医療過誤受任事件一覧 |
番号 |
年度 |
医療機関 |
患者 |
疾患名 |
手続 |
医療過誤の内容 |
結果 |
1 |
H5 |
診療所 |
女 |
脳梗塞 |
提訴 |
脳梗塞の診断が遅れ、転送義務違反。 |
和解成立
勝訴的和解 |
2 |
H5 |
診療所 |
女 |
右下腿骨骨折 |
提訴 |
褥創予防措置懈怠。 |
和解成立
勝訴的和解 |
3 |
H8 |
診療所 |
男 |
虫垂炎破裂・腹膜炎 |
示談 |
虫垂炎破裂発見見落とし。 |
示談成立
勝訴的示談 |
4 |
H8 |
民間病院 |
男 |
左足底拇趾九部の魚の目状の疼痛部分切除 |
提訴 |
疼痛の原因(RSD)についての診断及び治療方法の誤り、インフォームド・コンセントの欠如、術後管理の懈怠により身体障害者6級とさせた過失。 |
敗訴
控訴審は不受任 |
5 |
H8 |
民間病院 |
男 |
盲腸腫瘍 |
示談 |
手術に伴う大腿神経切断。 |
示談成立
勝訴的示談 |
6 |
H8 |
民間病院 |
女死亡 |
子宮破裂による出血性ショック、DIC |
提訴 |
分娩誘発の適応のない患者に対し、その同意を得ないで薬剤による分娩誘発を行い、かつ薬剤の投与方法などにミスがあったため、子宮破裂を起こし、胎児を死亡させ、申立人にも肝機能障害などの後遺症を発症させた過失。 |
和解成立
勝訴的和解 |
7 |
H8 |
診療所 |
女死亡 |
妊娠中毒症、低酸素性虚血性脳症 |
提訴 |
常位胎盤早期剥離の診断を下せなかったか、診断を下せても重症度の認識を誤まったためか帝王切開による胎児の娩出を怠り、胎児を低酸素性虚血性脳症で死亡させるとともに原告を産科的DIC、出血性ショック、急性腎不全で長期間治療させるに至らしめた過失。 |
和解成立
中間的和解 |
8 |
H8 |
診療所 |
女 |
骨盤髄膜炎、帝切後の子宮内感染症 |
提訴 |
帝王切開術ないしはその後の入通院時における措置が不適切だったため、出産後、高度の腹膜炎となり、他病院において子宮及び両側卵巣の摘出を余儀なくされた。 |
1審勝訴
控訴審で勝訴的和解 |
9 |
H9 |
民間総合病院 |
男死亡 |
肺炎 |
提訴 |
肺炎に対する適切な処置を怠った過失。 |
和解成立
敗訴的和解 |
10 |
H9 |
民間総合病院 |
女 |
癌性腹膜炎 |
証拠保全 |
適切な処置を行わず、早期にガンを発見する機会を逸した。 |
過失なし |
11 |
H9 |
美容整形 |
女 |
永久脱毛、多汗症 |
提訴 |
手術ミスで大きな傷跡残す |
和解成立
中間的和解 |
12 |
H9 |
公的病院 |
女死亡 |
妊産婦出血(出血性ショック)、DIC(播腫性血管内血液凝固症候群) |
提訴 |
出血性ショックの可能性を全く考えず、またはその判断に遅れ、羊水栓塞と判断して大量出血ないし出血性ショックに対する適切な処置を行わず、あるいは処置が遅れた。(止血措置の不十分、輸血の遅れ及び輸血量の不足、輸血開始の遅れ、気道確保の遅れ、代謝性アシドーシス補正の遅れ) |
1審勝訴
控訴審で勝訴的和解 |
13 |
H10 |
美容整形 |
男 |
エキシマレーザーによる近視治療・視力矯正術(レーシック術) |
提訴 |
視力矯正手術によって不正乱視による両眼複視の状態となり、更に両側角膜上皮の点状白色混濁、左眼角膜中心部混濁の後遺障害が発生。 |
判決勝訴
確定 |
14 |
H10 |
美容整形 |
女 |
下顎縮小術 |
示談 |
下顎部突出 |
示談成立
中間的示談 |
15 |
H10 |
公的病院 |
女死亡 |
子宮体癌・癌性腹膜炎 |
提訴 |
適切な検査を行わず、早期に癌を発見する機会を逸した。 |
和解成立
中間的和解 |
16 |
H11 |
歯科診療所 |
女 |
歯周炎治療のため左下顎小臼歯及び大臼歯部の歯石除去の施術 |
調停 |
出血の可能性についての説明義務を懈怠したため、適切な止血治療を受ける機会を逸した。 |
調停成立
勝訴的和解 |
17 |
H11 |
公的病院 |
男 |
食道癌 |
示談 |
人間ドッグで食道に陰影欠損像があるも「異常なし」と通知。その後食道癌、腹膜炎、心膜炎となる。 |
示談成立
勝訴的示談 |
18 |
H11 |
民間総合病院 |
男死亡 |
腹部大動脈瘤 |
提訴 |
腹部大動脈瘤の緊急手術を懈怠。 |
和解成立
勝訴的和解 |
19 |
H11 |
公的病院 |
男 |
転移性肝癌 |
示談 |
胃癌の肝臓転移を見落とし、転移性肝癌に対する適切な治療を懈怠。 |
依頼者が金額に納得せず辞任 |
20 |
H11 |
美容整形 |
女 |
鼻の周囲の発赤の治療 |
調停不成立で訴訟移行 |
電気分解治療によって火傷痕のような瘢痕を生じさせた過失。 |
調停不成立
提訴
和解成立
中間的和解 |
21 |
H11 |
民間総合病院 |
男死亡 |
糖尿病・動脈硬化・心筋梗塞・前立腺肥大・前立腺癌 |
提訴 |
経皮的冠動脈形成術を実施した後、24時間心電図モニタリング等の適切な監視義務を怠った。 |
1審敗訴
控訴
和解成立
中間的和解 |
22 |
H11 |
民間総合病院 |
女死亡 |
高血圧症・腎不全・糖尿病 |
提訴 |
抗生剤の投与方法を誤り、抗生剤の副作用である偽膜性大腸炎及び尿毒症を発症せしめた過失。 |
敗訴
控訴せず |
23 |
H11 |
診療所 |
女 |
重度脳性麻痺・視覚障害・聴覚障害・嚥下障害・睡眠障害・呼吸障害 |
提訴 |
陣痛促進剤の誤用により臍帯脱出を生じさせた、及び分娩監視医務違反。 |
和解成立
中間的和解 |
24 |
H12 |
公的病院 |
男 |
膀胱腫瘍 |
証拠保全 |
膀胱穿孔、腸管損傷により汎発性腹膜炎を併発。 |
本人の意向で終了 |
25 |
H12 |
公的病院 |
男 |
縦隔カルチノイド大腸ポリープ |
提訴 |
早期に縦隔カルチノイドであると診断せず、適切な治療を受ける機会を失わせた過失もしくは胸腔穿刺による胸水除去の手技を誤った過失。 |
1審敗訴
控訴せず |
26 |
H12 |
民間総合病院 |
男死亡 |
左腎腫瘍 |
証拠保全 |
左腎腫瘍摘出術施行にあたり適切な縫合措置を採らなかったために術後結腸縫合不全を生じせしめた過失ないし術後縫合不全が生じていることに気づかず、開腹して再縫合等の適切な処置を怠った過失。 |
過失なし |
27 |
H12 |
公的病院 |
女死亡 |
右鼠径悪性繊維性組織球腫の腫瘍肺転移 |
提訴 |
軟部腫瘍に対する適切な診断及び手術法の選択を誤り、それによって創内播腫による患部の汚染をもたらし、根治性を阻害する結果をもたらした。 |
和解成立
敗訴的和解 |
28 |
H12 |
公的病院 |
女 |
誤嚥性肺炎・糖尿病・右大腿骨転子部骨折 |
調停不成立で訴訟移行 |
誤嚥により気管支に異物が入ったにも関わらず適切な吸引措置及び経過観察を怠った過失。 |
調停不成立
提訴
和解成立
敗訴的和解 |
29 |
H12 |
民間病院 |
男死亡 |
気管支喘息重積発作 |
提訴 |
ステロイド剤投与方法の誤り。人工呼吸管理を怠った過失。循環管理を怠った過失。ミオブロックを投与した過失。 |
和解成立
勝訴的和解 |
30 |
H12 |
民間病院 |
男 |
呼吸困難等の造影剤によるショック症状 |
提訴 |
十分な説明に基づく同意を得ずして造影CT検査を行った過失。 |
和解成立
中間的和解 |
31 |
H12 |
民間総合病院 |
男死亡 |
糖尿病・胃癌 |
提訴 |
胃全摘術の一環として食堂と胃の吻合術を行うに際し、適切な縫合措置を採らなかったために術後縫合不全を生じせしめた過失ないし術後縫合不全が生じていることに気付かず、開腹しての再縫合等の適切な処置を怠り、呼吸不全、急性腎不全で死亡させた過失。 |
和解成立
中間的和解 |
32 |
H12 |
公的病院 |
男 |
脳梗塞により両上下下肢・体幹不全麻痺 |
証拠保全 |
心臓バイパス手術後、覚醒しないのに関わらず脳梗塞急性期治療を怠った過失。 |
過失なし |
33 |
H12 |
診療所 |
男死亡 |
続発全般てんかん・重症性心身障害 |
提訴(控訴審から受任) |
陣痛促進剤の危険性の無理解により、胎児を長時間低酸素状態におき、呼吸器による外傷のために脳に障害を来たし、仮死状態で出生させた過失。 |
敗訴
確定 |
34 |
H12 |
公的病院 |
女 |
ウィルス性脳炎により意識不明 |
証拠保全 |
早期にウィルス性脳炎と診断せず適切な治療を行わなかった。 |
過失なし |
35 |
H13 |
民間病院 |
男死亡 |
脳梗塞 |
調停 |
脳梗塞治療のリハビリ中に急死したことに対する説明を求める調停。 |
調停取下 |
36 |
H13 |
公的病院 |
女死亡 |
胸膜炎 |
提訴 |
胸水除水術を施行するに当たり、合併症である再膨張性肺水腫を生じさせ、その後全身管理を怠った過失。 |
敗訴
控訴審不受任 |
37 |
H13 |
民間病院 |
女死亡 |
ウィルス性髄膜炎・急性リンパ性白血病 |
証拠保全 |
急性リンパ性白血病の発症に気付かず、科学療法、骨髄移植などの適切な治療を怠った過失。 |
過失なし |
38 |
H13 |
診療所 |
女死亡 |
臍帯脱出 |
証拠保全 |
臍帯脱出が発生するも速やかに娩出しなかった過失。 |
立証不能
提訴せず |
39 |
H13 |
民間病院 |
女 |
重度脳性麻痺 |
証拠保全 |
適切な分娩管理を怠り、帝王切開による急速遂娩の呼期を誤った過失。 |
過失なし |
40 |
H13 |
公的病院 |
女死亡 |
低酸素性虚血性脳症により四肢麻痺 |
証拠保全 |
適切な止血措置、輸液・輸血措置を怠ったことにより母親を死亡させた過失、適切な分娩措置を怠り急速遂娩の機会を逸し、児を低酸素性脳症により四肢麻痺の状態にさせた過失。 |
過失なし |
41 |
H13 |
公的病院 |
女 |
パーキンソン病 |
証拠保全 |
パーキンソン病治療のための脳深部電気刺激療法を適切に行わなかった過失。 |
過失なし |
42 |
H13 |
診療所 |
男 |
脳梗塞による痙性麻痺により左上下肢機能障害 |
証拠保全 |
