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時間を忘れるくらいに、集中しよう
教室で子ども達に語る「心の話」のページです
千葉昌之 HIP
1.どんな時に話すのか
■集中を欠いたり、だらだらして過ごす子どもに対して ■作業をやる前に。打ち込んでもらいたい意味をこめて この話は次の本を参考にしています。( 野口芳宏 『話し言葉の指導技法』 336頁 明治図書 )
2.教師の話
「世界の発明王」といわれるエジソンという人の名前は、だれでも一度は聞いたことがあるでしょう。学校にはたった3か月しか行かなかったのです。それなのに、電信機・電灯・レコード・映写機などを次々に発明していったアメリカ人です。
エジソンは、全く時間にしばられない人で、一度仕事に夢中になりだすと、食事も忘れ、睡眠も忘れてしまうほどだったといいます。その代わり、ちょっとベッドに横たわると、一切のことは忘れてしまって自然に目が覚めるまで、1日でも2日でも寝込むといった具合だったそうです。
ある時、イギリスのある地位の高い人が、自分の子どもを連れて、エジソンを訪ねました。そして、こう言ったのでした。
どうか、この子のために、一生守っていく教えを授けてください。 |
と、強く頼んだのです。
すると、エジソンは、その子の頭をなでながら、あることを言いました。
さあ、ここで問題です。
エジソンは、その子に何と言ったのでしょうか? |
次の3つの中から選んで下さいね。
@けっして、泣くんじゃないぞ
Aけっして、仕事をなまけるんじゃないぞ
Bけっして、時計を見るんじゃないぞ
正解は、Bです。
いい子だ。けっして、時計を見るんじゃないぞ。 |
これは、「時間を守らなくてもいい。」ということを言ったのではありません。
仕事などに集中する時には、「もう時間がくるか」、「もう時間がくるかと」、時計を見るような不熱心なことではいけないという教えであったのです。
時間を忘れるほど、集中しなさいということですね。