イタリア旅日記 Part 1

2001年11月27日 フィレンツェ
 26日深夜、パリ経由でフィレンツェに到着。

 夜が明けてみたら、どんよりとした空からポツポツと雨が。
 9時出発の予定も、ホテルから市内まで運んでくれるはずのマイクロバスが来ない。ついに添乗員氏、路線バスの乗車券を買いに走る。と、そこへ「バスはすぐそこまで来てるけど、渋滞で動けない」とイタリア人が現れる。「なに、路線バスで行くって。オーもうすぐ来るからウチのバスに乗って行ってくれ」と言ったかどうかは分からないが、30分遅れで出発。

 <午前>
 シニューリ広場、ウフィッツ美術館(ボッチチェーリ『ヴィーナスの誕生』『春』、ミケランジェロ『聖家族』、ラファエロ『ひわの聖母』、チマブーエ『荘厳の聖母』ほか)。ポンテベッキョを半分渡って引き返し、サンタマリア・デル・フィオーレ大聖堂(花のドーモ)へ。
 横の祭壇の前に、人の背丈を越える譜面台が置いてあり、その上には巨大な楽譜が。5メートル離れていても、音符と歌詞が読める。印刷術が発明される以前は、巨大な楽譜を、聖歌隊が囲んで歌っていた、その光景が眼前に。

<午後>
 メディチィ家礼拝堂(ミケランジェロの作品だらけ)、サン・ロレンツォ教会、アカデミア美術館(ミケランジェロ『ダヴィデ像』ほか)。
 美術館を案内してくれたガイドがICUの出身。同行解説に金澤先生が来ると聞いて勉強し直したとか。途中で「先生、これでよろしいでしょうか」とガイドからの質問も。最後に金澤先生から「立派なガイド、完璧でした」とお褒めの言葉を頂いて、参加者までニコニコ。

 夕食までの2時間程自由行動。傘を片手に、日の暮れた市内で早速ショッピングする人も。路線バスでホテルに戻る。電動バスらしい。

*11月28日 フィレンツェサンジミニャーノ

 快晴。薄い霧の残る石畳に、太陽の光が柔らかく反射している街へ、徒歩で観光に出発。コースは2つ。

 <午前>
 <表コース> ガイド:地元のガイド。フラ・アンジェリコ『受胎告知』(サン・マルコ美術館)を目玉とする一般的観光コース。
 修道院僧坊の入り口の壁に描かれた『受胎告知』は、窓一杯の午前の光を受けて輝いていた。
 <裏コース> ガイド:金澤先生。金澤先生が下宿していた辺りの素敵な小径を通って、サンタマリア・デル・カルミネ教会(マザッチョのフレスコ画)へ。
 
本年5月に膝の手術を受けた参加者が、大事をとって午前中ホテルで休息。少々心配したが、旅の後半は元気に歩いてホッとする。
 サンタ・クローチェ教会で2コース無事合流

<午後>
 専用バスで2時間弱、12世紀頃栄えたという「塔の町」サン・ジミニャーノへ。途中、町を彼方に望むレストランで昼食。
 ドゥオーモの隣りにある町で一番高い「グロッサの塔」に登る人、城壁の見張り台にいく人、お土産屋を覗く人など、冬の早い日暮れにチョット忙しい。
 専用バスで引き返し、フィレンツェの夜景を見下ろすフィエーゾレで夕食。

歴史的オルガンの町ピストイアへ進む
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