問診・神経学的検査等の適切な脳梗塞の鑑別診断を怠り、脳梗塞の初発症状を見落とした過失。 |
過失なし |
43 |
H13 |
民間総合病院 |
女死亡 |
十二指腸潰瘍・腎不全 |
証拠保全 |
心タンポナーデ発症を見落として循環系に負担をかける血液透析を実施したため血圧低下などのショック状態を来して多臓器不全に陥らせた過失、あるいは血液透析中の適切な監視義務を怠り合併症である低血圧及び心タンポナーデ発症に気付くのが遅れショック状態を来して多臓器不全に陥らせた死亡させた過失。 |
本人の意向で提訴せず |
44 |
H13 |
民間病院 |
男 |
痔、直腸膿瘍 |
証拠保全 |
超音波検査を行わず、早期に直腸粘膜下膿瘍を発見しなかった過失。 |
本人の意向で提訴せず |
45 |
H13 |
公的病院 |
女 |
左慢性中耳炎 |
示談 |
左慢性中耳炎の手術療法をするにあたり、手技を誤って顔面神経管を傷つけるかあるいは圧迫を加えたことにより左顔面神経麻痺となった。 |
示談成立
勝訴的示談 |
46 |
H13 |
民間病院 |
男 |
大腸穿孔、腹膜炎 |
示談 |
大腸内視鏡検査の際の直腸穿孔が原因で腹膜炎を起こし汎発性腹膜炎、エンドトキシンショックにより開腹手術をなし人工肛門の設営を余儀なくさせた過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
47 |
H14 |
歯科診療所 |
女 |
歯根膜炎、歯髄炎、う食の治療 |
示談 |
不十分な治療により慢性歯根膜炎に罹患し長期に渡り口臭の原因となった、又、不十分な説明と合意なくブリッジ形成術を施術され、咬合不全を来した過失。 |
示談成立
中間的示談 |
48 |
H14 |
公的病院 |
男死亡 |
左腎腫瘍・肝腫瘍 |
示談 |
左腎盂癌の早期発見を怠った過失。 |
示談成立
中間的示談 |
49 |
H14 |
公的病院 |
女 |
咬合不全・症候性三叉神経通ないしカウザルギー |
証拠保全 |
下顎矢状分割移動術を施行するにあたり、下顎固定用プレートにより三叉神経第3枝を損傷ないし圧迫した過失。 |
本人の意向で提訴せず |
50 |
H14 |
民間病院 |
女 |
子宮外妊娠による卵管流産で右卵管摘出 |
示談 |
子宮外妊娠の診断に遅れがあり、かつ開腹術を施行して右側卵管を摘出した療法の選択にも誤りがあった過失。 |
示談成立
中間的示談 |
51 |
H14 |
民間病院 |
男死亡 |
胸部大動脈瘤解離 |
証拠保全 |
胸腹部解離性大動脈瘤切除人口血管置換術を行うにあたり人口心肺装置の操作を誤ったかあるいは適切な心筋保護措置を採らなかったために心不全を起こし低酸素性虚血脳症から多臓器不全に至らせた過失。 |
提訴せず終了 |
52 |
H14 |
公的病院 |
女死亡 |
くも膜下出血・右大動脈瘤破裂 |
示談 |
気管内分泌物貯留に気付かず気管内吸引などの適切な気管内除去を行わなかった過失あるいはICUにおけるバイタルサインの適切な監視を怠り呼吸不全の発見が遅れ適切な蘇生措置を懈怠した過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
53 |
H14 |
公的病院 |
男死亡 |
脳内出血による意識障害・右片麻痺・失語 |
証拠保全 |
著明な心肥大を認識しながら適切な検査及び治療を怠った過失あるいは血圧、脈拍などのバイタルサインの適切な監視を怠り心肺停止状態の発見が遅れ、適切な蘇生措置を行えなかった過失。 |
過失なし |
54 |
H14 |
公的病院 |
男死亡 |
喘息発作・急性腎不全 |
証拠保全 |
気管内分泌物貯留に気付かず気管内吸引などの適切な気管内除去を行わなかった過失。 |
過失なし |
55 |
H14 |
公的病院 |
女 |
急性リンパ性白血病 |
提訴 |
中心静脈カテーテル挿入の手技を誤り、静脈損傷、神経損傷、空気塞栓などの合併症を生じさせた過失。 |
和解成立
中間的和解 |
56 |
H14 |
民間総合病院 |
男 |
重度精神発達遅滞・四肢麻痺 |
証拠保全 |
適切な分娩監視を怠ったために臍帯脱出などを原因とする胎児仮死の発見が遅れたかあるいは分娩後新生児仮死の状態であったにも関わらず気管内挿管などの適切な蘇生措置を懈怠した過失。 |
本人の意向で提訴せず |
57 |
H14 |
接骨院 |
女 |
急性腰椎症腰部椎間板ヘルニア |
証拠保全 |
あん摩、マッサージ、柔道整復その他の医療類似行為を行うに当たり腰部に過大な力を加えた過失、あるいは既に過大な力を加えられ腰痛を生じていたにもかかわらず更に同じ箇所にあん摩、マッサージ、柔道整復その他の医療類似行為を行った過失。 |
本人から連絡なし終了 |
58 |
H14 |
美容整形 |
女 |
毛穴とニキビ痕のレーザー治療 |
示談 |
レーザー治療の失敗が原因で鼻の頭の部分に長さ1センチ、深さ5ミリほどの瘢痕ができた。 |
示談成立
中間的示談 |
59 |
H14 |
民間総合病院 |
女死亡 |
急性心筋炎・急性心不全 |
示談 |
適切な検査を行わず、急性心筋炎ないし急性心不全の診断をせず、その結果適切な治療を受ける機会を失わしめた過失。 |
示談成立
中間的示談 |
60 |
H14 |
民間病院 |
女 |
右頚骨近位部骨折 |
提訴 |
コンパートメント症候群を十分疑うに足りる臨床症状があったにもかかわらず、確定診断の為の筋内圧測定を行わず、その結果筋膜切開の時期を逸し、自力歩行不能の障害を遺す。 |
和解成立
勝訴的和解 |
61 |
H14 |
民間総合病院 |
女 |
未破裂脳動脈瘤 |
提訴 |
適応外の手術を行った過失、手技を誤った過失により右片麻痺及び失語症の後遺症を残した。危険性の説明を怠った。 |
勝訴
確定 |
62 |
H14 |
民間総合病院 |
男死亡 |
腎血管性高血圧症 肝不全 |
証拠保全 |
経皮的腎動脈拡張術(PTRA)を行うに当たり、その手技を誤って腎動脈を損傷し、それによって術後出血を来たし、DICから肝不全を発症させた過失。 |
過失なし |
63 |
H14 |
診療所 |
女 |
子宮外妊娠・破裂 |
調停 |
HCG検査を行わず、子宮外妊娠を疑い腹腔鏡による確定診断を怠り、開腹手術・左側卵管切除とした過失。 |
調停成立
中間的和解 |
64 |
H14 |
民間病院 |
女 |
脳動脈瘤クリッピング手術 |
証拠保全 |
脳動脈瘤クリッピング手術後左片麻痺の後遺障害を残したのは、相手方の医師が手術手技を誤ったか、あるいは手術適応を誤り合併症である多発性脳梗塞のを来した過失。 |
過失なし |
65 |
H14 |
公的病院 |
男 |
脳梗塞 |
提訴 |
適切な診察及び治療をすべき注意義務があるのにこれを怠り、精神的症状と判断し、精神安定剤の処方及び鎮静剤を注射しただけで積極的な治療をしなかった過失により、脳梗塞の緊急手術をする機会を失わせ、右不全麻痺及び失語症の後遺障害を生じさせた。 |
和解成立
中間的和解 |
66 |
H15 |
民間総合病院 |
男 |
右下肢閉塞性動脈硬化症による下腿壊死 |
証拠保全 |
右下肢動脈塞栓症により右大腿部中央部以下切断術を余儀なくされたのは、右外腸骨動脈起始部閉塞による血流障害を見落とし阻血生壊死を生じる前に適切な薬物治療ないし外科的治療を施すことを怠った過失。 |
本人の意向で提訴せず |
67 |
H15 |
民間総合病院 |
女 |
両膝蓋骨軟化症・両膝蓋骨亜脱臼 |
証拠保全 |
左下肢の疼痛、感覚脱失、知覚過敏、しびれ等の症状により神経再建術を余儀なくされ、神経再建術後も上記症状が残存したのは、脛骨粗面移動術ないし左側大内転筋移行術を行うに当たり、その手技を誤って左大腿伏在神経を損傷した過失。 |
立証困難のため提訴せず |
68 |
H15 |
診療所 |
女 |
腹膜炎 |
調停 |
腹膜炎による右卵巣部分切除術を受けるに至ったのは、右卵巣チョコレート嚢腫に対するアルコール固定術の手技を誤り卵巣もしくは周辺臓器を傷つけて卵巣炎を発症させたかあるいは卵巣炎発症後直ちに適切な抗生剤治療を行うべきであったのにこれを怠った過失。 |
調停成立
中間的和解 |
69 |
H15 |
民間総合病院 |
女 |
右上肢リンパ浮腫 |
示談 |
細胞診の診断を誤りかつ術前に針生検などの組織検査を行わずに良性の繊維腺種を悪性の乳頭腺管癌と誤診した過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
70 |
H15 |
公的病院 |
男 |
尿道口狭窄症 |
証拠保全 |
インフォームドコンセントを欠いたまま本人の希望したのと異なる手術が行われ、手術の結果自体全くの失敗に終わり後遺症を残した過失。 |
本人の意向で提訴せず |
71 |
H15 |
公的病院 |
男 |
頚椎後縦 帯骨化症による脊髄症 |
示談 |
頚椎の拡大手術の際、部位の十分な確認を怠り、必要のない部分まで手術した過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
72 |
H15 |
公的病院 |
男死亡 |
脳内出血 |
証拠保全 |
脳内出血の重傷度の診断を誤り緊急手術を行わなかった過失ないし入院後適切なバイタルサインの観察などを怠り適切な蘇生措置を怠った過失。 |
過失なし |
73 |
H15 |
民間病院 |
男死亡 |
頚椎後縦帯骨化症術後 急性心不全 |
示談 |
手術適応がないにもかかわらず前方固定除圧術を行った過失。適切なインフォームドコンセントを怠った過失。経過観察及び適切な蘇生処置を怠った過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
74 |
H15 |
民間病院 |
男 |
冠動脈造影において左冠動脈の狭窄がみられた |
提訴 |
緊急心臓バイパス手術を行って心筋梗塞発症前に血流を確保すべきであるのにそれを怠って無理に引っ張り出してステントを潰してしまった過失。緊急冠動脈バイパス手術を行う設備はなくそもそもPTCAを行うべきではなかったのに行った過失。移送時期を失した過失。 |
和解成立
中間的和解 |
75 |
H15 |
健診機関 |
女死亡 |
肺癌 |
提訴 |
