2001年<北米>マンモス・レイクスからヨセミテ公園
3 反省と所感 |
3−1 行動と計画について |
1) 夏シーズンであれば、お花畑だった所が花が散り草原は黄色に紅葉していた。花を見るならやはり7月8月が良いようだ。 2) その代わり入山許可は当日でも取得出来、トレイルもキャンプ場も 空いていた。なお、ヨセミテからの入山は夏でも当日受付が出来るそうだ。 3) JMTは<北行き>と<南行き>があるが、ホイットニー山からヨセミ テへ向かう<北行き>ルートが楽と思えた。 4) ロス・ダウンタウンからリノ行きのグレイハウンド・バス便が廃止となれば、トレイルの東側からの入山は個人の車しかなく、レンタカー使用になる。 5) 荷物を軽くする事は、加齢と共に重要なポイントとなる。 装備の簡素化、食料の軽量化を絶えず検 討したい。(目標:入山時20Kg以下)。 6) これまで6回(内2回は途中敗退)の特徴として、 1回目:ホイットニーからキャセイジ峠: 北米第一の高峰・ホイットニー山(4,418m)登頂。シェラの山々の良さがわかる。 2・3回目:キャセイジ峠からビショップ峠: 標高差1100mのピンショット峠の登行とトレイルへの下山アプローチが長い。 4回目:ビショップ峠からマンモス・レイクス:残雪が多い地区で難易度の高い区間。入山のアプローチ2日要。 5・6回目:マンモスレイクスからヨセミテ: 人気のある区間。カセドラ峠から1,700m下降。(登りは大変)。 山中で1週間前後キャンプする場合は上記4区間が適当と思われる。JMTの基本トレイルは、4000年前から人類が住み、原住民(インデアン)の祖先が営々として築いてきた<生活路>で、17世紀以 降のスペイン及び英国人・移民の侵略により現在に至っている。 自然を生かした素晴らしい路には、カーボイ姿でなく半裸のインデアンが良く似合う。異民族と云えど も共生出来なかった悲劇に想いを馳せたトレースだった。 そうした意味で、四国八十八寺の徒歩巡拝をしてみて、一部に残された旧道を歩く時n<日本の良さ>を改めて感じる。 |
3−2 食料について |
1) 米飯:標高2,500m以上では、うまく炊けない。最初からオジヤ風にした。 2) 白玉(吸い物用):直ぐに煮えるのでラーメンに入れた。 3) 剣先スルメ:酒のツマミや行動食に良い(あまり硬くないので食べ易い)。 4) 行動食に良い物;カリントウ、ウイロウ、ヨウカン、チーズ、塩飴。 5) レトルト包装米飯:標高が高い所でも味が落ちないが、重い(200g)のが難点。 6) ウイスキー:1日100 CC(500mlx1本空港で購入)。 7) 醤油:100 CCは多過ぎた。50 CCで良い(ソーメンを作ると不足気味)。 8) コンソメスープ:1回に1/2ケ使用。 9) 調味料は出来るだけ持参:味噌、酢、だしの素、コショウ、塩。少しで良い。 10)現地でプラム、サラダ用ヤサイ、サラミ・ソーセイジを入手。 |
3−3 装備について |
1) 背負子ザック:腰バンドの効果があった。 入山時20kg、下山時16kg程度。 2) テント:1人用購入した。フライの保温効果が高い。 3) 時計:ストップウオッチのためリセットボタンがいつの間にか押され作動した。リセットし難い形を使用 する。 4) 圧力釜:中に2ケコッフェルを入れてコンパクト化を計る。 5) 水タンク:2Lボトルの絞り部を切り取る。通常は小物入れとして使用。中身が見えて便利。パッキングが容易。 6) ガソリン:飲み水も沸かしたが、通常火力を細くして使用。1日80CC程度使用。1Lで9日間炊事してまだ余った。 7) 使用しなかった物:蚊除剤、タオル予備、電池予備、ハシ予備、軍手(左手のみで良い)、望遠鏡。 8) 必要な小物:爪切り、針金、ローソク、電池、行動用薄い手袋、電気ひげ剃り、草履。 |
4 会 計について | |
1) 宿泊費:
