ペコロスの母に会いに行くタイトル
  
  • 監督:森崎東
  • 出演: 岩松了 赤木春江 原田貴和子 加瀬亮 竹中直人 大和田健介 松本若菜 原田知世 宇崎竜童
  • 原作:岡野雄一『ペコロスの母に会いに行く』『ペコロスの玉手箱』
  • 主題歌:一青窈「霞道(かすみじ)」
  • 上映時間:1時間53分  2013年/日本
  • (C)『ペコロスの母に会いに行く』製作委員会
  • 2013年キネマ旬報ベスト・テン第1位
    山路ふみ子福祉賞(森崎東監督)
    毎日映画コンクール「日本映画優秀賞」「女優主演賞(赤木春江)」
    「世界最高齢での映画初主演女優」(赤木春江)
    第28回高崎映画祭「最優秀作品賞」「最優秀主演女優賞」「最優秀助演女優賞」
    文部科学省選定、公益社団法人日本医師会推薦、公益社団法人日本看護協会推薦
  • 上映予定 (2019年5月31日現在)
    • 6月12日(水) 明石市生涯学習センター子午線ホール

自費出版からソーシャルネットワークで人気爆発!

おかしくも切ない日常を描いた“ハートウォーミング介護喜劇映画”

ペコロスの母に会いに行く原作本

高齢化が猛スピードで進む日本では深刻な社会問題として扱われることが多い「介護」「認知症」をテーマにしながら、現在85歳となる森崎東監督が、観る者を軽やかで明るい気持ちにさせ、涙も誘う温かい作品に仕上げた。

原作は、長崎在住の漫画家・岡野雄一が自信の経験をもとに描いたエッセイ漫画。

ペコロスは小さなたまねぎのことで、岡野の愛称。

「ハゲた息子が母に会いに行く、その繰り返し」と岡野自身が語る通り、息子ペコロスが介護施設にいる母に会いに行く、その日常をベースに、原爆が落とされて間もない頃の父母、酒乱だけどほんとは優しい父と過ごしたゆういちの少年時代、母の元を訪れる父の幻影といったエピソードを織り交ぜて描かれている。 ペコロスの母に会いに行くサブ画像

元々は地元長崎でひっそりと自費出版された本だが、それに注目したプロデューサーが映画化を熱望。Facebookに応援ページを立ち上げ、瞬く間に売り上げを伸ばしていった。

完売と再版を繰り返した後、西日本新聞社から再編集版が発売され、全国で185,000部を超えるベストセラーに。


Facebookの応援者は増え続け、クラウドファンディング(インターネット経由で一般からの出資を募る方法)による資金集めも行われた。

「ボケるとも悪かことばかりじゃなかかもな」というセリフの通り、老いることやボケることを否定しない本作は、介護する者、される者の両者を前向きな気持ちにさせてくれる。

誰もが直面する可能性のある介護や認知症に対する心の準備の仕方、そしてその後の新しい生き方へのエールやヒントをも示唆してくれる、森崎東監督ならではの人間讃歌なのである。

認知症の母みつえと、バツイチ・ハゲちゃびんの僕
いとおしくて、ホロリ切ない 僕らの毎日。
ペコロスの母に会いに行くメイン画像

<ストーリー>

だいじょうぶ。なにかと不安もおありでしょうが、 笑いと愛を お届けします。



岡野ゆういちは長崎生まれの団塊世代。漫画を描いたり、音楽活動をしたりと趣味にうつつを抜かし、仕事に身が入らないダメサラリーマン。

母みつえの認知症がはじまったのは、夫さとるが亡くなった頃からだ。それから10年、さとるのために酒を買いに出たり、危うく轢かれそうになったり。汚れた下着がタンスから大量に出てきたり…。ケアマネージャーに勧められたゆういちは、悩みながらもとうとうみつえを介護施設に預けることにする。

みつえが入ることになったのは、老人たちがみんなで合唱するような明るい雰囲気のグループホームだった。だが、みつえは部屋にこもってしまう。みつえの記憶は少しずつ過去へ遡っていっているようだった・・・。
ペコロスの母に会いに行くサブ画像