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**** 憧れの北島・17日間の旅 **** | ||||||
トンガリロ山頂付近 |
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はじめに 2年振りにニュージーランド・北島を訪れる。今回予定の2つのトレイルは、いずれも北島のグレート・ウオークに指定。レイク・ワイカレモアナ・トラックはグレート・ウオークにしては、最寄の町・ロトルアからの定期バスが廃止され東海岸のネイピア経由で不便。 又、トンガリロ・ノーザン・サーキットは南島のミルフォード・トラックと人気を2分する目玉トレイルだから相当に混雑が予測される。日程に余裕があるので、最後にオークランドに近いコマンデル・ウオークをトレース予定。 最初にニュージーランドを訪れたのは8年前で、冬シーズンの活動の場として選んだが、当時に比べて現在の為替レートが約2倍の円安で費用が嵩むのが問題だ。 もっとも、今回はマイレージを利用した無料航空チケットなので助かるが、5回訪れて南・北島のトレイルの概要が判かったので、今回で一応区切りにしたい。 ∞ ∞ ∞ ∞∞ ∞ ∞ ∞ |
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1 記 録 | ||||||
2月27日 (成田空港―韓国・インチョン空港) タイム:成田発(14:00)-インチョン空港(16:40-19:10) 3日前、台風並の低気圧通過に伴い空の便も混乱したので、今日も同様の気圧配置らしいから「欠航しては大変」と気が急いて早目に家を出た。 先日の悪天候日に「しばらく走れないから・・」と朝ジョグの練習に参加したのが災いして、風邪気味の出発になる。幸い、成田-ソウル間はビジネス・シート、ソウル-オークランド間は空席3つを確保。窮屈な思いをせずに移動出来て体調も回復したようだ。 2月28日 (オークランド空港からタウポ) タイム:オークランド空港(10:30-11:40)−オークランド(12:50-13:00)-タウポYH(17:40) 通常はオークランド市内に投宿するのだが、賑やか過ぎるので「バスでタウポまで移動」を試みる。空港発の便はなく一旦市内のバス・ターミナルまで出て乗り換えることになるが、余裕時間は2時間しかないのでスムースに入国手続を済ませたい。 しかし、今回は税関の検査が厳しく、テントは開放検査、食料もザックから出して調べられ、おかげで余分な時間を費やしてしまう。 何とか発車10分前に市内バス・ターミナルに到着。予定通り夕方にはタウポのYHA(ユースホステル)にチェックインした。 早速、明日からのトンガリロの情報を受付に尋ねると「悪天候で明日から4日間入山バスは運休」との思わぬニュースにガックリ。 4日間も待機は出来ないので、後半のレイク・ワイカレモアナ・トラック(通年オープン)へ変更する。 これまでの情報通り、遠回り且つ乗り継ぎが悪い定期バスの予約を入れ、起点までの予約タクシーは現地で手配となる。 2月29日 (タウポからネイピア) タイム:タウポ発(12:40)-ネイピア(15:10)-ネイピア・バックパッカー(15:25)。 タウポ・バス停(↓)からワイカレモアナまで直線距離で約150Kmなのに、始発バスが午後でネイピアからの乗換バスに接続ならずネイピア・バックパツカー(→)で1泊。 トレイル起点までのタクシーの予約を入れるがフリー電話は留守番コールのメッセージでラチがあかない。深夜まで数回トライするがダメ。 これも土地柄と諦めて明日再度トライしよう。 3月1日 (ネイピアからワイロア経由ワイカレモアナ・ツアイ) タイム:ネイピア発(13:00)-ワイロア(15:35-55)-オネポト(17:00)-ツアイ(17:20)。 朝一番にタクシー会社と連絡出来て「ホッ」と一段落。 昨日、同宿した日本の若者とネイピア・バス停で再会する。大学2年の彼は、自分探しで初めてNZを訪れ、手違いで荷物が別便でウエリントンへ先行「これから荷物を追ってウエリントンへ」とのこと「何事も経験ヨ」と慰めて別れた。 バスの発車時刻まで町の散策(→)とニュージーランドで唯一のマリーンランド(↓)を見物。土曜日のせいか幼児同伴の家族連で賑わっていた。 ワイロアのDOC(案内所)でトレイルの小屋宿泊券を購入。DOC前で、予約したタクシーに乗り67km内陸へ入りトラックの起点・オネポト迄行く。テント泊なら「会社の車庫に泊まれば・・」の好意に甘えて一旦ツアイの集落へ下る。夜になって大雨が明け方まで降り「屋根下にテン(↓)トを張れて良かった」と好意に感謝した。 3月2日から3月5日 (レイク・ワイカレモナ・トラック)別途記録参照 3月6日(休養日)タウポ 早朝、宿のテラスからトンガリロの山波が眺められ「明日からのトレース」に期待が膨らむ。しかし、昨日の水上タクシー・ポイントは屋根も無く濡れ放題になり、身体の芯まで冷え、風邪をぶり返したようで朝から悪寒がする。目玉の露天風呂温泉(→)で身体を温め、終日ベッドで安静に努めよう。 YHAは自炊が基本で、お国柄の料理を垣間見ることが出来る。