カレーライスを一から作る

完成したカレーライス
  • 監督:前田亜紀  プロデューサー:大島新  撮影:前田亜紀 松井孝行 水上智重子
  • 出演:関野吉晴 / 武蔵野美術大学関野ゼミ生
  • 上映時間:1時間36分  2016年/日本
  • (C)ネツゲン (2016.11.19公開)
  • 上映予定(2018/12/8現在)

一杯のカレーライスには、たくさんの命がつまっていました。
探検家・医師の関野吉晴さんによる武蔵野美術大学の課外ゼミ、通称関野ゼミの2015年の活動は「一からカレーライスを作る」というユニークなものだった。野菜や米・肉はもちろん、スパイスや塩、器やスプーンまでもすべて自分たちで一から作るという途方もない計画だ。
関野さんの意図は、「モノの原点がどうなっているかを探していくと社会が見えてくる。カレー作りを通して学生たちには色々なことについて“気づいて”もらいたい」
この呼びかけに100名を超える美大生たちが集まった。
「おいしいカレーが食べたくて…」そんなつもりで始めたが、思うように野菜は育たず、雑草に悪戦苦闘。一杯のカレーのための果てしない道のりに、多くの学生が挫折する一方、世話に励むあまり家畜に愛着が湧き、殺すべきか葛藤する者も…。
これは「食べる」「生きる」という、人間にとってごく当たり前で、基本的な営みを見つめ直すドキュメンタリー映画である。

雛から育てた烏骨鶏