末期に至るまで肺癌を発見されず適切な初期治療を受ける機会を失ったのは、平成14年5月に実地した定期健常診断における胸部X線写真の読影結果の個人結果票への入力を誤った過失。 |
勝訴
確定 |
76 |
H15 |
公的病院 |
女死亡 |
急性呼吸不全 |
証拠保全 |
低酸素血症の原因疾患に着いての鑑別診断を誤って適切な治療を怠ったか、あるいは持続的な酸素飽和度のモニタリングを行わずに急性呼吸不全発症を見落として適切な蘇生措置をとる機会を逸した過失。 |
過失なし |
77 |
H15 |
民間病院 |
女 |
左下肢急性動脈閉塞 |
提訴 |
左足首以下切断のやむなきに至ったのは左下肢深部静脈血栓症と誤診し緊急手術を怠った過失。 |
和解成立
勝訴的和解 |
78 |
H15 |
公的病院 |
男死亡 |
直腸癌 |
提訴 |
直腸切除術後の腹腔内出血による疼痛、不穏状態に対しセレネース、ドルミカムの不適切な投与を行った過失。 |
一審敗訴
控訴審は受任せず |
79 |
H15 |
民間病院 |
女 |
肺癌 |
提訴 |
左肺の3分の2を摘出する肺癌手術により呼吸機能低下を来して稼動不能となり、またその後の肺癌再発による左肺全的手術により日常生活にも支障を来たすに至ったのは、平成10年3月の入院ないしその後の通院加療中に肺癌を見落とし早期手術の機会を逸した過失。 |
一審敗訴
控訴
控訴審和解
中間的和解 |
80 |
H15 |
民間病院 |
男死亡 |
ペルカミンによる腰椎麻酔ショック |
調停 |
薬液投入後血圧を5分おきにしか測定しておらず血圧監視義務違反ないし急変後15分も経過してから挿管されており挿管の能力がなかったかあるいは挿管の準備が調っていなかった過失。 |
調停成立
勝訴的和解 |
81 |
H15 |
公的病院 |
女 |
急性大動脈瘤解離 |
提訴 |
両下肢対麻痺の後遺症を残したのは、内科的治療による対処が原則であるにもかかわらず、十分な説明を行わずに解離性腹部大動脈瘤に対して人工血管置換術を行い、脊髄梗塞の合併症を惹起した過失。 |
和解成立
敗訴的和解 |
82 |
H15 |
公的病院 |
男死亡 |
多臓器不全 |
示談 |
重い呼吸困難で入院中、気管支拡張薬のテオフィリン製剤の経口投薬を受けていたが、本来の100倍の濃度で投薬した過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
83 |
H15 |
公的病院 |
女死亡 |
十二指腸乳頭部癌 |
示談 |
膵頭十二指腸切除術後に生じた縫合不全及び上腸間膜動脈の仮性動脈瘤破裂に対する適切な術後管理を怠ったか、あるいは適切な呼吸管理を怠った過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
84 |
H15 |
民間病院 |
男死亡 |
右母趾及び右第W趾潰瘍、右下肢閉塞性動脈硬化症、関節リュウマチ |
提訴 |
右下腿切断のやむなきに至ったのは、閉館性動脈硬化症発症に気付かず、同病に対する適切な治療を怠った過失。 |
一審勝訴
控訴審勝訴
上告棄却確定 |
85 |
H15 |
診療所 |
男死亡 |
急性心筋梗塞 |
証拠保全 |
十分な鑑別診断を怠り、重篤な不整脈ないし急性心筋梗塞発症を見落とし、その結果不整脈や急性心筋梗塞に対する治療を行わなかった過失。 |
過失なし |
86 |
H16 |
介護保健施設 |
女 |
右小趾MP(中足趾節)関節化膿性関節炎 |
示談 |
魚の目切除後適切な消毒を行わず、あるいは感染後適切な抗生剤治療を行わなかった過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
87 |
H16 |
診療所 |
女 |
痙性四肢麻痺 |
証拠保全 |
適切な分娩監視を怠った為に胎児仮死の発見が遅れ、適切な時期に帝王切開などによる急速遂娩を行わなかった過失。 |
過失なし |
88 |
H16 |
公的病院 |
男 |
右下肢糖尿病性壊死 |
証拠保全 |
右下腿2分の1以上の切断による右下肢機能障害を残すに至ったのは、右足切趾開術後感染性難治性潰瘍を生じせしめ、それに対する適切な治療を怠った過失。 |
過失なし |
89 |
H16 |
民間総合病院 |
男 |
良性左腎腫瘍 |
証拠保全 |
左腎摘出に至ったのは、摘出不要の良性左腎腫瘍を左腎癌と誤診した過失。 |
本人の意向で終了 |
90 |
H16 |
民間総合病院 |
女 |
子宮頚癌 |
提訴 |
子宮頚癌の再発に至ったのは、子宮筋腫と誤診して、本来行うべき広汎子宮全摘術、リンパ節郭清術を行わなかった過失。 |
勝訴的和解 |
91 |
H16 |
公的病院 |
女死亡 |
消化管出血 |
示談 |
不適切な投薬により消化管出血を生じせしめたかあるいは消化管出血に対し適切な止血措置及び適切な輸液・輸血措置を怠った過失。 |
示談成立
中間的示談 |
92 |
H16 |
民間総合病院 |
女死亡 |
MRSA |
提訴 |
十分な感染予防対策を行わなかったためにMRSAに感染し、また感染の可能性が高い状態であったにもかかわらず、手術前にMRSA感染率を説明しなかった過失。 |
和解成立
中間的和解 |
93 |
H16 |
民間病院 |
男死亡 |
頚椎症性脊髄症 |
示談 |
頚椎前方固定術後の頚部血腫による気道圧迫に対する処置を誤った過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
94 |
H16 |
民間病院 |
男死亡 |
両肺動脈血栓塞栓による呼吸不全 |
提訴 |
入院時の時点でPEが疑われるのであるから、当日もしくは翌日に自ら造影CTもしくは肺動脈造影をするかあるいは検査可能な病院へ搬送する義務があったにもかかわらずこれを怠り適切な治療を怠った過失。 |
和解成立
勝訴的和解 |
95 |
H16 |
民間総合病院 |
男 |
右前腕挫創部近傍の持続的疼痛 |
示談 |
異物の遺残に気付かずに縫合し、更にその後の外来診察の際にも訴えがありながら異物の存在確認の為のレントゲン検査を怠って放置した過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
96 |
H16 |
公的病院 |
男 |
食道アカラシア |
調停 |
検査義務懈怠、それに由来する治療方法選択の誤りの過失のため、拘束性換気障害の後遺症を負うに至った。 |
調停成立
中間的和解 |
97 |
H16 |
民間病院 |
男死亡 |
敗血症 |
提訴 |
敗血症に対する適切な治療を行わなかった過失。 |
和解成立
勝訴的和解 |
98 |
H16 |
診療所 |
女 |
右腕神経叢麻痺 |
証拠保全 |
児頭骨盤不適合(CPD)・児頭が鉗子適位にない等鉗子分娩の適応が無いにもかかわらず鉗子分娩を行ったか、あるいは巨大児で肩甲難産が予想されるにもかかわらず帝王切開を選択せず経膣分娩を選択した過失。 |
過失立証困難のため提訴せず |
99 |
H17 |
民間病院 |
男死亡 |
肺癌 |
示談 |
検査所見を失念しなければ、胸部CT検査が行われ、それによって肺癌を発見する事が可能であり、検査結果を失念して精密検査を怠った過失。 |
和解成立
勝訴的和解 |
100 |
H17 |
診療所 |
男死亡 |
胎児仮死 |
提訴 |
適切な分娩監視を怠り臍帯脱出の発見が遅れたために胎児仮死となり、重度新生児仮死状態で分娩されたが、人工換気・保温・血糖維持維持等の適切な蘇生後措置を取らなかったために低酸素血症が悪化し、最終的に心不全で死亡。 |
和解成立
勝訴的和解 |
101 |
H17 |
公的病院 |
男 |
甲状腺癌 |
示談 |
手術は成功したものの不十分な肺痰介助と安全帯不使用のためによるカニューレ及びモニターのはずれによって起こった事故。 |
示談成立
勝訴的示談 |
102 |
H17 |
民間病院 |
女 |
両耳高度難聴の障害の後遺症 |
提訴 |
髄膜炎発症を見落とし、髄膜炎に対する適切な治療を怠ったかあるいは適時に適切な治療を行いうる医療機関への移送を怠った過失。 |
和解成立
勝訴的和解 |
103 |
H17 |
公的病院 |
女 |
乳癌 |
提訴 |
不要な乳房部分切除術を受けたことによる醜状痕と縫合部分の有通性肥厚性瘢痕による疼痛及び肩関節屈曲・外転制限の後遺症を残した過失。 |
勝訴
確定 |
104 |
H17 |
診療所 |
男死亡 |
肺癌 |
提訴 |
末期に至るまで肺癌を発見されず適切な初期治療をうける機会を失って死亡したのは、平成14年及び15年に実地した定期健康診断における胸部X線検査で異常陰影を見落としたかあるいは平成15年1月以降数回に渡り咳を訴えて受診した際の胸部X線検査で異常陰影を見落とした過失。 |
和解成立
勝訴的和解 |
105 |
H17 |
診療所 |
女死亡 |
新生児仮死 |
証拠保全 |
無理なクリステレル圧出法と吸引分娩を行ったために胎児仮死から新生児仮死に至らしめたか、あるいは新生児仮死状態で生まれたのに対し、適切な蘇生措置を懈怠した過失。
|
過失なし |
106 |
H17 |
公的病院 |
女死亡 |
子宮内膜間質肉腫 |
証拠保全 |
子宮内膜間質肉腫を子宮体癌と誤診し、かつ左上腹部の腫瘤に気付かずに同腫瘤を摘出しなかった過失。 |
過失なし |
107 |
H17 |
民間総合病院 |
男死亡 |
急性心筋梗塞 |
示談 |
急性心筋梗塞に対するPCI治療に当たり解離を生じたが適切なバルーン拡張、ステント留置を行わなかった過失。 |
示談成立
中間的示談 |
108 |
H17 |
診療所 |
女死亡 |
肺血栓塞栓症 |
提訴 |
子宮内胎児死亡を確認しながら、胎児を子宮内にとどめ、それによって肺血栓塞栓症を発症せしめた過失。 |
和解成立
勝訴的和解 |
109 |
H17 |
公的病院 |
男死亡 |
食道穿孔 |
調停 |
食道ガンの内視鏡的手術中にドルミカムによるせん妄の大発作を起こしたにもかかわらず手術を中止せず食道穿孔を来した過失 |
調停成立
勝訴的和解 |
110 |
H17 |
公的病院 |
男 |
心筋梗塞 |
提訴 |