マセイド 8/31、9/10、($44x2泊) ロス・ダウンタウン 9/11から14($38x4) 計=$240 2)航空券:¥57,000円 3) バス他交通費:ロス空港〜ロス・バス停($13)、 バス停〜マセイド($30x2)、 〜ヨセミテ($10x2) 〜 マンモス・レイクス($15) 〜登山口($10+$9) ロス・バス停〜ロス宿タクシー($10) 宿〜ロス空港地下鉄)($1,6x3度) 計=$141,8 岩槻〜成田往復 (¥3,140円) 4) 食料費: 国内購入分(¥4,500円) ウイスキー(¥1,700円) 現地食事 ($70,2)) 同 酒類 ($13,4) 5) 装備費: 国内購入分(¥1,000円) 現地購入分 ($20)ガソリン、テント代 6) その他: 保 険 (¥2,600円)、成田利用税 (¥2,040円)、 USA空港税(¥5,000−)、電話代 (¥4,500円) 写真代 (¥2,800円)、 許可書費 ($5) 地図・ガイドブック (別途) 土 産 (別途) 合計支払金額 = ¥144,992円 (日本円=¥84,280円) (US$=$490,4x123 =¥60,319円) |
|
5 リスト類 5−1食料リスト 5日分目安 |
|
1 洗米 5カツプ 2 アルファー米(五目飯) 3ケ 3 ラーメン 3ケ (現地で8ケ追加) 4 ソーメン 1ケ (現地) 5 朝食 フレイク 1袋 チョコレート風 6 玉子パン 1袋 7 ヨウカン(小) 4ケ 8 ういろう 3ケ 9 剣先ルルメ 2袋 10 エビセン 1袋 11 お茶 50g |
12 梅 酢 適量 13 醤油 100cc 14 塩 適量 15 コンソメスープ素 4ケ 16 ふりかけ 適量 17 乾燥ヤサイ 1パック 18 にんにく 3粒 19 白玉 1袋 20 ビタミン剤 10粒 21 生野菜(現地) 2袋 |
5−2 装備リスト |
|
1 テント、ポール、ペグ 1 新品 2 シュラーフ 1 赤・軽量品 3 マットレス 2 4 雨 具 1 5 キルテング 1 6 軍手 2 7 靴下 2 8 ホエーブス・メタ 1 9 コッフェル 1 10 ナイフ 1 11 蓋付カップ 2 12 スプーン 1 13 薬品(下痢、頭痛、腹痛)1 14 ペンライト 1 15 ローソク 1 16 下着 各1 17 茶濾し 1 18 ナイロンひも 10m 2 19 爪 切 1 20 電気ひげ剃り 1 21 背負子 1 22 マッチ・ライター 2 23 厚 紙 1 24 網 袋 1 25 蚊除け 1 26 トレペ・チリ紙 1 27 安全ピン 4本 28 スパッツ 1 29 腕時計 1 30 カメラ 1 |
31 フイルム 3 32 帽 子 1 33 水 タンク 2L 2 改造品 34 水筒 0.35L+0、5L 各1 35 ガス入れ 1L 1 36 箸 2 37 鍵 1 38 サングラス 1 39 タオル 2 40 リップクリーム 1 41 クリーム 1 43 櫛 1 44 ナイロン バック 1 45 サンダル 1 46 ペン・手帳 1 47 現金・パスポート 1 48 搭乗交換シート 1 49 長袖・長ズボン 1 50 Tシャツ 2 51 洗面具 1 52 ガソリン (現地) 1L 53 バンダナ 1 54 靴 1 55 地 図 1 56 望遠鏡 1 57 スコップ・プラ 1 |
<資 料> 登降路のレベルについて 条件:荷重さは17Kg前後 坂のレベル L(m) 程度 U/D3 3以下 急な坂 U/D2 5前後 普通の坂 U/D1 10以上 緩やかな坂 1)登りの場合(実績) 坂のレベル 歩数 脈拍 呼吸法 U3 80-84 120 鼻2吸―口2吐 U2 90-100 120 鼻2吸―口3吐 U1 110-120 100 鼻のみ 2)下降の場合(実績) 坂のレベル 歩数 脈拍 呼吸法 D3 80-90 100 鼻2吸―口3吐 D2 90-100 90 鼻のみ D1 110-130 90 鼻のみ 小休止で脈拍は70−80に落ちる。 歩数、脈拍は1分間の数を示す。 その日の体調によって数値は異なるので、一応の目安する。 |