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「生きたい」という気持ちは病気も治す

   教室で子ども達に語る「心の話」のページです
           千葉昌之 HIP


1.どんな時に話すのか

■人のために尽くすという道徳のお話として  ■病気で苦しんでいる子どもに  ■「病は気から」という事を教えたい時に   この話は次の本を参考にしています。(篠原佳年 『快癒力』 17頁 サンマーク出版 ) 

2.教師の話

 ある病院に、ひとりの老人が運び込まれてきました。心筋梗塞といって、血液の通り道がふさがれてしまい、死に至るという、とても重い病気でした。
 血圧は40〜50位でした。普通は、80より少なくなると、ほとんど意識がなくなってしまうのですが、その老人は早口で何かしゃべっています。

 そうこうしているうちに、老人の心臓は止まってしまいました。しかし、その後、また動き出しました。そして、また、何かしゃべっています。
 よく聞いてみると、

死ぬわけにはいかん。死ぬわけにはいかん。

と言っているようでした。

 でも、重い容態だったので、3回も心臓が止まってしまいました。お医者さん達は、みんな「死んでしまうのは、時間の問題だ。」と思っていました。

  さて、ここで問題です。

この患者さんは、亡くなってしまったのでしょうか?

次の3つの中から選んで下さいね。

 @亡くなってしまった

 A元気になった 

 B元気になったが、しばらくして亡くなった

 答えはAです。すっかり回復して、20日後には退院して自宅に戻ることができました。だれもが、奇跡だと驚きました。

 実は,その老人は、病気で寝たきりの子どもがいたのでした。いつも、自分が面倒を診ていました。自分以外の人間のためにまだやることがあって「死ぬわけにはいかない」という気持ちをもったことがよかったのです。「生きたい」という気持ちが奇跡をもたらしたのです。
 「快癒力」という本では、「人のために尽くす人」というのは、病気にかかりにくいといっています。

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