<迎賓館に、RAIDER!>
 これから迎賓館に、RAIDER!するのだ。もう2度とこんな機会はないであろうから、入っておかねば。というわけでむらさきさんを誘って迎賓館へ向かう。入り口には黒塗りの車と白いワゴン車が止まっており、そのワゴン車の前には男の人が2名、煙草を吸いながら談笑している。

む「マジかよ?(笑)ほったら
(そしたら)横から入んなきゃ」
ペ「え!?まずガラスを割って進入。パリーン。(笑)」
 
トゥームレイダー2での常套手段である。
む「さっきの鉄砲、やっぱ買って来なかったらいけなかったん」
ペ「たっ、ターボライターごときで、何ができるんだろう?(笑)」
む「いや、紐を焼き切ることができる」

ペ「紐を焼く。(笑)」
 
紐など、いったいどこにあるというのか?
ペ「さすが迎賓館だ。…トパーズって書いてある」

 入り口左脇にTOPAZと書かれた八角形のプレートが掛かっている。
ペ「うわぁっ。うわっ、すごい。すごいけど入ってしまう」
 
ガラス越しに中が見えるが誰もいないようだ。そのまま入り口の自動ドアをくぐる。

あまりの緊張のためか、カメラは天井を捉えている。
豪華なシャンデリア

「わっ、迎賓館です、恐ろしい」
 
中に入った途端、小声に。右へ左へとカメラを向けてみるも人がいない。入り口の右はソファとテーブル、左の奥はエレベータになっている。
ペ「誰もいません。…誰もいませんが、恐ろしい。…追い出してくれないと困るじゃないかぁ」
 誰もいないのが判ったので、声が普通の大きさに戻る。
む「あこに座ってタバコでも吸っとる?」
ぺ「うぁっ!(笑)お、俺ちょっと小心者になってきた。…すごいなぁ」
 
ソファーを見ているむらさきさんの器に驚く。
む「ラジカセ持ってきてここでダンスでもいいっちゃ」む「ラジカセ持ってきてここでダンスでもいいっちゃ」
 
それはくつろぎすぎである。天井を見まわす、むらさきさん。
ペ「なんか裏の方に公園みたいのがありましたね。ちょっと散歩しますか」
む「彫刻公園とか」

ペ「ええ」
 
僕とむらさきさんは、迎賓館を後にした。
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