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礼儀をわきまえることは大切
教室で子ども達に語る「心の話」のページです
千葉昌之 HIP
1.どんな時に話すのか
■思春期を迎える子ども達に対して ■行事・他所へ訪問する時などの前に この話は次の記事を参考にしています。( 『北海道新聞夕刊』 1998年2月13日 )
2.教師の話
1998年に行われた「長野オリンピック」では、今までのオリンピックには無いほどのたくさんのメダルを日本人はとりました。
「金メダル」をとった選手で、知っている人はいますか。(いろいろと出させるといいですね)
里谷多英選手は、フリースタイルの女子モーグルで、日本の女子選手として、冬季オリンピックで初の金メダリストとなった人です。20世紀のオリンピックで「初」ですよ。すごい人だよね。
スキーの良き理解者であった父親を亡くしたつらさに耐え、努力で頑張り通し、金メダルに輝いた人です。インタビューの感じもとてもさわやかで、きさくな人です。
この里谷選手が、スキーとは関係の無いある行動でも、新聞にとりあげられました。次のどんな行為だと思いますか。
@金メダルの賞金の一部を恵まれない人に寄付したこと
A表彰式のマナーが悪かったということ
B会場に落ちているゴミを拾っていたということ
実は、Aのマナーが悪かったということなのです。そのため、日本オリンピック委員会から注意を受けていたのです。
どんな行為への注意かというと、国旗掲揚の時に帽子をとらなかったということなのです。本人が言うには、「髪型がくしゃくしゃだったので」ということです。先生にも経験があります。スキーの後には、髪がライオンのたてがみのようになってしまいます。
でも、礼儀というのはあるのです。里谷選手の監督は、こう言っています。
大変申し訳ない。里谷は礼儀を欠いていた。本人に十分注意したい。 |
一生懸命に努力し、金メダルをとり、人当たりも良い人なのに、たった1つ、「表彰式で帽子をとらなかった」という行為のために、新聞でたたかれて非難されてしまったのです。
大切なのは、「礼儀」をわきまえることです。礼儀を欠く行為なのかわからなかったら、大人や周りの人に聞いてみればよいのです。礼儀を知らないことで、自分を悪く見せてしまうのは本当に損です。
礼儀で、その人間がどんな人間なのか見られてしまうことは、よくあります。印象は、やはり良いほうがいいのです。そのためにも、たくさんの「礼儀」を知ってください。