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1,デトネーターについて
デトネーターの比較



 



下はピンなしのオリジナルデトネーター

フラッシュパウダー発火の時、回転式の銃口にはインサートのみの抵抗で、まっすぐに発火ガスが銃口から抜けやすいのですが、自動式ではインサートのほかにデトネーターが抵抗を増加させています。例えばMGCのGM5ですと旧タイプのデトネーターは直径5.5mmでしたが新タイプでは直径が7mmになっています。バレルの内径が10mm程ですから銃口の約5割が閉塞されている訳です。ですから銃の種類によっては銃口からのマズルフラッシュよりもエジェクションポートからのフラッシュの方が大きく写ることがあります。

デトネーターの工夫

溝付きデトネーター

そこでお手軽対策。デトネーターの一部に縦にミゾを削って発火ガスを銃口に逃がすルートを作ります(簡易中空デトネーター)とマズルフラッシュもキレイに噴出します。上記のような症状にお悩みの方には、ぜひトライしてみては・・ただしデトネーターがもったいないという方はホームセンターなどで7mm真鍮棒などを購入しフラッシュパウダー発火用に自作されてはいかがでしょう。

2,不発の処理


自動式にフラッシュパウダーを使用すると、たまにパウダーがクッションとなって不発が生じます。その不発弾の処理はキャップ火薬のみの場合とは、ちょっと異なります。キャップ火薬の不発には水に漬けて火薬を濡らしてからと取説にありますがフラッシュパウダーを使用したときは水との接触は厳禁です。パウダーの主原料はMgですので水と接触すると可燃性の水素を発生するからです。では、どうしたらよいでしょうか?? 安全に注意して強制排出させるしかありません。以下はCPカートの例です。まずはチャンバー内の不発弾をクッションなど柔らかいあてモノの上に取り出します。

ホームセンターなどで使用するカートに合わせてアルミパイプを用意します。中に入れるパイプはカートの長さ分短くなっています。防護用の手袋と眼鏡を用意してください。



カートの弾頭部分を外します


カートをセットして


こんな道具作ってみました(元フライパンの取っ手)


プライマーを押して中のキャップ火薬+パウダー+インナーピストンを押し出します


この時に発火することもありますのでアルミパイプの反対側は必ず地面に接地して行ってください。PFCカートの場合は反対に弾頭部からローダーなどでプライマー側に押し出します。

コンクリートなどの硬い所で発火させると勢いよく飛び出したインナーピストンが弾頭から飛び出し、兆弾して思わぬ怪我をすることがあります。必ず柔らかい土の上で行ってください。不発の確率が高くなりますのでパウダーの入れすぎに注意しましょう。




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