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初めて行う読み聞かせの10分間

   読み聞かせを初めて行う人のためのページです
             千葉昌之 HIP


1.前置きはいらない
 「読み聞かせは面白い。」「また、本を読んでほしい。」クラスの子ども達を読み聞かせ好きにするのなら、「なぜ、本を読むのか」等の前置きはいりません。すぐに本を読むべきです。私は「おはなしのろうそく」の中の話を通常読みますが、今年度は怖い話の本を読みました。
 
2.読み聞かせが初めてという方に
 初めてという方は、「おはなしのろうそく1」の1番最初の「エパミナンダス」というお話がいいと思います。ちょっととぼけた主人公が、おかしなことをやりだします。バターを頭の上にのせて炎天下に歩いたり、パンに綱をつけて引きずって歩いたり・・・。笑いが1分ごとに起こるとても楽しい話です。「あー,面白かった」で終る話です。もちろん1度は読む練習をしておいた方がいいですね。(エパミナンダス全文へ)

3.読み聞かせのための場作り

 これからお話を読みますから、電気を消しなさい。

 電気のスィッチの近くの子ども達が電気を消しに行きました。「怖い話かなあ」という声も聞こえます。怖い話に限らず、私はいつも電気を消して読んでいます。

先生が読むときには、2つの事を守って下さい。1つは、おしゃべりを絶対にしないということです。2つめは、手や体を動かさないということです。読んでいる時に、しゃべられたり、体を動かされたりすると、とても話しにくいのです。

 ここで、読み聞かせの時のルールを伝えておきます。背筋が伸びたかしこまった姿勢の子どもがいたら、「ひじをついたり、好きな姿勢で聞いてもいいですよ」と伝えることも大切です。この後は自分の1番素晴らしい読みでお話を読んでいきます。

4.読み聞かせの時の態度をほめる
 初めですので、前述の2つのルールを破る子はいないでしょう。もし、仮にいたとしてもごく小数かと考えます。ここでは、聞く態度が良かった子どもを誉めます。

 さすがは、5年生ですね。聞き方が素晴らしいです。先生も気持ちよく読めました。

5.いつ行うのかのきまり
 毎日行おうという方もいるでしょうし、週3回という方もいるでしょう。国語があるときに行う、なんていう方もいるかも知れませんね。いつ行うかのきまりをここで言います。

 先生は、この読み聞かせ(本読み)を毎日行おうと考えています。

 子ども達は、「わあーい」と喜ぶはずです。そこですかさず言います。

@毎日読むので、時間を決めます。1日5分間にします。それ以上読むと、勉強時間が短くな ってしまうからです。

 このきまりを1年間守らないと大変なことになります。私はかつて、「読み聞かせが大好きだから6分間にして」という願いを聞き入れました。しかし、毎日1分間の追加といえども100日では100分です。授業時間がかなり削られます。「5分に戻そう」なんていうと非難が起きますし。5分間をくずさないことが1番です。さらに、この一言も大切です。

A 毎日というけど、運動会などの行事や忙しい時は、本が読めないこともあります。

 この2点だけは、約束しておくとよいことです。
   
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