新しい標識があり、道を外れていくとこんな山にしては水量の豊富な湧き水がありました。時間的にも丁度よい休憩場所。 しばらく行くと、傾斜がゆるくなり、山頂部の北側にある若い杉林の平地に出ます。山道は林道跡の広い道に合流しますが、標識に従い右に行き,しばらく林道跡の道を西に行くと、山頂へ北側から登る山道の入口が左にあります。この部分、標識も完備され道の刈り込みもされ分かりやすくなっていました。15年前は標識なども無く、杉は植林されたばかりで林になっていなくてこの平地全体の見通しがきき、えのきだけが採れた場所でした。山頂北側への山道の出だしに新しい鳥居がありました。 北側の山道は広葉樹の新緑が美しい道でした。樹の種類も豊富なような気がしました。様々な浅黄色というか黄緑というか、の中に、みつばつつじがぽつぽつと咲いています。道端に「えんれいそう」の白い花と特徴のある葉が印象的でした。
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