心臓機能障害の後遺障害を残すに至ったのは、相手方病院医師が適切なPTCAを行わなかった過失によるもの。 |
和解成立
中間的和解 |
111 |
H17 |
民間総合病院 |
女死亡 |
分娩後脳内出血 |
提訴 |
持続的な血圧測定及び適切な降圧治療を懈怠した過失 |
和解成立
勝訴的和解 |
112 |
H17 |
民間総合病院 |
女 |
くも膜下出血・脳動脈瘤破裂 |
提訴 |
両上下下肢麻痺・感音性難聴の後遺症を残すに至ったのは、脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血に対する血腫除去及び開頭クリッピング手術を行うに当たり手技を誤った過失。 |
和解成立
中間的和解 |
113 |
H17 |
民間病院 |
男死亡 |
胃潰瘍による大量出血 |
提訴 |
胃潰瘍で入院し、出血による血圧低下が続いているのにもかかわらず内視鏡的止血措置を懈怠した過失 |
和解成立
勝訴的和解 |
114 |
H17 |
民間病院 |
男 |
化膿性髄膜炎 |
証拠保全 |
左不全片麻痺・運動失調の後遺症を残すに至ったのは、髄膜炎を見逃し、適切な治療を行わなかった過失。 |
過失なし |
115 |
H17 |
民間病院 |
男 |
骨髄炎 |
提訴 |
左橈骨変形、左手関節拘縮の後遺症を残すに至ったのは、左橈骨遠位端術後骨髄炎を見逃し、適切な抗生剤治療を怠った過失によるもの。 |
和解成立
中間的和解 |
116 |
H17 |
民間総合病院 |
女死亡 |
絞扼性腸閉塞 |
示談 |
イレウスによる入院を繰り返した患者が腹痛を訴えて入院中持続的腹痛、嘔吐の症状が出たのに超音波検査を懈怠し絞扼性イレウス発症を見落として緊急手術の時期を失した過失 |
示談成立
勝訴的示談 |
117 |
H17 |
民間総合病院 |
男 |
肺結核 |
示談 |
右肺上葉に異常陰影を認めたが生検を行わずCTのみで肺癌と診断し右肺上葉を摘出したが術後の組織検査で肺結核であって不必要な手術であった例 |
示談成立
中間的示談 |
118 |
H17 |
公的病院 |
男死亡 |
急性心筋梗塞 |
示談 |
狭心症疑いで入院中激しい胸痛を訴えたにもかかわらず心臓カテーテル検査を当日実施せず翌日のカテーテル検査で心筋梗塞が明らかとなってカテーテル治療を行ったが手遅れでその後全身状態悪化した例 |
示談成立
勝訴的示談 |
119 |
H17 |
診療所 |
女死亡 |
新生児遷延性肺高血圧 |
証拠保全 |
胎児仮死後アプガー9点で出生したがその後酸素飽和度低下し移送したら新生児遷延性肺高血圧と診断されその後死亡した例 |
立証困難のため提訴せず |
120 |
H17 |
公的病院 |
男死亡 |
多発性骨髄腫 |
示談 |
多発性骨髄腫で化学療法を行い退院したが通院加療中著しい体重減少を来しながら入院させての経管栄養法などの措置を怠り症状悪化後の化学療法、透析治療を不可能ならしめた過失 |
示談成立
敗訴的示談
院長の口頭での謝罪あり |
121 |
H17 |
公的病院 |
女 |
低酸素性虚血性脳症 |
証拠保全 |
アプガー5点、9点で出生後吸啜せず、泣かないという状態が続いたが何らの検査もせず翌日急変し東北大学病院に移送したが低酸素脳症による後遺症を残した例 |
過失あるも因果関係の証明困難で提訴せず |
122 |
H17 |
民間総合病院 |
男 |
結核 |
示談 |
結核を肺癌と誤診して右肺上葉を切除された。術前に組織検査を怠り結核の病巣を肺癌の腫瘍と誤診した過失。 |
示談
中間的示談 |
123 |
H17 |
民間病院 |
男死亡 |
下行結腸穿孔 |
提訴 |
下行結腸穿孔、汎発性腹膜炎により開腹手術をなし、その後意識不明の状態にあるのは、大腸内視鏡検査の際手技を誤り下行結腸を穿孔した過失によるもの。 |
和解成立
勝訴的和解 |
124 |
H18 |
公的病院 |
女死亡 |
脳浮腫 |
証拠保全 |
脳動脈瘤クリッピング手術後に適切な脳血管攣縮予防処置をとらなかったか、あるいは脳血管攣縮に対する適切な処置をとらなかった過失。 |
過失なし |
125 |
H18 |
公的病院 |
女 |
低酸素脳症 |
証拠保全 |
脳死状態に至ったのは、妊娠中毒症の憎悪による血圧上昇に対し過度の降圧処置をしたために低酸素脳症を起こした過失によるもの。 |
過失なし |
126 |
H18 |
公的病院 |
女 |
脳梗塞 |
提訴 |
右半身麻痺、知覚障害、半盲、高次脳機能障害の後遺症を残したのは、CT画像の読影を誤り脳梗塞の早期診断を怠った過失によるもの。 |
一審敗訴
控訴審敗訴
上告受理申立
不受理確定 |
127 |
H18 |
民間総合病院 |
男 |
右大腿骨頚部骨折 |
ADR |
右大腿骨頚部骨折は誤嚥性肺炎の原因ではないものの、骨折によるALDの著しい低下から長期臥床強いられ、それが誤嚥性肺炎の一因になった。 |
示談成立
中間的示談 |
128 |
H18 |
山形刑務所 |
男 |
肺癌 |
提訴 |
手術不能の末期に至るまで肺癌と診断されず適切な初期治療を受ける機会を失ったのは、平成16年に実地された健康診断ででの胸部レントゲン画像上異常陰影を発見したにもかかわらず、CT検査による識別診断を怠った過失。 |
一審勝訴
控訴審で勝訴的和解 |
129 |
H18 |
民間総合病院 |
男死亡 |
急性閉塞性化膿性胆管炎 |
提訴 |
急性胆道感染症から多臓器不全に至って死亡したのは、胆管炎の早期診断を怠り、早期に胆管ドレナージを行わなかった過失。 |
勝訴
確定
但し相当程度の可能性にとどまるとの認定 |
130 |
H18 |
公的病院 |
女死亡 |
穿孔性腹膜炎 |
控訴審から受任 |
穿孔性腹膜炎の診断の遅延 |
和解成立
中間的和解 |
131 |
H18 |
公的病院 |
女死亡 |
キノコ中毒(ドクツルダケ) |
提訴 |
毒キノコ中毒の早期発見、早期治療を怠って死亡させた過失。 |
一審敗訴
控訴審敗訴
確定 |
132 |
H18 |
公的病院 |
男死亡 |
肝臓癌 |
示談 |
肝臓癌のため入院加療を受け、肝右葉切除術を受けた後、肝静脈流出路障害、肝壊死及び肝不全を生じ死亡 |
示談成立
敗訴的示談 |
133 |
H18 |
公的病院 |
女 |
右乳癌 |
示談 |
乳癌手術後の化学療法中に抗癌剤でアナフィラキシーショックをおこした事案 |
示談成立
中間的示談 |
134 |
H18 |
公的病院 |
男 |
誤嚥性肺炎 |
証拠保全 |
肺癌の手術の際、肺動脈損傷した過失あるいは手術後の食事の選択を誤ったという過失あるいは誤嚥性肺炎の早期発見を怠った過失。 |
過失なし |
135 |
H18 |
民間総合病院 |
女 |
胆石症 |
示談 |
腹腔鏡下胆嚢摘出手術を施行する上では、外の部位を傷つけない様にし手術する注意義務があるにも関わらず、その義務を怠り、術中小腸を損傷させたという過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
136 |
H19 |
民間総合病院 |
男 |
僧帽弁狭窄症、巨大左房、三尖弁閉鎖不全、心房細動 |
示談 |
長期臥床するに至ったのは、僧帽弁置換術頭の手術時もしくは手術後、ドレーンチューブで大腸を損傷したという過失、あるいは術後穿孔を疑い大腸のCT検査等の検査等を実施しなかった過失、あるいは早期に腹腔穿刺や試験開腹をしなかった過失。 |
示談成立
中間的示談 |
137 |
H19 |
民間総合病院 |
男 |
右中指槌指 |
ADR |
槌指の固定方法が悪く癒合不全が生じた過失。 |
和解成立
中間的示談 |
138 |
H19 |
公的病院 |
女死亡 |
乳癌 |
提訴 |
乳癌発・癌再々発したに至ったのは、乳癌術後ハイリスクグループに属するにもかかわらず抗癌剤の投与を怠った過失。 |
一審敗訴
控訴せず確定 |
140 |
H19 |
診療所 |
男 |
脳性麻痺 |
提訴 |
脳性麻痺に至ったのは、胎児分娩後早急に気管内挿管すべきなのにそれを怠った過失、または同月の検診でNSTの診断を誤った過失、もしくは同日蓮の診断を誤り入院措置をとらなかった過失。 |
立証方針齟齬により辞任 |
141 |
H19 |
公的病院 |
男 |
低酸素性虚血脳症 |
提訴 |
胎児仮死と診断して緊急帝王切開で分娩していればより仮死の程度が軽い状態で分娩できたたことは明らか。娩出すれば直ちに新生児重度貧血に気づいて輸血の処置をとることが可能であり、重度の後遺症を免れた高度の蓋燃性がある。 |
一審敗訴
控訴後辞任 |
142 |
H19 |
民間総合病院 |
男死亡 |
心不全・活動耐性低下 |
証拠保全 |
急変直前の間に来院して直接患者を診察するか、当直医に診察を求めるかあるいはレペタン1/2A注射語看護師に頻回の観察を指示するべきではなかったかという争点 |
過失立証困難で提訴せず |
143 |
H19 |
診療所 |
女 |
乳癌 |
提訴 |
乳癌の病期が進行し、左乳房全摘出術を受けるに至ったのは、画像読影を誤り、細胞診および組織診を行わなかった過失。 |
勝訴
確定 |
144 |
H19 |
短期介護施設 |
女死亡 |
大腿骨骨折 |
提訴 |
施設内での転倒事故。徘徊、ふらつきが顕著であり家族に引き取りを求めるか厳重な監視を行う必要があったが、これを怠った過失 |
勝訴
確定 |
145 |
H19 |
診療所 |
男 |
中毒性脳症 |
交渉 |
ザジデンドライシロップを通常量の5倍量処方した過失 |
本人から連絡なし終了 |
146 |
H19 |
公的病院 |
男死亡 |
胆嚢癌 |
示談 |
胆嚢結石症の診断にて腹腔鏡下胆嚢的手術を受けその際摘出した胆嚢の組織検査を実行したものの癌を発見出来なかった過失 |
示談成立
中間的示談 |
147 |
H19 |
民間総合病院 |
女死亡 |
乳癌 |
証拠保全 |
乳癌に羅漢していることを看過した過失。 |
過失なし |
148 |
H19 |
公的病院 |
男 |
左膝関節内軟部腫瘍 |
示談 |
左膝、非円形細胞軟部肉腫と診断され、現在も化学療法による治療をしなければならない状況に至ったのは、腫瘍摘出後の病理検査で、悪性腫瘍を良性腫瘍と誤診した過失もしくは術前生検を怠った過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
