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なぞなぞ話(尻をおさえろ)

   教室で子ども達にうける「オモシロ話」のページです
           千葉昌之 HIP


1.聞いたらゆかいいなる話です

 「おもしろ話」というのは、人を楽しい気持ちにさせるためのものです。人の気持ちを悪くするおもしろ話はいけませんが、嫌な気持ちにさせないおもしろ話だったら、楽しい気持ちにさせると思うよ。
先生が、今から、おもしろ話をするよ。
 この話は、次の本のなぞなぞを参考にして作成しました。『親子で楽しむなぞなぞあそび』 星雲社110頁

2.教師の話

  むかしね。あるところに、ぶつという、気のいい男の子がいたんだって。よその人に何かたのまれると、
「うん。」といって、にこにこ、手伝ってあげるんだってさ。

  
  
あるとき、村の庄屋さんの家の前を通りかかると、
「ああ、これ、ぶつや。いいところへ来た。これから、酒蔵の2階から、酒がめを降ろすから、ちいっと、手伝ってくれ。」
  庄屋さんにたのまれたんだって。庄屋さんは、けちんぼうで、けちんぼうで、ぶつは、いつもただばたらき。
  でもね、ぶつは、にこにこしながら、
「うん。」といって、手伝うことにしたんだって。

  さっそく、庄屋さんは、2階の窓にはしごをかけて、2階に上がると、蔵の窓から、酒の入ったかめを運び出すと、
「ほうれ、酒がめを降ろすから、下から尻をおさえてくれ。」
「あい、あい。」
  ぶつの返事に、庄屋さんは、酒がめに縄をつけて、2階からそろりそろりと降ろしながら言ったんだって。
「ええか、尻、しっかりおさえたか?」
「あい、あい。」
「なあら、手をはなすぞ。」
「あい、あい。」

  そこで、庄屋さん、酒がめの縄をはずしたら、とたんに、
  ガラガラ、ガチャン!
  酒がめは地面に落ちて、あたり一面、お酒の海。
「ど、どうした!尻、おさえてなかったのか!」
  たまげた庄屋さんが、青すじをたてて怒鳴ると、

「おら、今も、ちゃんと、おさえているだよ。」
  ぶつは、のんびりした声で言うんだってさ。

 見ると、ぶつは、本当にお尻を押さえていたんだって。それなのに、酒がめは、どうして落ちてしまったんだろうか?



答え ぶつは、自分のお尻をおさえていたのでした。

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