町の危機に立ち上がれ!
女性たちの活躍と 友情を描く心温まる感動の実話 。
徳島県の山間にある上勝町。四国で最も人口が少なく、高齢化の進んだこの町は、希望という言葉とは無縁の典型的な過疎地だった。
しかし、あるとき奇跡が起こった。
ひとりの農協職員が、山で採れる葉っぱを料理の<つまもの>として販売することを発案。 70代、80代の女性たちを主戦力に事業をおこした結果、年商2億円以上を稼ぎ出すビッグビジネスに成長し、町や潤いを取り戻し、人口増加を記録するまでに変貌を遂げたのだ・・・。
本作は、そんな実話から生まれた物語。事業の立ち上げに関わった女性たちが、自分を変え、町を甦らせ、生きる喜びを未来につなげていく姿を描いてしる。
生き生きとした女性たちの姿は、いくつになっても夢は見られるし、何を始めるにも遅すぎることはないと、私たちに教えてくれる。
日本を代表する豪華俳優陣が集結。作品を彩る主題歌「ヘヴン」。
主人公・薫に吉行和子、親友の花恵と路子には富司純子と中尾ミエ、夫・輝雄は藤竜也という豪華顔ぶれ。葉っぱビジネスの発起人(現・株式会社いろどり社長)をモデルとした江田に平岡祐太、市場の美人仲買人・裕香に村川絵梨が扮し、さわやかな魅力を光らせている。
主題歌・原由子「ヘヴン」が映画の余韻を彩ってくれる。
<ストーリー>
当たり前の毎日が、“葉っぱ”との出会いで色付き出す!
半数近くが高齢者の町、上勝町。この冬は、基幹産業のミカンが全滅。わずかな畑から採れる野菜を細々と売る生活を強いられた住民たちは、将来への希望も持てず、どん底であえいでいた。
その苦境をなんとか打開しようと試行錯誤を重ねていた農協職員の江田は、居酒屋で目撃した光景をヒントに、料理の彩りに使う<つまもの>として葉っぱを売るという事業を思い立つ。
だが、彼の思いとは裏腹に賛同したのは花恵だけだった。花恵に強引に誘われた薫は、家族に知られないようにこっそりと参加した。3人は青果市場に売りに行くが、仲買人の裕香に「ごみ」と言われ、ショックを受ける。そこで相談したのが、花木農家の娘・尾関路子だった。無謀さを指摘され、熱心に研究し、やがて市場で少ずつ売れるようになっていった。季節を先取りした花木を育てるために、尾関家の土地を借りてビニールハウスも建てた。そこは、上勝町の女性たちの笑い声が響き合う、活気あふれる職場になっていた。
つまののビジネスを通じて、新しい人生を歩み出した3人の平穏な時間も束の間、ビジネスの存続を危うくする大事件が勃発する・・・。