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笑顔はみんなの気持ちを明るくしてくれる

   教室で子ども達に語る「心の話」のページです
           千葉昌之 HIP


1.どんな時に話すのか

■学級開きの時に  ■いつも、不機嫌だったり、怒ったりしている子どもに対して   この話は次の本を参考にしています。(デール・カーネギー 『人を動かす』 83頁 創元社 ) 

2.教師の話

 ある春の日、病院の待合室に、順番を待つ人たちが並んでいました。どの人たちも、みんな黙りこくっています。「早く自分の順番が来ないか!」と、いらいらしていたのです。

 待っている人たちの中に、赤ちゃんを抱いた母親がいました。そこに、ある男の人が入ってきました。見るからに気難しそうな顔をしています。そして、男の人は、赤ちゃんを抱いた母親の横に来ました。

 すると、抱かれていた赤ちゃんが、ニコッと笑って男の人を見たのです。男の人も赤ちゃんの顔を見ました。
 さあ、ここで問題です。 

この後、男の人は、どうしたでしょうか?

次の3つの中から選んで下さいね。

 @気難しそうな顔を続けた

 A赤ちゃんに、ニコッと笑い返した 

 B別の場所に移動してしまった

 正解は、Aです。この男の人は赤ちゃんに笑い返したのです。そして、この赤ちゃんのお母さんと赤ちゃんのことや自分の孫のことなどを、あれこれとおしゃべりし始めたのです。
 やがて、待合室にいた全員がおしゃべりに加わり、それまでのいらだった空気がほぐれて、楽しい空気になっていきました。

 赤ちゃんの笑顔が、みんなの気持ちを楽しい方向に変えてしまったのです。
 このように「笑顔」は、みんなや自分の気持ちをプラスに変えてくれます。
 もし、笑顔など見せる気持ちになれないときには、無理にでも笑ってみてください。すると、本当に幸せな気持ちになれますよ。

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