149 |
H19 |
公的病院 |
女死亡 |
肝癌 |
提訴 |
通常行われる肝癌の早期発見のための検査が定期的に行われていればより早期の段階(塞栓療法、外科的摘出術が可能な段階)で発見出来た可能性が高く、早期に肝癌が発見されて適切な治療がなされていれば救命しうる高度の蓋然性があった。 |
一審一部勝訴
過失を認め期待権侵害で100万円認容
控訴
控訴棄却、相当程度の可能性認めるも賠償額は変わらず
上告棄却
上告不受理確定 |
150 |
H19 |
公的病院 |
女 |
子宮筋腫 |
|
ガーゼを体内に遺残下過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
151 |
H19 |
公的病院 |
女死亡 |
双胎間輸血症候群 |
提訴 |
精査をするとともに羊水除去をしていれば胎児水腫も発症することなく児の死亡という結果は生じず、また診療観察を続け早期娩出をしていれば損害が生じなかった過失 |
和解成立
中間的和解 |
152 |
H19 |
公的病院 |
男 |
未熟児網膜症 |
提訴 |
光凝固法によっては治癒は困難な状態まで進行していたが、光凝固法の一般的な治癒率からすれば酸素投与を中止した時点で眼底検査を行い、光凝固を行っていれば失明を免れた高度の蓋然性がある |
和解成立
勝訴的和解 |
153 |
H19 |
公的病院 |
男死亡 |
房室ブロックと失神発作 |
調査 |
患者はペースメーカーの電池交換の後創感染から遺残リードを感染源とする敗血症をおこし、そのため高熱からVfをおこして死亡した。患者に出血性素因やケロイド体質があり、病院には2回目のVfの前に手術によるリード除去のチャンスがあった。 |
過失なし |
154 |
H19 |
民間総合病院 |
女死亡 |
肺血栓塞栓症 |
提訴 |
CT検査が報告された時点で肺血栓塞栓症の疑診と判断して、緊急造影CT検査をすると共に直ちに入院させてヘパリン投与を開始すべき義務を怠った過失。 |
敗訴的和解 |
155 |
H19 |
民間総合病院 |
女死亡 |
気管軟化症 |
ADR |
気管支狭窄を治療するためのステント留置の際気管支に損傷を与えないように最善の注意をもってステント留置しなかった過失、またステントが気管支膜様を穿孔することもある旨の合併症の説明を怠った過失 |
中間的示談 |
156 |
H20 |
公的病院 |
男死亡 |
窒息 |
調停 |
定期的な痰の量の推移、痰の喀出が充分出来ているかについての観察を怠った過失 |
敗訴的和解 |
157 |
H20 |
公的病院 |
女死亡 |
肺癌(扁平上皮癌) |
示談 |
経気管支肺生検を行った際の出血に対し、適切な気管吸引を怠った過失。 |
勝訴的示談 |
158 |
H20 |
公的病院 |
女 |
脳梗塞 |
調査 |
適切な問診及び理学的所見の確認を怠り片麻痺の存在にすら気づかずに脳梗塞の鑑別診断を怠った過失 |
過失なし |
159 |
H20 |
公的病院 |
女 |
脳性麻痺 |
提訴 |
MD双胎のT児が帝王切開予定日にNSTで基線頻脈、基線細変動減少所見を示したが、緊急帝王切開の実施もNSTによる持続監視も行わなかった過失 |
敗訴
NSTによる持続監視を怠った過失を認めるも脳性麻痺との因果関係否定 |
160 |
H20 |
公的病院 |
女 |
頸椎症性神経根炎 |
示談 |
星状神経節ブロック後、術後の状態を自ら監視するか又は十分な監視体制を指示する義務に違反し、迅速な蘇生処置が行われず、その結果心肺停止となり、低酸素脳症に陥った。 |
勝訴的示談 |
161 |
H20 |
公的病院 |
男 |
川崎病 |
調査 |
川崎病の治療で冠動脈病変を残した過失。 |
過失なし |
162 |
H20 |
公的病院 |
男死亡 |
聴神経腫瘍 |
証拠保全 |
頭蓋内腫瘍摘出術の際の大量出血に対して適切な止血措置および輸血を怠った過失。 |
手術中止義務違反の可能性残るが本人の意向で終了 |
163 |
H20 |
診療所 |
男 |
大腸癌 |
提訴 |
内視鏡検査を行わず、漫然と痔核のの薬物治療を続けた過失。 |
敗訴的和解 |
164 |
H20 |
私立大学病院 |
男 |
舌癌 |
示談 |
後遺症を負うに到ったのは血腫が頚部に「貯留し呼吸困難となったにもかかわらずそれを見落とし迅速な気管切開を怠った過失。 |
中間的示談 |
165 |
H20 |
民間総合病院 |
女死亡 |
結腸癌 |
調査 |
縫合不全とそこからの漏出を診断し、そしてその再三の再発を診断しながら保存的治療に終始し、イレウスからショック |
過失なし |
166 |
H20 |
公的病院 |
女死亡 |
大腸癌 |
調停 |
コルノスコピーなどの深達度の検査が行われていれば、内視鏡的粘膜切除術が行われていたはずであり、人工肛門造設術は不要であった過失 |
中間的和解 |
167 |
H20 |
民間総合病院 |
男死亡 |
絞扼性イレウス(腸捻転) |
提訴 |
絞扼性イレウスの場合は保存的治療は無効であり、放置すれば致命的となるので、直ちに外科的処置をとる必要があり、そして不可逆的ショックになる前であれば手術で救命することが可能であるのにそれを怠った過失。 |
勝訴・確定 |
168 |
H20 |
公的病院 |
男死亡 |
肺癌 |
調査 |
肺癌の見落としによる死亡のケース。早期に縦隔リンパ節転移があったと思われ、発見可能であったときには既に根治的治療が出来なかっが過失。 |
過失なし |
169 |
H20 |
公的病院 |
女死亡 |
肺動脈閉鎖症 右室依存型冠循環による心不全(急性循環不全) |
提訴 |
動脈管を閉鎖する手術を実地した際、動脈管と肺動脈を取り違え、肺動脈を閉鎖した過失。 |
付調停の上17条決定。双方異議申し立てせず確定 |
170 |
H20 |
公的病院 |
男死亡 |
肺癌 |
調査 |
抗癌剤の副作用による死亡過失 |
過失なし |
171 |
H20 |
民間総合病院 |
女死亡 |
死産 |
示談 |
既に娩出さえすれば生存可能な状態であったのに、胎児仮死の所見を見落とした過失。 |
勝訴的示談 |
172 |
H20 |
民間総合病院 |
女 |
副腎腫瘍 |
示談 |
副腎腫瘍摘出術を受けた際、左副腎と誤認して膵尾部を切除され、さらに膵動脈を損傷して大出血を来たし、その結果開腹手術に移行して膵臓を摘出することになった過失。 |
勝訴的示談 |
173 |
H20 |
民間総合病院 |
女死亡 |
絞扼性イレウス |
示談 |
イレウスが入院時に診断されていれば保存的治療のみでイレウスが解除したはずであり、心肺停止となり救急蘇生後にイレウスの緊急出術を受け、その後多臓器不全で死亡することはなかった。 |
勝訴的示談 |
174 |
H20 |
公的病院 |
男死亡 |
心不全 |
提訴 |
出血性ショックの原因は胸水除去のために行ったアスピレーションキットによる胸腔穿刺の際に誤って大動脈を穿刺し大量出血を来したことによる。 |
勝訴的和解 |
175 |
H20 |
民間総合病院 |
男死亡 |
急性腸管膜閉塞症 |
調査 |
病院には緊急開腹で急性腹症の診断と治療をおこなわなかった義務違反があるが、緊急開腹しても果たして救命出来たかどうか不明 |
過失なし |
176 |
H20 |
公的病院 |
男死亡 |
胃癌 |
証拠保全 |
死亡するに至ったのは腹腔鏡下胃切除術再々手術の時期を逸し過失によるもの。 |
過失なし |
177 |
H20 |
民間総合病院 |
女 |
強皮症 |
証拠保全 |
意識不明の植物状態となるに至ったのは、全身性強皮症に伴う腎障害であるとの診断をし適切な治療をすべきであったのにそれを怠った過失によるもの。 |
過失なし |
178 |
H21 |
個人病院 |
男 |
右橈骨尺骨骨折 |
調査 |
観血的治療を行いギブス固定したが、橈骨尺骨変形癒合、橈骨尺骨亜脱臼及び骨幹靱帯拘縮による回外制限を残し、リハビリ後に橈骨の矯正骨切りと橈骨・尺骨間の骨幹靱帯切離術を行ったものの回外制限を残した。 |
過失なし |
179 |
H21 |
診療所 |
男 |
高血圧・糖尿病・心房細動 |
提訴 |
抗凝固剤(ワーファリン)の過量投与の過失により両側下腿出血(左大腿神経障害)を来たし、左大腿部神経麻痺、左大腿部感覚障害による歩行障害の後遺症を残すに至った。 |
勝訴的和解 |
180 |
H21 |
民間総合病院 |
女死亡 |
子宮体がん |
示談 |
看護師が気管切開して人工呼吸管理にあった患者の体位交換の際、気管チューブを抜けかけた状態にしたために呼吸不全となったが、医師を呼ぶのが遅れて死亡に至った。 |
勝訴的示談 |
181 |
H20 |
予防医学協会 |
男死亡 |
胃癌 |
示談 |
人間ドッグで胃癌を見落とした過失。 |
勝訴的示談 |
182 |
H21 |
公的病院 |
女死亡 |
食道癌 |
証拠保全 |
再手術時以降、院内感染予防対策を怠った過失および患者が敗血症に罹患した際適切な治療をおこなわなかった過失。 |
過失なし |
183 |
H17 |
民間総合病院 |
女 |
四肢麻痺 |
示談 |
分娩時胎児仮死の所見を見落とした過失 |
勝訴的示談 |
184 |
H20 |
民間病院 |
男死亡 |
腹部大動脈瘤破裂 |
提訴 |
腹部大動脈瘤切迫破裂を疑ってCT検査などの鑑別診断を行うか、行いうる施設に移送すべきだったのにこれを怠った過失 |
和解成立
中間的和解 |
185 |
H21 |
民間病院 |
女死亡 |
自殺 |
調査 |
向精神薬による副作用の可能性のある症状を来たし、その後精神科入院中に自殺 |
過失なし |
186 |
H21 |
民間総合病院 |
男 |
急性心筋梗塞 |
示談交渉 |
突然の胸痛で倒れ救急搬送されたが翌朝まで急性心筋梗塞の診断に至らず、翌朝緊急PCI行うも後遺症が残った |
示談成立
中間的示談 |
187 |
H21 |
公的病院 |
男死亡 |
結腸癌 |
調停 |
結腸癌の手術中に仙骨切除したところ7000ミリリットルを超える大量出血でショック状態となり後に死亡 |
