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<首都圏自然歩道・関東ふれあいの道>
期 間:平成20年4月30日から5月9日 |
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![]() 平沢の復元遺跡 |
1 はじめに 今回、茨城県・自然歩道をトレースすると「関東ふれあいの道・6県」の一周に区切が着く。全国に設置された「日本長距離自然歩道」の中でこのコースは東海自然歩道と同様に比較的資料も現地トレイルも整備されている。それだけ利用人口が多いく市民権を得ているようだ。更に新しいコースを開拓すれば益々利用者が増えるだろう。そうした視線で歩くのも面白そうだ。又今回は、毎日の歩行で「面白かったこと」や印象に残った事件?をスケッチにまとめて見た。 2ケ月前、ニュージーランド山旅の途中で痛風を発症「長期間の歩行に耐えるだろうか」と懸念されるのでムリの程度を把握したい。 |
2 トピック&スケッチ 第1日目 4月30日(天気 晴):千葉県・佐原駅から和田公園 (距離14Km)行動3時間50分 |
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茨城県の自然歩道の起点・水郷大橋から利根川沿いに進み霞ケ浦へ。今夜のテント地は水郷情緒豊かな和田公園。 鶯と 雲雀の声に 励まされ 土手の長道 旅の始まり |
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第2日目 5月1日(天気 快晴):和田公園から馬掛不動堂 (距離23Km)行動6時間 |
早朝、振り返ると朝日が昇って来た。「霞ケ浦」の名前の通り、深い霞を押し分け水平線の彼方から赤い太陽が顔を出す。 振り向けば 夕日のような 朝日射し 湖面に浮かぶ 早出舟 |
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第3日目 5月2日(天気 曇):馬掛不動堂から土浦市運動公園 (距離25Km)行動7時間10分 |
霞ケ浦は太公望のメッカ。湖畔のアチコチに車を路肩に止めた釣人の姿。丁度釣り上げたので「大きい魚ですネ」と云ったら「ナマズばかりでダメ・・」と針を外して土手にポイ。 鯰ばかりで 鮒釣れず ご機嫌ナナメの 鮒釣りオジサン |
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第4日目 5月3日(天気 小雨):土浦市運動公園からいやしの里 (距離29Km)行動7時間50分 |
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水郷地帯は田植えの最中。8条植えの大型田植機は「370万円。年に10日間しか使わないのに・・」とオヤジさんはボヤク。それでも35町を独りで植え付けるのだからスゴイ。 水田 一枚1町歩 区画整理で 広々稲作 |
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土浦と筑波山を結ぶ表筑波スカイラインの中間「ホテルいやしの里」の温泉につかる。5月連休にしては空いていた。 昼さがり 峠の宿の 露天風呂 眠気を誘う 樋の水音 |
第5日目 5月4日(天気 曇):いやしの里から筑波梅林 (距離21Km)行動6時間10分 |
平沢官が遺跡は、奈良・平安時代の役所跡。大型・高床式倉庫の復元3棟の内、中央の土壁双倉は儀式の重要建物で中央の空間から守護峰・筑波山を望む。 万葉人の 子孫は今 車に乗って 田植えの最中 |
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第6日目 5月5日(天気 快晴):筑波梅林からきのこ山 (距離17Km)行6動時間 |
関東平野にそびえる筑波山の中腹に鎮座する筑波神社。その本殿に勝るとも劣らぬ千年杉の神木は見事だ。夫婦和合と縁結びの神様に「お陰様で40年所帯を持てました」とお礼参拝。 神木の 千年杉を見上げれば オゾンを受けて 心おだやか |
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第7日目 5月6日(天気 快晴):きのこ山から岩瀬駅 (距離17Km)行動5時間50分 |
筑波連山の縦走路をハミングしながら北上。葉桜や樹々の若葉が威勢良く伸び、緑のトンネルを抜けると青空が眩しい。 さわやかな緑よ 明るい緑よ 野山をかける 若葉がそよぐ |
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第8日目 5月7日(天気 快晴):岩瀬駅から仏頂山 (距離19Km)行動6時間 |
日本三大稲荷のひとつ笠間稲荷は「八重の藤」が見頃。社殿も一段と冴えて守護のお稲荷さんも得意顔。 春爛漫 笠間稲荷の 八重の藤 巫女の娘さん 朝掃除 |
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今日からゴールまでジョギング仲間のN氏と合流。「自由で気まま」と連泊ハイクの宣伝に努めた。 二人四脚 自立の旅は テントも 炊事も 独立独歩 |
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第9日目 5月8日(天気 快晴):仏頂山から相川温泉 (距離24Km)行動8時間 |
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相川温泉は2年前に人手不足で営業鑑札を返上。看板が出ていない理由も納得。諦めて敷地内に設営していたら、燃料高にも係わらず私達のために用意して来れました。 温泉は休業中でも 「歩きなら」と わざわざ 沸かして 来れました |
第10日目 5月9日(天気 晴):相川温泉から真岡鉄道・茂木駅 (距離25Km)行動7時間40分 |
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自然歩道の終点・下飯野バス停に到着。淡い期待も空しくバスは4時間後、ヤケクソで2時間歩いて茂木駅へ。 下山口 バスの便無し 諦めて 8kmの道 歩き始める |
3 あとがき(所感) 1)霞ケ浦の豊富な水の恵を受け、有史以前から人類が住んでいた「匂い」を感じながら歩いた。都市化により風景は変わっても山容や湖面を眺めているとこの国の原型が見えてくるような気がした。 2)首都圏の中でもトレイルの整備状況はトップクラスで予想通り安心して歩けた。特にテント泊の場合は休憩舎が沢山あると雨天の場合助かる。更に、その場所がガイドシートに表記してあり心くばりが有り難い。 3)案じていた「痛風後遺症」も異常なくホッとした。しかし、再発の引き金となる心身のムリは慎みたい。少しでも長く継続するには「それなりの訓練」も不可欠だからムリの許容範囲知り「一病息災」で行こう。 4)今回は後半、初めてジョギング仲間と合流した。ソロ歩行にはでは味わえない「安定感」があり従来のパーテイー方式でなく独立した「自立パーテイー」は新しいスタイルになるかも知れない。非常時のサポートとソロでの個性の両者の利点が期待出来る。勿論、両者が同等の価値感とスキルを持っていることが基本となる。そうした意味で今回は成功事例と思えた。 5)食料・装備について 1:主食の夕食は、無洗米120ccに卵スープ(乾燥)を加えオジヤにした。 2:朝食は、ラーメン又はお湯とクッキー類。 3:行動食は、カリントが一番(食べ易く高カロリーで安価)。現地購入では食パンが入手容易。 4:テント・ポールを1ケ所損傷(交換要)。 |
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<テント泊の参考資料> |
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