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『おはなしのろうそく』で
 初めての読み聞かせを

   読み聞かせを初めて行う人のためのページです
             千葉昌之 HIP


 このページは、「東京子ども図書館」さんの了解をとって、作成しています。

1.おはなしのろそく                 
 お話のろうそくは、読み聞かせ用の本です。一字一句吟味されているため、話に無駄が無く文句なしに面白い本です。平成12年8月4日現在、23巻まで出されています。1巻の中には5〜6のお話が入っています。また、1冊340円(税込み357円)と比較的安く求めることが出来ます。また、書店で、「地方・小出版流通センター経由で」とおっしゃっていただけると、4週間程度で取り寄せることができます。もちろんお急ぎの方は、当館に直接ご注文していただいても構いません。ただ、その際、送料が実費かかります。
 1番最初の読み聞かせとして、私は1巻の1番初めの話の「エパミナンダス」をお勧めします。
2.エパミナンダス 
 エパミナンダスという名前の男の子がおばさんの家でケーキをもらいます。しかし、このケーキをぎゅっと握り締めて持って帰ってきたので、だめにしてしまいます。お母さんに「帽子の中に入れて持ってくるものだ」と怒られます。次におばさんの家に行った時には、バターをもらいますが、お母さんの言った通りに帽子の中に入れてきたので、バターが溶けて顔に流れ出す始末。とまあ、母親の言うとおりにすればするほど、おかしなことになっていくという話です。子ども達は、食い入るように聞いています。「わははは」と喜んだり、「え〜っ」と驚いたり。子犬を何度も川の水につけて冷やすところでは、「かわいそう」という悲鳴が聞こえてきます。間をとって、「次は何をもらうのかな」と期待させるように読むといいと思います。最後のパイの上を歩くところは、どんな様子だかよくわからない子がいるので,動作で示してあげるといいでしょう。残念ながら、全文は載せられませんので、ぜひ購入するか、持っている方に借りるかして、読み聞かせてみてください。
3.東京子ども図書館
 
ただ、こちらの本は直接、東京子ども図書館さんの方へ申し込みをして、購入することが出来ます。また、書店で、「地方・小出版流通センター経由で」とおっしゃっていただけると、4週間程度で取り寄せることができます。下記に、住所等を載せますので、参考にしてください。

〒165-0023 東京都中野区江原町1-19-10 
рO3−3565−7711

 なお、東京子ども図書館さんは、ホームページがありませんが、「やまねこ翻訳クラブ」さんのホームページに、東京子ども図書館さんの活動等が載っていますので、ご覧になって下さい。 (やまねこ翻訳クラブ)
 また、東京子ども図書館からは、読書指導に関わる本を購入することも出来ます。右写真の本も東京子ども図書館さんで求めることができる本です。多くの本の中に「お話のリスト」という本があります。これには、それぞれの話について、あらすじ、語る上で注意しなければならないこと、対象になる聞き手の年齢所要時間などが書かれています。1ページに1話です。「エパミナンダス」ですと、1部分だけ紹介しますが、次のように書かれています。

 エパミナンダスをばか扱いせず、幼い子のいちずさを出すようにすると、この話が生きてくる。また、区切りごとに、じゅうぶん間をとって、聞き手に、「こんどは何をもらうかな」と、期待させることが大切。けっして失敗することのない話だから、相手が、はじめて接する子どもたちでも、安心して話せる。(7分)

 「けっして失敗することのない話」なので、まずは、この話から読み聞かせてみることをお勧めします。

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