因果関係なし不成立で終了 |
188 |
H21 |
公的病院 |
男 |
前立腺摘出術 |
ADR |
前立腺肥大による排尿障害の治療として経皮的レーザー摘出術を行ったところ持続的尿失禁の後遺症を生じた |
立証困難
不成立で終了 |
189 |
H21 |
診療所 |
女死亡 |
肝細胞癌 |
調査 |
帯状疱疹で診療所に通院していたが、他院で肝腫大指摘され精査したところ末期の肝細胞癌だった |
過失なし |
190 |
H21 |
民間総合病院 |
男死亡 |
肝細胞癌 |
提訴 |
脳内出血後リハビリ中にB型肝炎無症状性キャリア判明するも腫瘍マーカーや画像診断が行われず。1年後末期の肝細胞癌で発見。 |
中間的和解 |
191 |
H21 |
公的病院 |
女死亡 |
腸骨動脈損傷 |
調査 |
椎間板ヘルニア摘出術施行中に腸骨動脈損傷し出血。移送先でステント留置し止血するも出血多量で死亡。 |
過失なし |
192 |
H21 |
公的病院 |
男死亡 |
うっ血性心不全 |
示談交渉 |
心筋炎の既往がある慢性心不全の患者がうっ血性心不全悪化し入院中死亡 |
示談成立
中間的示談 |
193 |
H21 |
国立大学法人 |
男死亡 |
幹細胞移植 |
示談 |
悪性リンパ腫に対し幹細胞移植が行われたが、術後敗血症発症。抗生剤と誤って免疫抑制剤を投与後死亡 |
示談成立
中間的示談 |
194 |
H21 |
公的病院 |
胎児死亡 |
子宮内胎児死亡 |
提訴 |
前期破水で入院中に、NSTで胎児心拍が確認されなくなったにもかかわらず放置、その後子宮内胎児死亡 |
中間的和解 |
195 |
H20 |
公的病院 |
男死亡 |
大腸穿孔 |
提訴 |
大腸内視鏡検査中に出血。その後血圧低下し死亡 |
|
196 |
H22 |
診療所 |
女 |
産褥感染症 |
提訴 |
緊急帝王切開で分娩後発熱・右下腹部圧痛等見られ、他院転院後産褥感染症悪化による腹膜炎の診断で手術。 |
和解成立
勝訴的和解 |
197 |
H22 |
公的病院 |
男 |
四肢麻痺・遷延性意識障害 |
示談交渉 |
人工呼吸管理中気管カニューレ外れ心肺停止。蘇生するも低酸素血症による後遺症残す。 |
示談案につき本人から回答なし
辞任 |
198 |
H22 |
公的病院 |
男 |
下腿骨複雑骨折 |
調査 |
下腿骨複雑骨折後癒合不全 |
過失なし終了 |
199 |
H22 |
公的病院 |
女 |
椎間板ヘルニア
腹壁ヘルニア
癒着性イレウス |
証拠保全 |
腰部椎間板ヘルニア手術中に左腸骨動脈損傷し血管縫合。その後腹壁ヘルニアによる腸閉塞発症して開腹術。その後癒着性イレウスを繰り返し発症。 |
過失なし |
200 |
H22 |
民間総合病院 |
男死亡 |
新型インフルエンザ |
調査 |
新型インフルエンザに感染したが簡易検査結果が陰性だったためタミフルが投与されず。その後肺炎悪化し死亡。 |
救命可能性の立証困難終了 |
201 |
H22 |
私立大学病院 |
男 |
膵癌 |
証拠保全 |
膵癌で膵島十二指腸切除術後門脈閉塞による肝不全で死亡 |
過失なし |
202 |
H22 |
民間総合病院 |
女 |
脳梗塞の再発で植物状態 |
調査 |
脳梗塞で入院しリハビリ中に脳梗塞再発。適切な再発予防の薬物治療を怠った可能性。 |
依頼者の意向で終了 |
203 |
H22 |
民間総合病院 |
男 |
前立腺癌 |
調査 |
前立腺癌の見落としの可能性。 |
過失なし |
204 |
H22 |
診療所 |
男 |
精巣捻転 |
提訴 |
精巣捻転の見落としで片側睾丸摘出 |
和解成立
中間的和解 |
205 |
H22 |
診療所 |
女 |
肺野型肺癌 |
調査 |
健診で要精検となり胸部CT撮ったが炎症性変化と誤診 |
因果関係なし終了 |
206 |
H22 |
公的病院 |
女 |
頚椎症性脊髄症 |
調査 |
四肢脱力で救急搬送され3日後に頚椎拡大術するも痙性麻痺悪化 |
過失なし |
207 |
H22 |
公的病院 |
男 |
大腿神経損傷 |
提訴 |
血液ガス検査のため大腿動脈から血液採取した際に大腿神経損傷 |
一審勝訴
控訴審勝訴
上告不受理勝訴確定 |
208 |
H22 |
公的病院 |
男死亡 |
敗血症 |
提訴 |
入院中尿路感染症発症し敗血症性ショックで心肺停止。蘇生するも多臓器不全で死亡。 |
和解成立
中間的和解 |
209 |
H22 |
介護施設 |
男 |
出血性ショックで虚血脳症 |
提訴 |
大腸癌による出血で出血性ショックとなったが病院搬送が遅れ低酸素性虚血脳症となった |
敗訴
控訴せず |
210 |
H22 |
民間病院 |
男死亡 |
誤嚥性肺炎 |
提訴 |
糖尿病の入所者に抗うつ剤処方後副作用で嚥下困難、体動困難になるも投与中止ないし減量せず誤嚥性肺炎発症し死亡 |
和解成立
中間的和解 |
211 |
H22 |
民間総合病院 |
男 |
眼球破裂 |
示談交渉 |
転倒で眼球打撲し夜間外来を受診するも眼球破裂を見落とされ失明 |
示談成立
中間的示談 |
212 |
H22 |
民間総合病院 |
女死亡 |
骨髄異形成症候群 |
示談交渉 |
骨髄異形成症候群で臍帯移植後、免疫抑制剤であるプログラフを調剤ミスで50倍の過量投与。腎不全から多臓器不全となり死亡 |
示談成立
中間的示談 |
213 |
H22 |
公的病院 |
男 |
膵内分泌腫瘍 |
示談交渉 |
4年前に膵癌で余命3ヶ月と宣告されジュムザールの化学療法を行ってきたがその後進行なし。EUS生検したところ膵内分泌腫瘍の病理診断。診断見直ししなかった事により無用の死の恐怖と化学療法を受けた。 |
示談成立
勝訴的示談 |
214 |
H22 |
美容整形 |
女 |
関節拘縮 |
提訴 |
二の腕肩周囲の脂肪吸引術を施行後患部の固定が不適切だったため関節拘縮となり関節可動域制限を残す。 |
和解成立
中間的和解 |
215 |
H22 |
美容整形 |
女 |
眼窩脂肪吸引・筋肉引き上げ術後瘢痕 |
示談交渉 |
眼窩脂肪吸引・筋肉引き上げ術に際し事前にしわ、たるみ、瘢痕の可能性説明せずかつ施術費用220万円の過大請求(クレジット)。 |
治療費につき抗弁対抗通知。その後請求なく終了 |
216 |
H22 |
民間総合病院 |
女死亡 |
急性心筋梗塞 |
提訴 |
突然の胸痛で近医受診したところ狭心症の疑い指摘され、循環器科受診するも異常なしとの診断。その数日後に急性心筋梗塞で死亡。 |
和解成立 |
217 |
H23 |
民間病院 |
女 |
拇指靭帯断裂 |
提訴 |
交通事故で親指関節脱臼するも見落とされ、その後関節形成術するも可動域制限の後遺症が残った。 |
一審敗訴
控訴
控訴棄却確定 |
218 |
H23 |
民間病院 |
男死亡 |
糖尿病性ケトアシドーシス |
提訴 |
精神科に3年以上通院するも副作用確認のための血液検査行われず、糖尿病の診断がされなかった。 |
和解成立 |
219 |
H23 |
民間病院 |
男死亡 |
肺癌 |
示談交渉 |
肺癌術後フォロー中咳、血痰出現するもCT、喀痰細胞診行わず。7ヶ月後小細胞癌発見。 |
示談成立
中間的示談 |
220 |
H23 |
私立大学病院 |
女 |
子宮破裂 |
示談交渉 |
前回胎児仮死疑いで緊急帝王切開。今回子宮破裂で胎児死亡。 |
過失の立証困難で終了 |
221 |
H23 |
公的病院 |
女 |
腕神経叢損傷 |
示談交渉 |
乳癌疑いでリンパ節生検を行った際に右腕神経叢を損傷し、右手母指の関節可動域障害残る。 |
示談成立
勝訴的示談 |
222 |
H23 |
個人病院 |
男 |
網膜剥離 |
調査 |
網膜剥離の見落としで剥離進行し、後医で手術するもその後失明。 |
有責だが本人と方針齟齬につき終了 |
223 |
H23 |
民間総合病院 |
男死亡 |
腎癌の肺転移 |
示談交渉 |
腎癌の肺転移について、腎臓のCT画像の読影を誤って原発性肺癌と誤診し、腎腫瘍を摘出せずかつ分子標的治療を懈怠した。 |
示談成立
勝訴的示談 |
224 |
H23 |
歯科診療所 |
男 |
インプラント治療 |
提訴 |
インプラント手術後感染症で気道狭窄を来たし緊急手術。前回のインプラントのほとんどが脱落。 |
和解成立
中間的和解 |
225 |
H23 |
美容形成外科 |
女 |
目頭切開術 |
ADR |
二重瞼にするための目頭切開及び埋没法の手術を受けたが瘢痕(肉芽)が残存。 |
不成立
終了 |
226 |
H23 |
公的病院 |
女 |
脳動静脈奇形 |
示談交渉 |
脳動静脈奇形による脳内出血に対する塞栓術施行中塞栓物質が漏れて血管閉塞。右片麻痺・言語障害残す。 |
示談成立
勝訴的示談 |
227 |
H23 |
美容形成 |
女 |
兎眼 |
提訴 |
二重をくっきりさせるため、目頭切開、上眼瞼挙筋短縮術を行ったが兎眼になる。 |
和解成立
勝訴的和解 |
228 |
H23 |
民間病院 |
女死亡 |
誤嚥性肺炎 |
証拠保全 |
誤嚥性肺炎の兆候を見逃し適切な治療を怠った |
過失なし |
229 |
H23 |
歯科診療所 |
女 |
末梢神経損傷 |
調停 |
インプラント施術時の麻酔針で末梢神経を損傷しその後RSD様症状持続 |
不成立
終了 |
230 |
H23 |
公立病院前 |
女 |
脳性麻痺 |
証拠保全 |
双胎間輸血症候群群の診断が遅れ緊急帝王切開行うも脳性麻痺となる |
過失なし |
231 |
H23 |
歯科診療所 |
女 |
歯髄炎 |
示談交渉 |
歯髄炎の兆候を見逃し治療開始が遅れたため根治まで長期間を要した |
示談成立
中間的示談 |
232 |
H23 |
民間病院 |
女死亡 |
膵癌 |
調査 |
膵癌の早期発見を懈怠し適切な治療が行われなかった |
過失なし |
233 |
H23 |
公的病院 |
男 |
てんかん |
証拠保全 |
てんかん手術後手技ミスで半盲、半身麻痺残る |
証明困難で提訴せず |
234 |
H23 |
民間総合病院 |
女死亡 |
出血性ショックによるDIC |
示談交渉 |
