あん
  • 監督・脚本:河瀬直美
  • 原作:ドリアン助川「あん」(ポプラ社刊)
  • 主題歌:秦基博「水彩の月」(AUGUSTA RECORDS/AriolaJapan)
  • 出演:樹木希林 永瀬正敏 内田伽羅 市原悦子 水野美紀 太賀 兼松若人 浅田美代子
  • 上映時間:1時間53分  2015年/日・仏・独合作
  • (C)2015映画「あん」製作委員会/COMME DES CINEMAS/TWENTY TWENTY VISION/ZDF-ARTE
    企画・制作:組画、Comme des Cinemas 配給:エレファントハウス
  • 上映予定(2022/6/30現在)
やり残したことはありませんか?
あん

<ストーリー>

私達はこの世を見るために、聞くために、生まれてきた。
…だとすれば、何かになれなくても、私達には生きる意味があるのよ。


あん サブ画像 千太郎(永瀬正敏)どら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々を過ごしていた千太郎。

そのお店の常連客である中学生のワカナ。

ある日、求人募集の張り紙を見て「どら春」で働きたいと懇願する老女・徳江が現れ、粒あん作りを任せることになった。

徳江の粒あんはあまりにも美味しく、店は大繁盛。

しかし、心ない噂が彼らの運命を大きく変えていく・・・。

<解説>

たくさんの涙を越えて、生きていく意味を問いかける-

…ラジオの深夜放送のパーソナリティーをしていたドリアン助川。

若いリスナーたちが口にする「社会の役に立つ人間になりたい。そうじゃないと生まれてきた意味がない。」と言う立派な言葉に、思うところがあった。重い障碍があり、寝たきりの人。歩けるようになる前に亡くなってしまった乳児。社会の役に立つことが人の存在価値になるなら、そうした命には生まれてきた意味がなかったのだろうか?

その頃「らい予防法」廃止にともなって、隔離され続けてきた人々の過酷な状況が明るみに出始めていた。

基本的人権を奪われた元患者たちの生涯を思う時、社会の役に立つとか立たないとかの論点は、むしろ暴力的ですらあるように思えた。ならば、どんな立場の人であっても共有できる、生きることの普遍的な意味を、元患者の生涯を背景にして書けないものだろうか。そのように胸の中で誓った…

(キネマ旬報ムック「あん」オフィシャルブックより)

ドリアン助川の同名小説「あん」を、世界を舞台に創作活動を続ける監督・河瀬直美が映画化。

日本を代表する女優・樹木希林をはじめ、抜群の演技力で独特の存在感を放つ永瀬正敏、樹木の実孫である新星・内田伽羅や、芸歴50年を迎えようやく樹木との共演が実現した市原悦子など、豪華キャストで贈る、心揺さぶる作品。

<ご案内>
※映画上映と併せて永瀬正敏さん・ドリアン助川さんのトークショーも可能です。企画の際はご相談ください。
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