イタリア旅日記 Part 2

ピストイアは歴史的オルガンがピュアな美しい町でした。
*11月29日 ピストイア
 快晴。ピネスキ神父の待つ、歴史的オルガンの町ピストイアへ。途中、朝日を浴びるフィレンツェ市街を見下ろす「ミケランジェロ広場」でバスを止め、参加者全員で記念撮影。 約束より40分程も遅刻してピストイアへ到着。ピネスキ神父自らが広場の一隅に出迎えて下さり、恐縮。今夏に日本で一度お目にかかっており、再会の握手を交わす。

 サン・フィリポ教会のオルガンを、小西くみ子さんの演奏で聞く。鳴り出した瞬間「あっ、辻オルガンの音」と聞こえたのは、思い込みのせいか。実はこのオルガンを修復したのは辻 宏さん。ピネスキ神父いわく「このオルガンはイタリア人が造りましたが、修復したのも、現在の専任オルガニストも日本人です」。

 ドゥオーモへ。立派な現代イタリアオルガンが礼拝堂両翼にあるが、ピネスキ神父はお気に召さないらしい。フロアに16世紀に造られたというオルガンが置いてある。「我慢できないので買っちゃいました」。神父の演奏で、音色を楽しむ。

 サン・スピリト教会の結構有名なフランドルのオルガンは見るだけ。バスに乗って神父が院長を務めるマルベニー音楽院へ。2台の歴史的建造法で造られたオルガンを神父の演奏で聴く。

 用意して下さっていたオルガンのCDを、我がちに求め、混乱! 翌日まで預かり代金を精算することにする。

 ピネスキ神父が編集した、立派な「オルガン曲集」を、演奏することを条件に希望者が頂いて――結局ほとんどの人が頂いちゃった、素晴らしい思い出となる。

 さあ次は昼飯だ。ピネスキ神父ご推薦のレストラン「アルコバレーノ」へと出発。が、バスはどんどん山の中へ。ドライバーご自慢のカー・ナヴィにも載ってないという。ベンツ製の大型観光バスが細い山道を走る。行く手に、石組みの、かわいらしい鉄道のガードが見える。「通れるかどうかは、行ってみないとわからない」。イタリア人ドライバー氏はそう言う。
 
お腹一杯にご馳走を頂いて外に出てみれば、レストランを囲む山々は、紅葉が夕日に輝いていた。

 神父が「岐阜とそっくりです」と紹介する渓谷沿いに山を下りて、一路ボローニャへ。宿泊ホテルで、ヴェルディ家見学の交渉をまとめて下さった松本康子氏と合流。

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