宮崎県で起きた実話をもとに映画化したのは、山田洋次監督の共同脚本・助監督を20年間務めてきた平松恵美子。動物と人間の絆という普遍的なテーマをさらに一歩進め、飼い主のいない犬たちが置かれる状況に真っ直ぐに向き合いました
「命を守りたい」という一途な想いと、それを阻む厳しい現実とがどんなに激しくぶつかろうと、決して希望を手放さない人々の思いがドラマチックに描かれます。
愛されて育ったからこそ、自分も必死で子犬を守ろうとする母犬。その母子犬の命を救おうとする父親。その父親を応援する家族。彼らの姿に心を動かされる周囲の人々--次々に絆が結ばれていきます。
<ストーリー>
「命の期限日」を前にした1匹の母犬。その命を守ると決めた1人の父親--。
信じる想いが、愛と希望をつなぐ《7日間の奇跡》
ある冬の寒い日、母犬と生まれたばかりの子犬が保健所に収容される。
母犬は近寄る人すべてに激しく吠え、懸命に子犬を守ろうとしていた。
一匹でも多くの犬を助けるため、里親探しに奔走する職員の神崎彰司は、母犬の心を開かせようと奮闘する。
彼は母犬がかつて人に飼われ、愛されていたはずだと確信するが、母犬は心を許さない。
彰司の娘は、もう一度太陽の下で生きていけるよう、母犬に「ひまわり」と名付けるが、その願いもむなしく、犬たちの命の期限は刻一刻と近づいていた--。