クラウドファンディングで3,374名のサポーターから39,121,920円の製作資金を集め、日本全国からの「この映画が見たい」の声に支えられて完成した本作は、長く、深く、多くの人の心に火を灯し続けることでしょう。
100年先にも愛され続ける映画が、ここに誕生しました。
1944(昭和19)年2月。18歳のすずは、突然の縁談で軍港の街・呉へとお嫁に行くことになる。新しい家族には、夫・周作、そして周作の両親や義姉・径子、姪・晴美。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。
1945(昭和20)年3月。呉は空を埋め尽くすほどの艦載機による空爆にさらされ、すずが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる---。