19世紀初頭のウィーン。決闘を明日に控えたステファン(ルイ・ジュールダン)は一通の手紙を受け取る。今は死の床にある手紙の主は、ピアニストとして嘱望されていた彼をひたむきに愛したリーザ(ジョン・フォンティーン)だった。だが、プレイボーイの彼にとって彼女は“見知らぬ女”に過ぎなかった。
製作会社のオーナーは当時フォンティーンの夫で、これは正に彼女の為に作られた映画。生涯をかけて一人の男に想いを寄せ続けた女をフォンティーンは見事に演じきった。