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何事も一つの積み重ねから

   教室で子ども達に語る「心の話」のページです
           千葉昌之 HIP


1.どんな時に話すのか

■家庭学習を頑張ってもらいたい時に  ■努力の大切さを説く話として  この話は次の本を参考にしています。( 有田和正 『有田式指導案と授業のネタ』 明治図書 41頁 ) 

2.教師の話

 「一粒の米」というエピソードを知っていますか。
 これは、江戸時代の学者・新井白石のエピソードなのです。
 新井白石が子どもの頃、「勉強が嫌だ」と怠けていたら、父親が次のように言ったのです。

 一升の米から一粒くらい取っても、減ったかどうかわからない。しかし、10日・20日と、一粒ずつ取りつづけると、少しは分かる。勉強も1日ぐらい怠けたってどうってことはないのかも知れない。でも、一粒ずつの集まりが、一升の米になっている。一粒が大切なのだ。

と諭したといいます。
 毎日、1ページで良いのです。できなかったら、1問でもいい。家庭学習を頑張ってもらいたいです。1週間、7日続けるのが難しかったら、週休1日でも週休2日でもいいよ。頑張って、少しずつ、取り組んでごらん。

 良い癖というのは、なかなか身につかない。しかし、悪い癖はすぐに身につくんだよ。
 アメリカの宇宙飛行士は、長い訓練の末、ようやく数日間の宇宙旅行に出かけることができます。ほんの数日間、長くて1週間の宇宙旅行は無重力の中での生活です。
 ある飛行士が、わずか数日の宇宙旅行の後、地球に帰り着きました。そして、祝福の花束を受け取りました。
 実は、この時、あることが起こりました。どんなことだと思いますか。 

 @花束が、重くて持てなかった

 A花束を見て、泣き出してしまった

 B花束を投げ捨ててしまった

 実は、花束が重くて持てなかったんです。わずか、数日間の無重力での生活の癖が、花束を持てないほどにしてしまったのです。
 悪い癖は、すぐに身につき、なかなか抜けません。良い癖をつけて、長く続かせたいものです。家庭学習を頑張るという良い癖を楽しみながら伸ばしていってほしいと思います。

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