カテーテル・アブレーションの際に大腿動脈穿孔し後腹膜に血腫。出血持続しDIC発症。外科的止血を行わなかった過失。 |
示談成立
勝訴的示談 |
235 |
H23 |
民間病院 |
女死亡 |
誤嚥性肺炎 |
提訴 |
食欲不振で入院するも経口摂食極めて不良。経静脈栄養不十分で低栄養持続。退院後誤嚥性肺炎発症し翌日死亡。 |
一審敗訴
控訴
控訴棄却確定 |
236 |
H23 |
診療所 |
女死亡 |
気脳症 |
提訴 |
中耳炎の通気療法中突然心肺停止し搬送先で気脳症と診断。蘇生処置が不適切で低酸素性虚血脳症。開頭減圧術施行するも死亡。 |
一審全面勝訴賠償金額約6100万円
被告控訴 |
237 |
H23 |
公的病院 |
男 |
網膜剥離 |
提訴 |
糖尿病性網膜症による出血を繰り返すも1年間経過観察にとどめ、網膜剥離を来たしたが手術時期を逸して失明。 |
一審敗訴
控訴(控訴審は受任せず) |
238 |
H23 |
公的病院 |
女死亡 |
十二指腸穿孔
窒息 |
示談交渉 |
呼吸不全により死亡したのは、内視鏡的逆行性胆道ドレナージ手技上の過失、若しくは人工呼吸器のモニター管理を怠り、挿入されていた気管チューブが外れた状態にあるにもかかわらず、これを一定時間放置し、適切な処置を怠った過失 |
示談成立
勝訴的示談 |
239 |
H23 |
公的病院 |
女死亡 |
糖尿病性腎症 |
証拠保全 |
血液透析に移行しなかった過失 |
有責だが調査検討で終了 |
240 |
H23 |
民間病院 |
男 |
舟状骨骨折 |
示談交渉 |
舟状骨骨折を見逃し関節可動域に大きな制限を残した |
示談成立
勝訴的示談 |
241 |
H23 |
公的病院 |
女死亡 |
脳出血 |
証拠保全 |
冠動脈狭窄に対しPCI施行後小脳出血を起こし、その後脳梗塞で死亡 |
過失なし |
242 |
H23 |
公的病院 |
男 |
低酸素脳症で植物状態 |
提訴 |
ALSの患者がショートステイ中に痰詰まりで心肺停止。パルスオキシメーターでの適切な管理を怠った過失 |
勝訴判決 |
243 |
H24 |
公的病院 |
男死亡 |
腹部大動脈瘤 |
証拠保全 |
腹部大動脈瘤手術の際の気管内挿管によって反回神経麻痺を来し、その後誤嚥性肺炎で死亡 |
過失なし |
244 |
H24 |
民間病院 |
女 |
頚椎脱臼 |
提訴 |
頚椎脱臼を頚椎捻挫と誤診し手術を行わなかった過失 |
和解成立 |
245 |
H24 |
診療所 |
男死亡 |
大腸癌 |
示談交渉 |
下血で受診するも内視鏡検査実施されず、大腸憩室と診断。その後下血続き他院CT検査で大腸癌と診断。 |
示談成立 |
246 |
H24 |
民間病院 |
女死亡 |
脳内出血 |
ADR |
片麻痺の救急患者にCT検査せず脳内出血見落とし、脳内出血の急性期治療の懈怠 |
示談成立
勝訴的示談 |
247 |
H24 |
民間病院 |
女 |
脳動脈瘤 |
証拠保全 |
内頚動脈外側背側の5ミリ大の未破裂脳動脈瘤に予防的開頭クリッピング手術施行。術後右眼失明。 |
過失立証困難で提訴せず |
248 |
H24 |
民間総合病院 |
男 |
脳腫瘍 |
証拠保全 |
左小脳腫瘍切除術後、左顔面神経麻痺、言語障害、左眼視野狭窄、運動障害(手足に力が入らず、立つこともできない)発生。 |
過失なし |
249 |
H24 |
公的病院 |
男 |
直腸癌
縫合不全 |
証拠保全 |
直腸癌切除術後、縫合不全から腹膜炎、敗血症性ショック。開腹ドレナージ。10日後に心肺停止状態で発見。植物状態。 |
過失なし |
250 |
H24 |
介護老人保健施設 |
男死亡 |
低栄養
誤嚥性肺炎 |
証拠保全 |
介護老人保健施設入所後摂食不良で体重が5キログラム以上減少し浮腫やふらつきも現れたが病院を受診させず、病院入院後1週間で誤嚥性肺炎で死亡。 |
過失なし |
251 |
H24 |
診療所 |
女死亡 |
子宮体癌 |
示談交渉 |
不正性器出血訴えて受診するも子宮頚部の組織診しか行わず子宮体癌見落とし。 |
示談成立
勝訴的示談 |
252 |
H24 |
診療所 |
男死亡 |
虫垂炎
肺動脈塞栓 |
示談交渉 |
虫垂炎を見逃して虫垂穿孔から腹膜膿瘍に至り、開腹手術後2日目に肺動脈塞栓症で死亡。肺動脈塞栓症の予防措置をとらなかった過失 |
示談成立 |
253 |
H24 |
診療所 |
女 |
会陰切開 |
示談交渉 |
分娩時会陰切開するも切りすぎでV〜W度の会陰裂創。排便障害。 |
示談成立
勝訴的示談 |
254 |
H24 |
民間総合病院 |
男 |
頭部軟部腫瘍
大後頭神経損傷 |
示談交渉 |
頭部軟部腫瘍摘出術中大後頭神経の4分の3を切除。広範囲の知覚麻痺、大後頭神経痛残す。 |
示談成立
勝訴的示談 |
255 |
H24 |
民間総合病院 |
女死亡 |
重症市中肺炎 |
調査 |
重症市中肺炎で入院中、夜間心肺停止し、朝になって発見。 |
過失なし |
256 |
H25 |
公的病院 |
女 |
食道アカラシア |
提訴 |
食道アカラシアを摂食障害と誤診して1年以上入院させた。 |
和解成立 |
257 |
H25 |
民間総合病院 |
男死亡 |
腹部大動脈瘤破裂 |
提訴 |
突然の腹部激痛で夜間救急受診し入院となるもCT検査もエコー検査も行われず、翌朝腹部大動脈瘤破裂で心肺停止。 |
和解成立
中間的和解 |
258 |
H25 |
民間総合病院 |
男死亡 |
胸膜炎
気管支閉塞 |
証拠保全 |
発熱、胸苦、胸水貯留で入院。退院3日目に無気肺、気胸で死亡 |
胸膜炎の原因特定不能で終了 |
259 |
H25 |
公的病院 |
女死亡 |
再生不良性貧血 |
証拠保全 |
再生不良性貧血最重症。弟のHLAが適合しているのに骨髄移植がなされず敗血症性ショックで死亡 |
過失なし
終了 |
260 |
H25 |
診療所 |
女死亡 |
偽膜性大腸炎 |
証拠保全 |
偽膜性大腸炎を見逃し移送先で心肺停止 |
因果関係立証困難で終了 |
261 |
H25 |
民間病院 |
男死亡 |
心筋梗塞 |
調査 |
脳梗塞リハビリ目的で入院。退院後短期間で心筋梗塞で死亡。 |
過失なし |
262 |
H25 |
民間総合病院 |
男死亡 |
腹部大動脈瘤手術後大動脈十二指腸ろう
虚血性腸炎 |
調査 |
腹部大動脈瘤手術、大動脈十二指腸ろう十二指腸切除と腹部大動脈人工血管置換術施行。一般病棟に移るも右下腹部痛から心肺停止。 |
因果関係なし
終了 |
263 |
H25 |
公的病院 |
女 |
乳癌 |
交渉 |
画像診断と細胞診の結果が整合せず、病理医から組織診必要との意見があったのに針生検を行わず良性腫瘍を乳癌と誤診 |
勝訴的示談 |
264 |
H25 |
介護施設 |
男 |
遷延性意識障害 |
交渉 |
嚥下機能低下入所者の食事介助及び食後の監視が不適切で上気道閉塞し低酸素脳症となる |
示談成立 |
265 |
H25 |
診療所 |
男死亡 |
胃がん |
交渉 |
胃癌部分切除後内視鏡検査で経過観察していたが胃全摘と誤解して残胃の内視鏡検査を行わず、胃癌の再発見逃し |
勝訴的示談成立 |
266 |
H25 |
診療所 |
女 |
肩甲難産
上腕神経叢損傷 |
交渉 |
入院吸引分娩の要約を満たしておらず適応がないのに吸引分娩を行い肩甲難産で上腕神経叢が牽引損傷を受けた。 |
示談成立 |
267 |
H25 |
公的病院 |
男 |
舌がん |
ADR |
舌癌の手術後嚥下障害、構音障害が残った。後遺症の残らない抗がん剤動注療法と陽子線治療可能な施設に紹介可能なのにそのことの説明を怠った。 |
不調
終了 |
268 |
H25 |
民間病院 |
男死亡 |
硬膜下出血 |
交渉 |
入院中転倒し頭部から出血。その後嘔吐、酸素飽和度低下、不穏が見られたがCT可能施設に移送せず経過観察中に心肺停止 |
勝訴的示談 |
269
|
H25
|
公的病院 |
男死亡 |
くも膜下出血 |
証拠保全 |
突然の頭痛で救急搬送されCT撮るも異常なしで帰宅。翌朝くも膜下出血で死亡。 |
過失なし
終了 |
270
|
H25
|
公的病院 |
女死亡 |
上気道閉塞 |
証拠保全 |
術後呼吸不全から心肺停止。蘇生するも低酸素脳症で死亡。 |
立証困難
終了 |
271
|
H25 |
公的病院 |
男死亡 |
肺動脈損傷 |
交渉 |
心臓バイパス手術でスワンガンツカテーテルと肺動脈を縫い込み、カテーテル抜去の際肺動脈を損傷 |
示談成立 |
272
|
H25 |
公的病院 |
男死亡 |
肺動脈損傷 |
証拠保全 |
脳内出血で入院中に痙攣発作を繰り返し心肺停止。蘇生するも低酸素脳症で死亡。
|
過失なし
終了 |
273
|
H26 |
介護施設 |
女死亡 |
パーキンソン病
|
提訴 |
パーキンソン病・視力障害・不穏状態で転倒・転落の危険性が高いにもかかわらず3階の自室ベランダに自由に出入りしうる状態のまま放置した結果転落して死亡。
|
和解成立 |
274 |
H26 |
診療所 |
女 |
悪性黒色腫 |
交渉 |
足の親指に黒色線条が出現し1年くらいで増大したため皮膚科受診するもダーモスコピーも行わずに悪性黒色腫を否定。その後悪性黒色腫で指切断。 |
不調
終了 |
275
|
H26 |
診療所 |
女 |
細菌性角膜炎 |
ADR |
眼の違和感で眼科受診し異物除去。帰宅後激しい眼痛持続。翌日受診するも細菌性角膜炎を見逃され角膜障害を残す。 |
示談成立 |
276
|
H26 |
公的病院 |
女 |
胆管結石 |
交渉 |
胆管結石除去手術の際に胆管損傷 |
不調
終了 |
277
|
H26 |
民間病院 |
女死亡 |
転移性肝癌 |
交渉 |
胆強い皮膚掻痒感が2ヶ月以上持続し,血液検査で肝機能・胆道系酵素異常値示すも超音波検査を行わず転移性肝癌を見落とす。 |
不調
終了 |
278
|
H26 |
総合病院 |
男死亡 |
脳内出血 |
証拠保全 |
適切な血圧管理を怠ったために透析実施中に急激な血圧上昇を来たし脳内出血で死亡 |
過失なし
|
279 |
H26 |
公的病院 |
男死亡 |
ERCP後重症膵炎 |
提訴 |
ERCPで膵管穿孔し、重症膵炎を起こして死亡 |
係属中 |
280 |