一般的に麺類(スパゲテイー等)は茹、肉や野菜類は炒めて皿盛しているが、今回初めて「生人参2本・丸カジリ」のドイツ女性がいた「美容上最高ヨ!」と云っていたが夕食にしてはカロリー不足なのでいつもではないそうだ。彼女は今日トンガリロ・日帰りコースを歩いて来たとのこと。 午後2時から明日の天気予報をチェックして小屋の宿泊券を発行するので、インフォメーションまで行く。 3月7日〜10日 (トンガリロ・ナーザン・サーキット)別途記録参照 3月11日(休養日)タウポ 痛風の右足を気にして歩いたせいか、身体全体に疲労感を覚える。2つのトレイルを合わせても距離は100km程度で通常よりも軽度の行動だったが、出国時からの体調不良や入山時の雨と風で予想以上に負担があったのだろう。予定では、この後北上してコロマンデル・トラックへ2泊3日のトレースだが「もう充分歩いた」気がして「早目に帰国しよう」とチケツトの変更を航空会社へ打診OKを得る。初めてのオープンチケットを活用出来て何か得をしたみたいだ。 ボンベにガスが残っているのでこのまま廃棄は出来ずYHAの空き地で放出。空缶と思って室内に戻り確認すると微量残っていたので洗面所でダメ押しのガスを抜いた。悪いことに、このガスで室内のガス探知器が作動「皆さんガス漏れデス、全員避難して」と管理人のオバサンが全員を戸外へ誘導。チェクアウト時間後で数名しかいなかったが、実態を知って「ダメでしょう!!」と管理人からお目玉を喰らった。当方のミスだから平謝りに謝る(我ながら相当に疲れていると反省)。午後食料買出しのついでにバラ園に立ち寄る(→)。 3月12日(休養日)タウポ 足の痛みが無ければタウポの町の探索をするには絶好の日和だが、悪化しない保証はないので養生に専念。 一昨日からYHAで定年を機会に3ケ月NZ見物している日本人夫婦と話をするこが出来た。長距離は定期バスで近場はレンタカーを利用しているそうだ。今回が初めての個人旅行とかで、パック旅行では味わえない「自由度」を満喫している由。こうした夫婦が増えていて心強い。 3月13日 (タウポからオークランド〜オークランド空港〜インチョン空港) タイム:タウポ発(1:50)-オクランド(7:00-7:20)-オークランド空港(08:25-12:20)。 バス発車時刻は深夜の2時だから実質1日を待機することになる。通常であれば、昼頃の便でオークランド市内へ行き1泊するのだが、バックパッカーとして一度は深夜便を経験したいし、空港へは朝行けば良いので経費の節約にもなる。 バス・ターミナルの待合室は夕方5時に閉りそれまで荷物を預かってもらう。以降は近くの公園で9時の日暮れまで時間を潰しターミナルに戻って寝袋で仮眠。到着バスもなく静かな夜で治安も良く安心して仮眠出来た。 近くにモーター・キャンプ場があるので、テントを張って待機する案もあるが、痛風の足に出来るだけ負担をかけたくないので、ターミナルで仮眠をした。YHAにもテントサイトがあるので、そこを最初から利用する方法がベストのようだ。 夜明けにオークランド市内のバスターミナルに到着。20分毎に発着するエアーバスで空港へ。 搭乗手続を終えて待合室で待機していたら「NZ観光局のアンケートに協力お願い」と若い女性に声をかけられOKする。訪問目的、日程、費用、印象等20項目ほどの質問に答えた。 オープンチケットのせいか判らないが、往路と同様に帰路も3席使って横になることが出来「ラクチン」な機内を過せた。 今回はソウルでの乗継が翌朝になったので、一晩空港内で過す。一般乗客は近くのホテルに投宿するようだが、何処で寝ても熟睡は出来ないので、仮眠専用のラウンジでソフアーを並べて仮眠をする。最初は自分だけで「深夜になったら追い出されるか」と案じていたが、深夜になって数名仲間が増えた。 3月14日 (インチョン空港から成田空港) タイム:インチョン空港(9:20)-成田空港(11:30) 搭乗ゲートへ行くと大勢の仮眠組が待機していたが、我々が仮眠したラウンジの方が快適のようだ。 前日に成田着だと深夜近くになり、帰宅までの電車が無くなる恐れがあるが、翌日だとその心配がないので助かる。 ∞ ∞ ∞ ∞∞ ∞ ∞ ∞ |
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2 あとがき 所感と教訓 1) 初めて北島のトレイルを訪れ「南島より難易度が高い」との印象を受けた。しかし、実際には自分の身体力の低下に起因するのかも知れない。 2) いずれにしても、行動中の痛風発症は身体からの信号と捉えて対応したい。昨年夏のイギリス・ペナンウエイでも入山10日目頃に痛みを経験している。この時は「靴当たりでスジを傷めた」と思っていたが、今考えると痛風発症のようだ。 3) 初めてのマイレージ・チケットだから「有効に・・」と欲を出して3つのトレイルを22日間で計画したが、負担が大き過ぎたようだ。やはり腹八分で2週間程度が無難と思えた。又、同じ距離でも長距離トレイル1本の方が短い2本より取り組み易い。即ち、2度入下山をする負担は大きい。 4) NZでは通常小屋泊でテント泊は少数派。しかし、小屋の混雑と自然に近い活動を考えるとテント利用に軍配が上がる。そうしたことを考慮すると「冬場のNZトラッピング」も見直す時期に来ているようだ。 5) 宿泊に関連して、「面白さ」を求めた行動要領も転換期を迎えている。若い時代の「より高きを」と垂直への価値が時代を経て「より長距離を」と水平への価値に移行した。しかし、いずれも「量」が基準であり、次の課題として量から「質」への軌道修正をしたい。いわば登山におけるバリエーション・ルートの登攀からバリエーション・ウオークとも云える多面的な自然とふれあいである。 6) そうした意味で、今回は10枚ほどスケッチをした。足腰以外の五感を働かして「質」の向上を計りたい。 ∞ ∞ ∞ ∞∞ ∞ ∞ ∞ |
