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フラッシュカードの楽しみ方

   家庭で読み聞かせを行う人のためのページです
             千葉昌之 HIP


1.「フラッシュカード」って何
  平成7年頃ですが、ある幼児教室で「フラッシュカード」の授業を見ました。カードを見せていくのですが、早いの何のって‥‥。「これがフラッシュカードの本当の速さなんだ」と感心しました。さて、「フラッシュカード」とは何なのか。東京子ども教育センターの斉藤孝子さんの文章から引用してみます。『教室ツーウェイ』に特集が出た時の話です。

 フラッシュカードは、右脳教育といわれている。では、フラッシュとはどういう意味なのか。『まばたき』という意味がある。
 文字通り、フラッシュカードとは瞬間に見せていくものである。カードは絵・文字などさまざまであるが、10枚ほどを1組とし、これを一定のリズムにのって1枚ずつ教師が読んでいく。それに合わせて、子どもたちが復唱していくのである。単純な模倣遊びのように思われる方がいるだろう。
 でも、この活動は子どもたちは大好きである。それはなぜか。答えは、この活動には遊びの要素が含まれているからだと思う。『あといったら、あと読む』というように、『こうしたら、こう返す』というルールがある。制限があるから楽しい詩、楽しく続けるから子ども達は伸びていくのだと思う。
 フラッシュカードを行うにあたって、初めにカードを見せる側(教師)がふまえておくことは

 カードを覚えさせようということが、1番の目的ではない。

ということだ。覚えこませようとして「これがという文字よ。よくよく見て覚えてね。よ。という文字なのよ。」などと、長く見せたり説明してはいけない。こういう気持ちが強いと、子どもたちは離れていく。全く楽しくないのである。

2.「学習」することをねらわない

 上記のことは大切です。私が通常行っている「読み聞かせ」も「本が好きになるように」ということを第1にねらったものではありません。「毎日の楽しみになる」ということが第1です。その上で、「本が好きになる子が増えてきた」という結果になればよいのです。「ゲーム」だって同じです。「団体行動を学んで欲しい」とか「コミュニケーションをしっかりとってほしい」などというねらいで行うと、必ず失敗します。「教師(大人)も子どもも楽しむ」これでよいのです。
 もちろん、自分の子どもに対しても同様です。「文字を覚えさすため」「頭を良くするため」などの目的で行うと長続きしません。
 私が使っているカードは、くもん出版が発行している「くもんの幼児図鑑カード」です。いくつかのカードを購入しましたが、うちの子どもが喜ぶのは、「はたらく自動車」や「乗り物」のカードです。
 さあ、みなさんも自分の子どもの好きなカードを用意し、フラッシュカードをはじめましょう。

3.カードをめくるコツ
 カードは、テンポよくめくるのがコツです。1枚に2秒かけるぐらいです。練習しだいでは、かなり早くめくることができます。
 私は、右利きなので、右手でカードをめくります。左手でカードの下を持ち、右手でカードをめくります。自分の手前にあるカードを子どもに見えるようにめくっていきます。このめくる時に「新幹線!」などと言いながらめくっていきます。
 間違えないでほしいのは、紙芝居のように、見えているカードをめくって手前に持ってくるという方法ではないことです。この方法だと、遅くなってしまうし、何というカードが見えているのかがわかりません。
@子どもの視線の高さか
 子どもが地べたに坐っているのと、イスに坐っているのでは、こちら側の高さも変えなければなりません。下すぎたり、上すぎたりしないようにしましょう。
Aカードの角度は大丈夫か
 気をつけないと、カードがななめになってしまいます。子どもたちから見て,カードは垂直であるようにしましょう。私もよくやってしまう失敗例です。
 また、カードを持つ手で、文字や絵をかくさないように、浅く持つことも大切です。
B親の読み声とカードの提示のタイミングに気をつける
 カードを手前に持ってくるのと同時かやや早くにかけ声をかけることです。タイミングがずれると、テンポよく進みません。また、読み方ははっきりと明るく言う事が大切です。
Cカードの順番を入れ替える
 何回も行ったら、カードの順番を入れ替えたり、カードを増減させるとよいでしょう。飽きがこなくなります。また、カードを初めと終わりは脳に記憶されやすいようです。つまり、まん中ぐらいのカードを記憶されずらいのです。記憶の面からも、カードを入れ替えることが大切です。 

 さあ、みなさん、とにかくフラッシュカードをやってみませんか? 

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