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暗記のコツ教えます
教室で子ども達に語る「心の話」のページです
千葉昌之 HIP
1.どんな時に話すのか
■子ども達にわかりやすい話をしてもらいたい時に ■漢字や計算、重要語句など、暗記ものが出てきた時に この話は次の本を参考にしています。( 山本光明 『快脳教育』 サンマーク出版 130頁 )
2.教師の話
色々なことを暗記するのは難しいよね。でもね、テストの問題の80パーセントは、暗記の問題なんだよ。
暗記は、なにもテストだけに使うものじゃないよ。初めて会った人の名前を覚えるのも「暗記」。友達との約束を忘れないのも「暗記」。先生や両親の話を聞いて、覚えておくのも「暗記」。暗記っていうのは、何も勉強ばかりじゃないよね。
そこで、暗記の為に大切なコツを1つ教えてあげよう。それはね‥‥、これから出す問題を考えてみてから話しますよ。
社会科で、東北地方の県の名前を全て覚えるとします。その時、青森県、秋田県、岩手県‥‥、と唱えて覚えていくだけでは、全部出たのかなという確信が持てません。そこで、次のように覚えるのです。どの覚え方がいいのか、次の3つの中から選んで下さいね。
@県のあたまの字(青森なら「あ」)をつなげる覚え方
A福島が出たら終わりというように、終わりを決める覚え方
B東北地方は6つの県があると、数字で確認する覚え方
これは、Bの覚え方がいいのです。「東北地方には、6つの県がある」と、数字を使って覚えていれば、暗記もしやすいのです。5つだったら足りないのだし、7つだったら多いので間違いが含まれていることになります。数字を使って覚えるというのは大切なことです。
先生や友達、両親の話を聞くときにも使えます。「明日の遠足は、水筒と弁当とおやつとハンカチを持っていくんだな」と覚えるよりも、「明日持っていくものは4つ。水筒と弁当、おやつにハンカチ」と覚えるほうが忘れにくいのです。
友達に話をするときにも使えます。数字を意識して話したほうが、相手も覚えやすいのです。「次の2つのことを忘れないでよ」とか、「持ってくるものは5つあるよ」という具合に、最初に数字を使っていった方が、相手も話が頭に入りやすいのです。
このように、自分で暗記をしたり、相手に覚えてもらいたいときには、ぜひ数字を使ってみてください。