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3 リスト類 3−1食 料 品 (下記以下に現地購入食材有り) |
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1)洗 米 2 Kg 2)アルファー米(山菜飯) 4袋 3)ラーメン(チャルメラ) 3袋 4)朝食・フレイク(中) 1袋 5)玉子パン 1袋 6)ヨーカン(小) 4ケ 7)カンパン 1袋 8)乾燥ホーレンソウ 1袋 9)燥ワカメ 1袋 10)コンソメ 6ケ 11)だしの素 2本 |
12)フリカケ(カツオ節・梅入)1袋 13)お茶 適量 14)梅 酢 適量 15)醤 油 100CC 16)サラダ油 適量 17)塩・七味カラシ 適量 18)味噌 適量 19)昆布 1袋 20)塩アメ 1袋 21)カリントウ 2袋 22)ウイスキー 1本 |
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3−2 装備リスト *は補助ザックに入れる |
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1 テント、ポール、1式 (2人用)1 2 シュラーフ (3シーズン用) 1 3 マットレス(折形小・中) 1 4 雨具ポンチョとズボン 1 5 カーデガン 1 6 ホエーブス・メタ・軍手 1 7 圧力なべ(中) 1 8 靴下(厚手) 予備 1 9 コツフェル(中形) 1 10 蓋付きカップ・コッヘル入 2 11 スプーン (プラ製) 1 12 薬品(下痢、頭痛、腹痛) 1 13 ペンライト(電池予備) 1 14 ローソク 1 15 ナイフ 1 16 下着 各1 17 茶コシ 1 18 ナイロンひも 10m 1 19 爪 切 バンドエイト 1 20 電気ひげ剃り 1 21 ザック 2 22 マッチ・ ライター 1 23 厚紙(ホエーブス底) 1 24 網 袋 (小) 1 25 蚊よけ 1 26 チリ紙 1式 27 安全ピン 4本位 28 空色 長パン 1 |
*29 腕時計 1 *30 カメラ&フイルム 2 31 ツバ付き帽子 1 32 ガス入れ 0,5L 1 33 割 箸 1 *34 水筒 500 CC1 35 サングラス (プラ)1 *36 タオル 2 *37 リップクリーム 1 *38 クリーム 1 *40 櫛 1 41 石 鹸 1 42 ランニング用具 1 *43 サンダル 1 *44 ペン・手帳 1 *45 現金・パスポート 1 *46 搭乗交換シート 1 47 長シャツとランパン 1 *48 地 図 類 1 49 鍵 1 *50 洗面具(ハブラシ、) 1 *50 洗面具(ハブラシ、) 1 *51 バンダナ 1 *52 目 薬 1 (現地購入) 1)耳セン 1 2)ガソリン 1L 3) ヘアークリーム 1 |
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4 費 用 |
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1) 宿泊費:2/28($24),2/29($24), 3/2.3.4($48),3/5.6($48),3/7.8.9($60),3/10.11($48)
, 計=$252 2)航空関税&燃料追加費:\28,300- 3) バス他交通費:空港〜オークランド往復($39)、オークランド〜タウホ往復バス($88) タウポ〜ネピア往復バス($61)、ネピア〜ワイロア往復($46) ワイロア〜登山口往復($110)、タウポ〜トンガリロ往復($60) 計=$404 岩槻・成田往復(3,140-円) 4) 食料費:国内購入分(\3,280-円) 現地購入分($68)、現地酒類($23) 5) 装備費:国内購入分:電池(\400-円) 現地購入分:ガス($8.5)、防水液($20)、ロッカー代($2)、 E-mail($10)、テレカード($10) 6) その他: 保険(640-円)、NZ出国税($25)、写真 (420-円) 7)土産(別途) 合計支払金額 =\106,100円 (日本円=\36,180-円) (NZ$=$822.5x85=\69,920円) |
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