H26 |
民間病院 |
男 |
脳性麻痺 |
交渉 |
分娩開始後3時間半にわたり胎児心拍を一切確認せず,低酸素脳症から脳性麻痺に至った。 |
依頼撤回
終了 |
281 |
H26
|
診療所 |
男 |
殿部膿瘍 |
訴訟 |
筋肉注射後注射部位が化膿し殿部膿瘍となった |
和解成立 |
282
|
H26
|
公的病院 |
男 |
大腸癌 |
交渉 |
大腸癌の手術時に自動縫合器が抜けなくなり一時的に人工肛門となる |
示談成立 |
283
|
H26
|
診療所 |
女死亡 |
出血性ショック
|
交渉 |
帝王切開で分娩後に母体出血 |
示談成立 |
284 |
H26 |
公的病院 |
男 |
遷延性意識障害 |
交渉 |
膀胱癌の手術中大量出血し出血性ショックで遷延性意識障害となる |
辞任 |
285
|
H26 |
介護施設 |
女 |
大腿骨転子部骨折 |
提訴 |
介護施設内で転倒し大腿骨転子部骨折 |
和解成立 |
286
|
H26 |
民間病院 |
男 |
後縦靱帯骨化症 |
調査 |
後縦靱帯骨化症に対する固定術後に固定プレート折損し疼痛増悪 |
過失・因果関係の立証困難
終了 |
287
|
H26 |
公的病院 |
男 |
膵癌 |
提訴 |
膵十二指腸切除術後膵液瘻を生じ、それによる血管内脱水でショック状態となり緊急腹部CT検査中に心肺停止し遷延性意識障害となる |
係属中 |
288 |
H26 |
公的病院 |
男 |
腎臓結石 |
証拠保全 |
腎臓結石に対するレーザー治療で腎機能喪失 |
過失なし終了 |
289 |
H26 |
総合病院 |
男
死亡 |
下肢虚血 |
提訴 |
下肢虚血に対する血管内治療及び両第一趾切断術後感染症などで全身状態悪化し気管切開。抑制すべき状態なのに抑制せず人工呼吸器が外れて低酸素脳症となり、その後死亡。 |
和解成立
中間的和解 |
290 |
H26 |
総合病院 |
男 |
膵癌 |
証拠保全 |
舌根沈下に対する適切な処置を怠った。 |
過失なし
終了 |
290 |
H27 |
公的病院 |
男 |
内頚動脈狭窄 |
調査 |
内頚動脈狭窄に対し、内頚動脈内膜剥離術施行。術直後から右片麻痺出現し改善せず。 |
過失なし
終了 |
291
|
H27 |
公的病院 |
|
心臓弁膜症 |
調査 |
心臓弁膜症の患者に経食道的心エコー図検査を行おうとして沈静後に挿管困難となり、挿管するも食道挿管に気づかず低酸素脳症で遷延性意識障害となる |
有責
責任追及の依頼なし終了 |
292 |
H27 |
公的病院 |
女死亡 |
結核 |
交渉 |
胸膜炎の患者に喀痰の抗酸菌検査を行わず粟粒結核を見落として死亡 |
不調
提訴の依頼なし終了 |
293 |
H27 |
公的病院 |
|
僧帽弁閉鎖不全症 |
証拠保全 |
僧帽弁閉鎖不全症に対し僧帽弁形成術実施。手術後血圧低下、経胸壁心エコーでSAM出現認められこれによる心拍出量低下と判断。左室前面と縦隔の血腫が心拍出量の低下を招いているので胸腔ドレナージ施行するも敗血症で死亡 |
過失なし |
294 |
H27 |
民間病院 |
女 |
腹壁ヘルニア |
ADR |
腹壁ヘルニア手術後膿瘍形成し二度の再手術を行う |
示談成立 |
295 |
H27 |
公的病院 |
男 |
フォルクマン拘縮 |
交渉 |
上肢の骨折後ギブス固定するもコンパートメント症候群発症し、これを見逃してフォルクマン拘縮発症 |
交渉中 |
296 |
H27 |
総合病院 |
女死亡 |
結核 |
交渉 |
膠原病でステロイド投与中の患者に高熱と高炎症反応が持続したのに、抗酸菌検査を行わず粟粒結核を見落とし |
示談成立 |
297 |
H27 |
総合病院 |
男 |
胃癌 |
交渉 |
調胃癌の診断で3分の2切除を行うも摘出臓器の組織検査で悪性所見なし |
示談成立 |
298 |
H27 |
民間病院 |
女 |
感染性筋膜炎 |
提訴 |
突発した下肢疼痛を訴え歩行困難の状態にあるのに感染性筋膜炎を疑わず帰宅させ両手両足の指合計19指を切断 |
係属中 |
299 |
H27 |
診療所 |
男 |
肺炎 |
提訴 |
重症肺炎を肺癌の急性増悪と誤診 |
係属中 |
300 |
H27 |
総合病院 |
女 |
神経断裂 |
交渉 |
拇指腱鞘切開術の際に拇指橈側指神経断裂を来たした |
示談成立 |
301 |
H27 |
公的病院 |
男死亡 |
胃癌
汎発性腹膜炎 |
交渉 |
腹腔鏡下胃切除術後、十二指腸断端部縫合不全による汎発性腹膜炎を発症し敗血症性ショックで死亡 |
示談成立 |
302
|
H27 |
総合病院 |
男死亡 |
細菌性髄膜炎 |
提訴 |
ERCP後重症膵炎は治癒したが不明熱続き細菌性髄膜炎で死亡 |
係属中 |
303
|
H27 |
総合病院 |
男死亡 |
内視鏡的大腸ポリープ切除術
大腸穿孔
汎発性腹膜炎 |
交渉 |
大腸ポリープについて内視鏡的大腸ポリープ切除術施行。術後から熱発と腹痛出現、腹部単純CT撮影でフリーエアが認められず、抗生剤治療で経過観察するも実際には大腸穿孔しており汎発性腹膜炎で死亡 |
示談成立 |
304
|
H27 |
総合病院 |
女死亡 |
食道静脈瘤の内視鏡的静脈瘤結紮術 |
交渉 |
食道静脈瘤の内視鏡的静脈瘤結紮術後胃動脈瘤破裂し出血多量で死亡 |
示談成立 |
305
|
H27 |
公的病院 |
男死亡 |
胃瘻造設術 |
証拠保全 |
胃瘻造設術後胃出血し凝血塊を含む大量吐血により窒息死 |
過失なし |
306
|
H27 |
総合病院 |
男死亡 |
危機的出血 |
提訴 |
前立腺全摘術中大量出血を来したが圧迫止血を行わずに全摘術続行し危機的出血で死亡 |
上告審から受任し上告中 |
307
|
H27 |
総合病院 |
男 |
術後感染 |
交渉 |
小指伸筋腱縫合術後手術創からの感染によりPIP関節を消失切断 |
不調
終了 |
308
|
H27 |
総合病院 |
女 |
白内障
ぶどう膜炎 |
提訴 |
白内障手術中後嚢破損を来たしたことで感染性眼内炎となり虹彩変形して強い羞明を残す |
係属中 |
309
|
H27 |
総合病院 |
女死亡 |
虫垂穿孔
危機的出血 |
提訴 |
虫垂炎を保存的に加療中遅発性虫垂穿孔から腹腔内膿瘍となり開腹手術施行。術後大量出血して死亡。 |
係属中 |
310
|
H27 |
公的病院 |
男 |
膿胸
脳空気塞栓症 |
交渉 |
肺癌切除術後,術後膿胸を発症し胸腔内洗浄を行ったところ,胸腔内圧上昇に伴い胸膜の炎症部を介して血管内へ空気が移行し脳空気塞栓症を発症 |
不調
終了 |
311
|
H27 |
介護施設 |
男死亡 |
呼吸不全 |
提訴 |
肺炎及び胸水貯留による呼吸不全で急変したにもかからず家族の要請あるまで救急搬送せず、救急車中で心肺停止し低酸素脳症で死亡 |
係属中 |
312
|
H27 |
公的病院 |
男死亡 |
低酸素脳症 |
交渉 |
膀胱癌術中出血で低酸素脳症となり遷延性意識障害が残る |
辞任 |
313
|
H28 |
介護施設 |
男死亡 |
誤嚥性肺炎 |
証拠保全 |
誤嚥性肺炎の悪化で死亡 |
過失なし |
314
|
H28 |
総合病院 |
男死亡 |
憩室炎
大腸穿孔 |
交渉 |
憩室炎による大腸穿孔から汎発性腹膜炎を来して死亡 |
示談成立 |
315
|
H28 |
診療所 |
女 |
脂肪腫 |
交渉 |
美容形成で醜状痕 |
不調
終了 |
316
|
H28 |
介護施設 |
男 |
廃用症候群 |
交渉 |
転倒による骨折で長期入院となり廃用症候群となる |
示談成立 |
317
|
H28
|
総合病院 |
女 |
完全房室ブロック |
交渉 |
完全房室ブロックに対しペースメーカーが埋め込まれたが接続不良によるペーシング不全で心不全悪化 |
不調
終了 |
318
|
H28
|
公的病院 |
女 |
水頭症 |
交渉 |
幼児期水頭症にV−Pシャント手術。成人後、腹部に嚢胞形成、嚢胞摘除しシャントチューブを引き抜いて外ドレナージするも接続部はずれて髄液漏出。シャントチューブ結紮したために脳圧亢進し心停止から遷延性意識障害となる |
交渉中 |
319
|
H28
|
公的病院 |
男 |
下咽頭癌 |
交渉 |
下咽頭癌の見逃しで根治的手術不能 |
交渉中 |
320
|
H28
|
総合病院 |
女 |
尿管損傷 |
交渉 |
子宮鏡下子宮全摘術中に左尿管を損傷したが発見が遅れ、その後膀胱尿管新吻合術を受けるも頻尿の後遺症 |
交渉中 |
321
|
H28
|
総合病院 |
男 |
大腸癌 |
提訴 |
検診で便潜血反応陽性と胸部レントゲン異常所見指摘され精査目的で受診。最初に受診した呼吸器科は消化器内科を紹介せずに大腸癌発見が半年遅れた。 |
交渉中 |
322
|
H28
|
診療所 |
女 |
早期卵巣不全 |
証拠保全 |
|
検討中 |
323
|
H28
|
介護施設 |
男
死亡 |
窒息 |
提訴 |
認知症のショートステイ入所者の食事監視を怠り窒息死 |
係属中 |
324
|
H28
|
公的病院 |
女 |
尿管損傷 |
交渉 |
腹腔鏡下結腸切除術の際に誤って左尿管を損傷し水腎症となる |
交渉中 |
325
|
H28
|
介護施設 |
女 |
骨折 |
交渉 |
入浴介助中に転倒させ骨折し歩行不能となる |
交渉中 |
326
|
H28
|
公的病院 |
男 |
食道挿管 |
交渉 |
経食道エコーのため全身麻酔かけたが挿管困難で挿管を繰り返すうちに食道挿管となったが気づかずに低酸素脳症から遷延性意識障害となる |
交渉中
|
327
|
H28
|
公的病院 |
女 |
大腿神経損傷 |
交渉 |
左大腿部脂肪腫摘出術に際して左大腿皮神経を損傷し、神経麻痺が残存 |
交渉中
|
328
|
H28
|
総合病院 |
女 |
脳動静脈奇形 |
調査 |
脳動静脈奇形に対する塞栓術後にくも膜下出血を来し、開頭血腫除去を行うも後遺症を残す |
調査中
|
329
|
H28
|
総合病院 |
女 |
大腿神経損傷 |
証拠保全 |
右顎下の腫瘤を良性甲状腺良性腫瘍として経過観察にとどめたが、実際は悪性末梢神経鞘腫で発見時は遠隔転移あり、死亡 |
検討中
|