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人に頼らず、自分の力でがんばろう

   教室で子ども達に語る「心の話」のページです
           千葉昌之 HIP


1.どんな時に話すのか

■道徳のお話として  ■自分でやることの大切さを教える時に  ■人に頼ってばかりで、自分の力でやろうとしない子への話として  この話は次の本を参考にしています。(『「道徳」授業研究』 93頁 明治図書)

 2.教師の話 

 ある男が、荷物をいっぱい積んだ荷車を引いて、道を歩いていました。

 ところが、突然、荷車がぬかるみにはまって、動かなくなってしまいました。

 男は、何とか引き上げようと、手をつくしました。しかし、どうしても上がりません。男は、そばの石にすわって、旅人が通りかかるのを待つことにしました。押してもらうためです。

 しかし、いくら待っても、このときは誰も通りません。その上、日が暮れかかってきました。

 さあ、この後、この男の人は、どうしたでしょうか。

@自分の力で、荷車を引き始めた

A泊まるところをさがしに行った

B手伝ってくれる人をさがしに出かけた

 男は、人に頼るのをやめ、何とか自分の力で引き上げなくては・・・と、必死になって荷車を引き始めました。

 その様子を、お釈迦様が天上の世界から見ていたのです。お釈迦様は、人間には見えない指で、荷車をちょっと押してあげました。すると、荷車は、何事もなかったように、カラカラと音を立てて進みはじめました。

 これは、「お釈迦様の指」というお話です。

 この「お釈迦様の指」というお話では、どんなことがいいたかったのかわかりますか。

 人に頼らないで、自分の力でやっていると、必ずいいことがある、ということを言いたかったんですね。「努力は報われる」ということですね。

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